日本三大麺料理といえば、ラーメン・蕎麦・うどんということになるが、なかでも蕎麦とうどんは地域によって存在感が大きく異なる。ものすごく大雑把にいうと、東は蕎麦、西はうどんが中心。したがって当然、東京は蕎麦文化の街である。一杯300円程度のいわゆる立ち食い蕎麦に親しんでいる人は多いと思うが、原価の関係で小麦粉の割合が非常に多い。本当の蕎麦を食べたいなら、やはりきちんとした蕎麦店に行くべきだろう。とはいえ、蕎麦一杯なら高くても1000円程度だから大丈夫。今回はそんな中で、お酒とつまみも美味しく、レストランとしても楽しめる名店を紹介しよう。
まずは虎ノ門ヒルズの並びにある「大阪屋砂場本店」。1872年の創業で、多くの歴史に残る著名人が訪れた、由緒ある建物だ。こちらはつまみも充実。味のしっかりした焼き鳥と、日本酒ならではの温めて飲む熱燗を楽しみながら、蕎麦で〆ると“ザ・日本”を感じられること間違いなし。
老舗ではTBSテレビの近くにある「室町砂場」も素晴らしい。多くの客が昼から酒肴と蕎麦を楽しんでいる、大人の店だ。
モダンな店なら、ミシュランの戴冠店である、原宿「玉笑」がいいだろう。住宅街にあり、蕎麦屋とは思えない外観。粗挽きのせいろ蕎麦は、かみしめると香りが口中に広がる。味噌エビ焼や天ぷら、6日間炊いたにしんなど、種類は少ないがこだわりの酒肴が揃っている。
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■Information
・大阪屋砂場本店
住所:東京都港区虎ノ門1-10-6
・室町砂場
住所:東京都中央区日本橋室町4-1-13
・玉笑
住所:東京都渋谷区神宮前5-23-3
大木淳夫(東京最高のレストラン編集長)
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北海道産そば粉の十割そば専門店「北海道百そば 浅草橋店」が東京・浅草橋にオープンした。
北海道苫小牧市で昭和50年創業より地域に親しまれている「一休そば総本店」と技術提携を結び、初めて「一休そば総本店」の味を北海道外へ提供することに。「北海道百そば」代表の”この味を東京でも提供したい”という想いから始まった。
蕎麦は北海道産を厳選し、産地から直接仕入れることで価格を抑えつつも新鮮で香り豊かな十割そばを提供。また、全て店内製麺で作り立ての味を楽しむことができる。
蕎麦との組み合わせを重視した北海道産の帆立や海鮮素材を使用した「海鮮塩だれかき揚げ丼」も提供。だしソムリエが海鮮かき揚げに最も合うように、藻塩や塩麹など41種の原材料を調合した、絶品「クセになる塩だれ」をぜひ味わってみてほしい。
また、わさびはブランド「山川わさび」を使用。“土付き”のまま直送することで新鮮な状態を保っている。
常に摩り立ての山わさびを振りかける「雪わさび板そば」は一般的な本わさびより辛さが1.5倍で”ツン”とした鋭い辛味。爽やかな山わさびの風味が鼻を通り抜け、ほのかな甘みが口の中に広がる。
北海道の本格的な十割そばを味わえる「北海道百そば 浅草橋店」に是非訪れてみて。
Information
北海道百そば 浅草橋店
住所:東京都台東区柳橋1-32-5
定休日:なし
営業時間: 11:00~22:00
価格帯:500円~1,500円(税込)
TEL:03-5846-9138
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創作蕎麦を看板とする蕎麦カフェ&バルBWCAFE(ビーダブリューカフェ)では、2月1日より新メニュー「春色ベジポタつけ蕎麦」を提供する。
蕎麦カフェは、2014年12月24日のクリスマスイブに“女性一人でも入れる蕎麦屋”を作りたいという想いから生まれた。新大久保から少し歩いた路地裏に佇む隠れ家風の蕎麦カフェは、女性の方を中心に大人気だ。今まで見たことの無い創作蕎麦やSNS映え抜群のフルーツ鍋が注目を集めてきた。
