もしもし 2016/5/13 WORLD ORDER
MOSHI MOSHI INTERVIEW
男性ダンスパフォーマンスグループの雄、WORLD ORDER。世界各国で開催されたMOSHI MOSHI NIPPON FESTIVAL (以下、もしフェス)にも出演し、海外でも絶大な人気を誇ります。栄養飲料のCMも目下絶好調。
今回は取材時に開催されていた彼らの「アート展」会場で、メンバーのみなさん(須藤元気、落合将人、高橋昭博、内山隼人、森澤祐介、上西隆史、富田竜太)に単独インタビューをしてきました。
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――結成当初から海外進出を視野に入れていたとのことですが、そのあたりも踏まえてグループの成り立ちを教えてください。
須藤:格闘家として名前が売れていたからこそ、できたことももちろんあるんですけど、表現者としてはそれが足かせになってしまうこともあります。格闘家時代にソロでCDを出させていただいたこともあったんですけど、反応はいろいろな意味を含んだ「ああ。そうなんだ…」みたいな感じで。日本では格闘家として見られてしまうなら、ちょうどYouTubeが普及してきた時期でもありましたし、いっそ海外に打って出ようという気持ちはありました。
外国人から見た日本人のステレオタイプを逆手にとって生まれたのが、今の形。真面目で勤勉というイメージを受け入れて、スーツを着てメガネをかけてロボットのように動くというスタイルができあがってきたんです。
――みなさんは各国で行われたもしフェスに出演されているわけですが、海外での反応はいかがでしたか?
森澤:反応はすごくよかったです。僕らの呼吸や汗とかまでも、会場の方たちに伝わって、すべてを受け入れてもらえたのではないかと思います。パフォーマンスをしている側の自分たちも、観客の興奮や視線を感じてテンションが上がって、相乗効果で盛り上がったという印象ですね。
――国内でのライブとはやはり反応が違いますか?
内山:国内での単独ライブは、着席での観覧のことが多いのもあって、みなさん舞台を見ているように静かなんですよ。フェスだと、日本でもそれなりに盛り上がるんですけど…。
高橋:日本以外では、国による反応の違いはそれほど感じないんですよね。
落合:僕らのパフォーマンスは、基本的に見て楽しむものだと思うんですけども、海外ではみなさん、音楽も含めて全部を楽しんでくれているというのがわかります。楽しむのが上手ですよね。
須藤:日本だけはやはり独特っていうか、シーンとしていて。僕らこれで大丈夫なのかなって心配になってしまいます。礼儀正しいんでしょうね。日本以外だと本当に盛り上がって、こんなに僕ら人気があるのかって、勘違いしてしまうくらいです(笑)。
上西:歌舞伎や能みたいなアプローチで攻めている部分もあるので、日本のお客さんもそういう視点で見ていたりもするんじゃないでしょうか。でも、海外の方々は歌舞伎だろうがなんだろうが、わーっと楽しんでしまえますから。
富田:どこへ行っても常に全力を尽くしていくという姿勢ですが、海外ではやはり言葉が通じないので、その分パフォーマンスで伝えようという思いは強いですね。
高橋:フランスのもしフェスのときに、ライブの前にお客さんと触れ合う機会があったのですが、日本語で挨拶してくれる方が多かったんです。すごくあったかい感じがしましたね。
――今回は、去年から始められたという「アート展」の展示会場でインタビューをさせていただいているわけですが、作品のモチーフや表現に、日本的なものが多いように感じました。やはり、“日本的に”ということ意識されているのですか?
須藤:アート展は、メンバーがそれぞれやっている音楽以外の活動を表現する場として考えていますし、今のところドメスティックな展開しか考えていないので、特に日本的なモチーフで揃えて海外へ発信していくというような意図はないんです。ただ、WORLD ORDERの本来の活動であるパフォーマンスに関しては、徹底的に日本的なものにこだわっているので、メンバーの中に潜在的に入っているのかもしれませんね。
――みなさんはスーツにネクタイという、いわば個性をわざと消すような出で立ちをされているわけですが、実はそれぞれとても個性豊かな方々だとお見受けします。フリートークでメンバー紹介をしていただけますか?まずは、森澤さんのイメージからお願いします。
一同:「祐介は天然な感じですね。」「ハートが強い。」「ギャグを人前でやるのが好きなんですよ。」「好青年!」
――続いて、高橋さんのイメージはどうでしょうか?
一同:「誰に対しても、とにかく優しい。」「この人と話したら穏やかになれる。」「あと、オシャレですね。」
――では、落合さんはどうでしょうか?
一同:「一見怖そうに見えますが、すごい甘党です。」「仕事と普段の切り替えがうまい。」「振付を担当していて、統率力がありますね。」
――上西さんのイメージは?
一同:「頭がいい人です。」「こういうトークでも、誰も知らないような言葉を使ってまとめてくれます。」「東大出てますからね!」
――では、内山さんは?
一同:「自然派、かな?」「顔の長さが短い(笑)。」「地球に優しいです。」「世間からの認知度が高いです。」
――富田さんはどうでしょう?
一同:「特にないですね…。(全員一致)」「何もないっていうところが逆にすごいですよね。」
――では最後に、須藤さんは?
一同:「多才!」「カッコいい!」「やっぱり、カリスマ性がありますね。」「オシャレですよね。」「気遣いが行き届いてる人です。」
――やはりみなさん、須藤元気に惚れて集まった、ということでいいのでしょうか。
一同:はい!(なぜか爆笑)
――1月に、イチゴ狩りと宝探しバスツアーで伊豆へ行ってきたと聞きました。イチゴ狩りって、ちょっとWORLD ORDERのイメージと違って可愛らしいですね。
高橋:ははは。家族連れが多くて楽しかったですよ。イチゴ狩りして、宝探しして、ライブもして。いろいろ詰め込んだ、盛りだくさんの一日でした。
――最後に、今後の展望を須藤さんからお願いします。
須藤:今は僕が抜けることが多くなっていて(編註:2015年よりプロデューサーに専念)、6人バージョンのWORLD ORDERで動いていることが多いんですけど、僕が抜けることによって、みんなダンス上手いんで、よりすごいパフォーマンスができていくんじゃないかと思っています。一人一人がいろいろできる可能性が広がるので、表現も充実していくはずです。そして、海外へ向けても、WORLD ORDERのよさをもっともっとアピールしていきたいですね。7月のJ-POP SUMMITも、久しぶりのアメリカでのライブということもあって、今から楽しみにしています。
文 = タナカ トシノリ、撮影 = 山田敦士(SHUTTER)
WORLD ORDER http://www.worldorder.jp/
MOSHI MOSHI NIPPON FESTIVAL http://fes15.moshimoshi-nippon.jp/
J-POP SUMMIT http://www.j-pop.com/
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