新メニュー「春色ベジポタつけ蕎麦」は、新ジャガやトウモロコシ等の野菜をたっぷり使用し、ポタージュのような新感覚の温かいつけ汁とともに味わう。和風の出汁を使用する事で、蕎麦との相性も抜群だ。粗目に挽いた野菜のつぶつぶも、蕎麦によく絡む。さらにトッピングの焼きチーズがコクと香りをプラスし食欲をそそる。
一足先に春を感じる華やかでフォトジェニックな創作蕎麦を楽しもう。
■Information
蕎麦カフェ&バル BWCAFE
住所:東京都新宿区大久保2-7-5
営業時間:11:30~23:00(LO22:00)
定休日:日曜日
TEL:03-6278-9658
URL:http://tabelog.com/tokyo/A1304/A130401/13177140/
春色ベジポタつけ蕎麦
価格:¥850(税込)
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全国のそば処、酒処から至極の逸品が集合する、日本最大級のそばと日本酒のイベント「大江戸和宴 そばと日本酒の博覧会」が、新そば、新酒のシーズンを迎える2017年11月23日(木・祝)〜26日(日)、代々木公園イベント広場にて開催される。
全国のそば処から集結した職人が、選び抜いた素材、熟練の腕前をお客様の目の前で披露。打ち立て、ゆで立ての絶品そばを提供する。そして、日本各地の酒処から集まった、知る人ぞ知る旨い酒や、選りすぐりの銘酒も数多く販売。
「大江戸和宴 そばと日本酒の博覧会」から、最高に相性の良い「旨いそば」と「旨い日本酒」を存分に味わい、国内外に日本の伝統食文化を発信していく。
長野県「信州そば」、東京都「奥多摩天然わさびそば」、新潟県「韃靼そば」、群馬県「とろろそば」、兵庫県「出石そば」など全国有名そば20店が出店。
さらに、伝説のそば打ち職人、高橋邦弘氏の技を受け継いだお弟子さん達の店も出店される。高橋氏も特別ゲストで参加し、時間限定でそば打の技を披露する予定だ。
そばだけでなく新酒も販売、全国自慢の酒蔵から銘酒100種が集結。
平成の幻と言われる山形県「十四代」、売り切れ必至の人気銘柄の一つ、福島県「飛露喜」、国内外の賞を総なめにする山形県「出羽桜」など、日本全国から選りすぐりの銘酒100種を数量限定で提供し、一部の銘柄では熱燗も提供される。
全国から集結したそばや酒から、自分好みの逸品を探してみよう
■Information
大江戸和宴 そばと日本酒の博覧会
日程 2017年11月23日(木・祝)15:00~21:00
24日(金)10:00~21:00
25日(土)10:00~21:00
26日(日)10:00~18:00 ※開催時間は予定会場:代々木公園イベント広場 雨天決行、荒天中止
参加料金:入場無料
蕎麦 一律700円(税込)※トッピングは別途料金
日本酒 コップ売り300円~500円(税込)
大江戸和宴セット(3種飲み比べ)1,000円(税込) -
【東京ごはん】昭和グルメの人気もんじゃ焼を食べる、渋谷「おそうざいと煎餅もんじゃ さとう」
ナポリタンにかき氷、ホットケーキに焼きそばなど、懐かし系グルメが人気だ。昭和生まれにとっては思い出がつまった心なごむ味、平成生まれにとっては“一周回って新しい”感じが受けているのだという。今回紹介するのは、渋谷で人気のもんじゃ屋さん「おそうざいと煎餅もんじゃ さとう」。
そんな昭和グルメ次なるトレンドとして注目したいのがもんじゃ焼き。関東地方以外ではあまりなじみがないかもしれないが、東京ではもんじゃ焼きは浅草流と月島流の2流派があり、大きな違いは「土手を作るか、作らないか」にあるのだという。
“土手”とは、もんじゃの生地が鉄板全体に流れないようにする“防波堤”のようなもので、まずキャベツなどの具材で土手を作って、その中央に生地を流し込むのが月島流。それに対して、土手を作らず、生地で薄い煎餅のようなものを作り、鉄板上で刻んだ具材と一緒に食べるのが浅草流だ。
代々木上原「クリスチアノ」や渋谷「パッポンキッチン」と言った個性派レストランを手がける佐藤幸二さんが今年、渋谷に「おそうざいと煎餅もんじゃ さとう」をオープン。
豊富な食体験を持つシェフとあって、もんじゃはスタンダードなものから、ビーツやサワークリームを加えたロシア(税込1620円)、ナンプラーなどで味を付けたタイランド(税込1620円)など、変わりダネも用意する。
薄焼き煎餅を作るスタイルのもんじゃは佐藤さんが長年、暮らした浅草で慣れ親しんだもの。実家のような気取りのない空間で、懐かしグルメをゆっくり堪能したい。
Information
Address:東京都渋谷区富ヶ谷1-9-22 守友ビル1F
Tel:03-6804-9703
Hours:[もんじゃ]ランチ:11:00~15:00 ディナー:18:00~(L.O.22:00)
Holiday:月曜日
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海外はもちろん、国内でも年々、日本酒人気が高まっている。カジュアルな酒場はもちろん、最近はフレンチやイタリアン、中国料理店でもアルコールのペアリングコースに日本酒を取り入れる店が急増。和食以外の料理に個性豊かな日本酒を合わせるのが、スタンダードになりつつある。
気軽に純米酒を楽しめると人気の「酒場 それがし」が、この5月、五反田に「肉料理 それがし」をオープン。
鳥料理を提供する系列店があるが、新店は牛肉を使った料理が中心。得意の日本酒のラインナップもいっそう強化している。
「日本酒は日本が世界に誇る国酒。その魅力や奥深さを若い人たちにも気軽に体験してほしい」と、オーナーの尾山 淳さん。
さっぱりとした赤身肉には、旨みが豊かで飲みごたえのあるタイプ、甘口ダレで食べるすきやきには淡麗辛口タイプなど、肉料理との相性を楽しみながら自分の好みを見つけるのもおすすめ。
オリジナルの日本酒「英雄(税込756円)」は炭酸で割って日本酒トニックとして飲むのも人気だ。「日本酒はちょっと苦手」という人も、肉料理とのマッチングを体験すれば、きっと夢中になるはず!
■Information
肉料理 それがし
Address:東京都品川区西五反田1-4-8 秀和五反田駅前 レジデンス202
Tel:03-6420-3092
Hours:[月曜~木曜、土曜]17:00~25:00(L.O. 24:00)
[金曜]17:00~26:00(L.O. 25:00)
[日曜]17:00~24:00(L.O. 23:00)
Holiday:不定休
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餃子といえば万人に愛される“人気者フード”の代表格。最近は“餃女”を名乗る餃子好き女子も増えているが、とくに女性人気が高いのがシャンパンやワインとともに餃子を楽しめるバルスタイルの餃子店、青山の「ギョウザバー コム ア パリ」だ。
「ギョウザバー コム ア パリ」は餃子とともに、ナチュラルワインとシャンパンを堪能できる新感覚の餃子専門店。
ミシュランで星を獲得した『鳴神』の鳴神正量シェフが手がけるとあってサイドメニューやソースにもそのエッセンスが凝縮されている。「パリで餃子とシャンパーニュの店がすごく流行していると聞いて実際に行ってみたら、フランス人のお客さんたちがパテ感覚で餃子を食べているのを見て、これは日本でも絶対に受け入れられると思った」と鳴神シェフ。
野菜ギョウザ(税込520円)や肉ギョウザ(税込550円)など、スタンダードメニューのほかに人気なのがパクチーギョウザ(税込680円)やオニオングラタンギョウザ(税込920円)。
オニオングラタンギョウザは、水餃子のようなつるっもちっとした食感と、コクのあるオニオングラタンスープが驚くほど合うと評判だ。食事の前のアペ使いや、食後の〆にも。餃子とワインの意外な組み合わせを1度体験すれば、ヤミツキになること間違いなしだ。
■Information
Address:東京都渋谷区渋谷2-2-4 青山アルコープ205
Tel:03-6427-6116
Hours:17:00~23:45(L.O. 23:30)
Holiday:日曜日
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だんだん温かくなってきてBBQの季節が到来! 最近は、都心でも手ぶらでBBQを楽しめるスポットが増えているが、毎年、夏季限定でオープンし、話題を集めているのが六本木「アークヒルズ サウスタワー」の「ROOFTOP LOUNGE(ルーフトップラウンジ)」だ。
BBQの醍醐味といえば、開放的な雰囲気のなか食事やお酒を楽しめること。海や山など、自然を感じながらのBBQもいいが、仕事帰りやデートで気軽に行けるのは都心ならでは。道具や食材の準備も不要なので、外国人旅行客の利用も増えているという。
USビーフのハンキングテンダーや山百合ポークの肩ロース、ケイジャンチキン、野菜などがたっぷりと盛り込まれたカジュアルBBQコース(税込4300円)や、豪快なT-ボーンステーキにシーフードといった贅沢メニューを存分に味わえるプレミアムBBQ(税込6000円)コースも用意しているが、地下1階にあるショップで好きなお肉を購入し、持ち込むのもおすすめ。都会の心地よい夜風を感じながら食べるBBQ料理は格別の味。今年の夏は“手ぶらでBBQ”を是非、体験してみて。
■InfotmarionARK HILLS SOUTH TOWER ROOFTOP LOUNGEAddress:東京都港区六本木1-4-5 アークヒルズ サウスタワー屋上庭園スカイパーク
Tel:03-5549-1550
Hours:[平日]17:00~23:00[土日祝]5~6月 12:00~23:00 / 7~9月 16:00~23:00
Holiday:不定休
※~9月30日まで(天候によって中止する場合もあり)
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「春夏秋冬、朝昼晩カレーが食べたい!」そんなカレー好きによる、カレー好きのための連載。持ち物は、お財布とカメラと、ほとばしるカレー愛。自他共に認める、無類のカレー好き村田倫子ちゃんが、都内のカレー屋さんを訪ねます。今回は高円寺「ネグラ」へ。
一度好きになったらもう抜け出せない魅惑の街、高円寺。
ここ最近、そんな高円寺で飲むと、必ずと言っていいほど話題になるお店があった。「あそこ、行った?」「これから行こうと思ってる!」
酒の席でこう何度も名前が挙がるお店もそうそうない。
時を同じくして、倫子ちゃんからカレーの取材でここに行きたい!と連絡が入った。
“妄想インドカレー”こと「ネグラ」!
高円寺駅南口から徒歩2分。エトアール商店街にあるこちらのお店。
誰もが気になるであろうこのネーミング。
そう、ここはインドに行ったことのないシェフが、妄想でインドカレーを作るというコンセプトなのだ。聞くだけで楽しいこのコンセプトが、店名よりも先に街に定着したという。正式な店名「ネグラ」は、お店は切り盛りする二人の学生時代の溜まり場(店主の実家の離れ)の愛称をそのままお店に付けたのだとか。ワクワクしながらお店を開けると、さらに胸が高鳴った!
まさに溜まり場を彷彿させるような、所狭しと並ぶ面白い小物や本。
壁一面に描かれたカラフルでダイナミックな絵。
アートディレクションは苦虫ツヨシさん。ロックフェスなどのイベントのデザインも手がけるアーティストだ。
言われなければインドに行っていないとは到底思えない店主の大澤さん(お写真がないのが残念すぎるほど!)は、物腰が柔らかく、とても優しい人。
「店主がすごくインドっぽい雰囲気なので、何も言っていないのにインドで修行をしたと思われがちなので、もう店名から妄想って言っておいた方がいいかもと思って・・・」
その傍らで笑いながら話す可愛い女性、近藤さん。
一体どんなカレーが来るのだろう!
メニューは、季節の素材や同じく旬な妄想を元に日替わりで作られる。今日の妄想メニューは、葉玉葱とトマト、菜の花とアサリのサグの合いがけ(1000円)。トッピングは、金柑と胡椒のチャツネ(200円)。しびれるチャイ(500円)もオーダー!
1皿でこの存在感!2種のカレー、トマトにさやえんどう、人参など色とりどりの野菜もかなり贅沢!どこから食べようか迷ってしまう。
ガツン!と気持ちいほどスパイシーなチャイも他では味わえません。
「お、おいしい!」と声を上げる倫子ちゃん。続けて、「優しい!」と言うその言葉通り、軽やかにスプーンが進む味。
スパイスと食材の見事なバランス融合!辛過ぎないから素材の味もしっかり、だけど、スパイスの後味はじっくり引く。
味わいはもちろん、このバランスも初体験!“妄想だからこそ”のインドをしっかり感じました。無限の可能性を秘めたインドと、私たち人間の最大の強み、想像力(妄想力)!そのタッグは最強。
お店の遊び心に溢れた店名や内装、2人の柔らかい人柄を見て、ほっこりゆるい雰囲気を感じる人もいるかもしれない。
でも、それだけじゃない。
イマジネーションと自由を以って何かに挑戦するというのは、とても覚悟がいることなのだ。
そして、答えのないその味で多くの人を喜ばせるなんて、本当にすごいことなのだ。
思い出の溜まり場を店名に、前代未聞の挑戦に乗り出した2人が築いた、「妄想インド」という王国。
ちなみに、高円寺は度々「日本のインド」などと揶揄される。
妄想は、最強で最速の旅。
ここでしか味わえないカレーと空気を堪能しに、“インドの中のインド”に一度来てみてほしい。
model:Rinko Murata @rinco1023
Source:She magazine
■Information
ネグラ(妄想インドカレー)
住所:杉並区高円寺南3-48-3
営業時間:13:00~21:00
定休日:月・火曜
※ 出店などで営業が不規則になる時もあるため、詳しくは公式FBページを
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パブやバールなど、世界にはさまざまな酒場があるが、日本の大衆酒場はまた独特な空気感がある。浅草や上野界隈には昼間から営業している店も多く、最近は外国人観光客の姿もちらほら。予約必須のレストランとは違い、気軽に立ち寄れて気楽に飲めるのも酒場の魅力だ。昔ながらの昭和レトロな雰囲気を楽しみながら飲むのもいいが、最近は個性際立つ“ネオ酒場”の人気が上昇中。キャラは立っていてもディープすぎず、ほどよくラフな雰囲気が、若い世代にも受けているのだという。
酒場の聖地、上野御徒町に昨年オープンした「羊香味坊」も肩肘張らずに昼呑みを楽しめる店のひとつ。
オーナーの故郷である中国東北地方の料理とナチュラルワインを提供する神田「味坊」の姉妹店とあって、メニューには「味坊」名物の羊料理やワインに合う一品料理、麺類などが並ぶ。
この店でまずオーダーすべきは、さまざまなラムの部位を使った羊串焼き。ラムショルダーやラムネックなど串焼きは5種用意しており、ワインのおともにぴったり。近くの酒場を2軒、3軒とはしごするのも楽しいが、料理も酒も美味しく、居心地がいいとくれば長居は必至!?
■羊香味坊
住所:東京都台東区上野3丁目12−6
Tel:03-6803-0168
Holiday:無休
Hours:月~金曜日 7:30~9:30・11:30~23:00(L.O)
土・日・祝 13:00~22:00(L.O)
https://tabelog.com/tokyo/A1311/A131101/13200566/
小寺慶子(フードライター)
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東京の焼肉店が進化している。カジュアル志向の店が注目を集める一方で、最近は“焼いてくれる焼肉店”が人気。これまで、焼肉といえば、セルフ焼きが常識だったが、塊肉ブームの影響もあって極厚カットの肉を出す店が増え「美味しい肉をベストな状態で食べてほしい」という店の思いもあり、おまかせ焼きスタイルが徐々に広まりつつある。
なかでも焼肉好きから評判なのが新宿の『大貫』と広尾の『お肉屋けいすけ 三男坊』。東京屈指のコリアンタウン、大久保に隣接するためか、これまで“焼肉の不毛地帯”と言われていたが『大貫』がオープンして以来「新宿に大貫あり」と焼肉ファンの熱視線を集めるように。
料理はコースのみ3種を用意。正肉もホルモンもその“大判”振る舞いぶりには目を見張るものがあるが、なかでも『大貫』人気を語るのに欠かせないのが、分厚い牛タン。
店のスタッフによって丁寧に焼かれた肉は、極厚ながらサクッとした歯ごたえと口中でスパークするような旨みが持ち味だ。
大貫の牛タン。コースの最初に登場する名物肉。焼きたてを頬張りたいところを少し我慢すれば、肉汁がギュッと閉じ込められた極上の牛タンを味わうことができる。12000円のコースより。
一方、広尾商店街に昨年オープンした『お肉屋けいすけ 三男坊』は山口県の希少牛、高森和牛の肉のみを提供。アラカルトも用意しているが、ここはぜひ、極上の塊焼きが堪能できるコースをオーダーしたい。
特注ロースターの上でじわじわと焼かれる赤身肉を眺めるのも至福のひととき。ミディアムレアに焼かれた肉を頬張れば、厚切りならではの充実した旨みに思わず唸ること間違いなしだ。ちょっぴり贅沢な気分を味わいたいときは、おまかせ焼きで新感覚の焼肉体験を試してみてほしい。
お肉屋けいすけ 三男坊の高森和牛の極上塊焼き。その日の仕入れでベストな赤身肉を提供。スタッフとの会話楽しみながら肉が焼けるのを待つのも楽しい。7500円のコースより。
■大貫
住所:東京都新宿区新宿2-18-1
住所:東京都渋谷区広尾5-2-25 HONGOKUビル B1F
小寺慶子:Food Writer
関口佳代:Photographer
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ここ最近の東京レストランの注目ジャンルといえば、なにをおいてもまず中華である。2016年は、若手料理人のオープンラッシュが続き、和食のエッセンスを加えた料理や中国の少数民族地方にフォーカスを当てた料理など、個性を追求する店も増えてきた。おなじみの餃子や麻婆豆腐、担々麺以外にも中国料理の奥深い魅力を知る機会が増えているが、いまの“東京らしい中華”を体験できる1軒が、渋谷や恵比寿にも店舗を展開する人気焼肉店『うしごろ』が手がけた『CINA』。
焼肉店プロデュースとあって、メニューには自慢の肉を使った料理が充実。仲間とわいわいシェアするのにぴったりなのが、厳選赤身の四川“ROCK”ステーキ(5800円、3~4名用)だ。八角や山椒など、独自にブレンドしたスパイスとともにじっくり火を入れた塊肉の上には、甜醤油で炒めた唐辛子とパクチーがどっさり。見た目ほど辛くなく、巧みなスパイス使いによって普通のステーキにはない後引く味わいに。ビジュアルインパクトも絶大なので、SNS受けも間違いなし! カジュアルに新スタイルの中華を楽しむことができる。
そして、いまも昔も変わらない横浜デートの定番といえば中華街だが、観光客向けの店が増える一方で「本場の味」を楽しめると評判なのが『金陵』。広東式の焼き物や煮物の専門店では、店の炉窯で焼く名物のチャーシュウや皮つき焼豚をオーダー。肉の盛り合わせは小サイズでも(3200円)ボリュームたっぷり。素朴な味も店の雰囲気も古き良き香港そのもので、気軽にトリップ気分が味わえるのも魅力。ちょっとディープな食体験を楽しみたい人に、ぜひ、おすすめしたい。
王道か洗練か。気分に合わせて“肉中華”を堪能できる店が増えるのが楽しみだ。
■CINA New Modern Chinese
住所:東京都渋谷区恵比寿南1-17-17 TimeZoneテラスビル 2F
■金陵
住所:神奈川県横浜市中区山下町132
小寺慶子(フードライター)
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焼き鳥、なぜか今大ブームです。数か月先まで予約の取れない店や、一日100回以上電話してもつながらない店がざらにあります。
人気の秘密はその自由度と価格にあります。日本人は最近、マナーが求められたりする店に行きたがりません。例えば人気のあるお寿司屋さんは、座れば勝手に「おまかせ」で肴や握りが出て来て、細かなマナーも気にせず、好きに酒を飲み酔っぱらえます。それがいいかはまた別の話ですが。ただ、そういう寿司屋は高い。3万4万は当り前です。その点、焼き鳥屋は同じかそれ以上に自由度が高いうえに、いい店でも安い。そう、ある種の人たちにとって、“疑似鮨屋”なのです。実際、六本木の裏通りにある「心香」は、しつらえはまさに高級鮨店。
今注目を集めているのは広尾にある「七鳥目」です。有名店で修業した店主が、御母堂と共にオープンしたお店で、とにかく焼きが丁寧。
手羽先は骨を抜いて焼いているので、面倒なく食べられます。また、ここのレモンサワー(焼酎の炭酸割レモン入り)は、凍らせたレモンを使っているので、ぜひ飲んでみてください。
中目黒の有名店「鳥よし」は、あえて事前予約を取らないので早めに並んで食べることをお勧めします。ご主人はパリで10年以上焼き鳥を焼いていた御仁です。
最近、多店舗展開している「鳥幸」はソムリエがいて、ワインとのペアリングが売りです。
最後にお勧めしたいのはテイクアウトの焼き鳥。その名も「国技館やきとり」です。もともと相撲観戦の際のお土産として人気だったのですが、今は新宿駅や東京駅の駅弁売り場で買うことができます。冷たくてもおいしいので、どんな場所でも楽しめるでしょう。ちなみにこちら、相撲の聖地「両国国技館」の地下で作られています。
■心香
住所:東京都港区西麻布1-4-4
■七鳥目
住所:東京都港区南青山7-13-13 フォレストビル B1F
■鳥よし
住所:東京都目黒区上目黒2-8-6
■鳥幸
住所:東京都港区赤坂9-6-30 乃木坂プレース1F
住所:東京都墨田区横網1-3-28
大木淳夫(「東京最高のレストラン」編集長)
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