日本の伝統芸能を駆使した「スターウォーズ」浮世絵、第二弾発売決定!

02.November.2016 | カテゴリーなし

日本の伝統技能を駆使した本物の木版画浮世絵で『スター・ウォーズ』の世界を表現、 絵師による完全オリジナル原画を作成したスターウォーズ浮世絵。 新たなキャラクターとビークル、 新たな構図を用い、 現在日本で活動中の彫師※ほりし、 摺師※すりし によって製作された。

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星間大戦絵巻「暗黒卿 堕悪巣矇娄 (Darth Maul)」

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星間大戦絵巻「摸巴怖獲賭(Boba Fett)」

 

更に今回は、 国指定重要無形文化財保持者(人間国宝)の九代目・岩野 市兵衛(いわのいちべえ)氏によって作られた越前和紙を使用した完全数量限定品! 2016年12月16日(金)に全世界同時公開する映画『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー 』に先駆け、 新たな浮世絵スター・ウォーズの世界を堪能しよう。 予約開始は2016年11月16日(水)より、 リズムフォースHP http://dentoistradition.com/ 、 IDC大塚家具 新宿ショールームにて開催予定。 (2016年10月末日現在)

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星間大戦絵巻「千年飛鷹流水図(Millennium Falcon)」※セット販売のみ

 

3作品コンプリートセットは100セット限定、 単品「暗黒卿 堕悪巣矇娄(Darth Maul)」と「 摸巴怖獲賭(Boba Fett)」は各100枚限定、 「千年飛鷹流水図(Millennium Falcon)」はセット販売のみの超レア作品となっている。

 

■Information
予約開始:2016年11月16日(水)
発売:2016年12月下旬予定
販売価格:単品各50,000円(税抜)/3作品セット150,000円(税抜)
サイズ:縦約390~410mm×横275mm
※現在の用紙サイズA3(縦420mm×横297mm)より多少小さいサイズです。
※作品によって若干ですが絵柄のサイズに差異がございます。
※作品にはナンバリングや彫師、 摺師名が入る予定です。

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■関連記事:デジタルアートで江戸の秘密を暴く「スーパー浮世絵『江戸の秘密』展」開催決定!世界で最も美しいと称される浮世絵をデジタルアートに
http://www.moshimoshi-nippon.jp/ja/20158

■関連記事:江戸のポップカルチャーである浮世絵が現代のポップアートに!「ボストン美術館所蔵 俺たちの国芳 わたしの国貞」開催
http://www.moshimoshi-nippon.jp/ja/12309

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    奇想の絵師として国内外から人気を博す歌川国芳。時に狂気的な描写で現代の漫画にまで影響を与えた月岡芳年。日本のポップカルチャーの素地を築いたとも言える2人の師弟と、同時代に活躍した幕末絵師たちの描き出す、残酷ながらも美しい幻想世界を堪能できる一冊。日・英バイリンガルにて刊行される。監修は、 春木晶子。北海道博物館勤務後、2017年より江戸東京博物館学芸員。日本美術史を専門としている。

     

    購入は全国書店またはネット通販にて。

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    突然の夕立の中、その坂を必死に登る駕籠かきと旅人達に扮した、ドラえもんたちのコミカルで、生き生きとした姿が描かれている。
    ドラえもんとのび太たちにとっては、突然の雨も楽しく感じられる純粋な姿と、こんなご時世だからこそ仲間と一緒なら、どんな困難も乗り越えて行けると言う願いも込めて描かれた作品となっている。

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  • 「現代の浮世」をテーマに。“次世代アーティストが現代の浮世の世界を描く”展示会『NEO UKIYOE EXHIBITION』福岡にて開催

    13.October.2022 | FASHION / SPOT

    展示会企画、運営を行うICBA JAPAN PROJECTは、日本、海外で活躍する現代アーティストをディレクションし、現代の浮世絵をテーマに作品を展示する『NEO UKIYOE EXHIBITION』を2022年10月15日(土)から10月23日(日)までの期間中に、入場無料で開催する。

     

    「東京と福岡、海外で注目を集める画家8名をキュレーションし、それぞれが制作する浮世の世界を表現したアート作品から、この時代を生きる意味を考えるきっかけになればと考えております」

     

    福岡市西新のアートギャラリー「THE GALLERY 212」にて、午前11時から午後6時までオープン。

    10月15日(土)19時からは、オープニングパーティーとしてメインゲストに日本最高峰の凄腕DJ MASTERKEY氏を迎え、音楽とアートで彩られた空間でイベントを開催する。

    10月23日(日)19時からは、クロージングパーティーとしてメインゲストにジャパニーズレゲエの第一人者 MOONIN氏を迎え、イベントを開催する。

  • 猫の擬人化作品を楽しむ浮世絵「もしも猫展」が名古屋市博物館にて開催

    29.June.2022 | FASHION / SPOT

    「もしも、うちの猫が人のように話したら?」そんな想像をしたことはあるだろうか?人間以外の何かを人間になぞらえることを擬人化(ぎじんか)とよぶ。

     

    猫の擬人化作品と、それらを描いた浮世絵師の歌川国芳(うたがわくによし)を主軸に据えながら、江戸時代の擬人化表現の面白さに着目した「もしも猫展」が、2022年7月2日(土)より8月21日(日)までの期間限定で名古屋市博物館にて開催する。

     

    歌川国芳 流行猫の曲鞠 個人蔵

    歌川国利 新版猫の玉のり 個人蔵

    新版玉のり尽 個人蔵

     

     

    本展では、猫をテーマに据えた浮世絵をはじめとする135件の作品により、江戸時代における擬人化の世界を紹介。浮世絵や猫を愛してやまない人はもちろんのこと、現代の擬人化表現に関心を持つ人も楽しむことができるだろう。ユーモラスで愛嬌ある姿に思わずクスリとすること間違いなし。

     

    大の猫好きとして知られる歌川国芳は、1841年から集中的に、役者を猫にした作品など猫の擬人化作品を次々と発表した。その展開と後世への影響を紹介しながら国芳の魅力を探っていく。機智に富んだアイデア溢れる国芳の作品を堪能しよう。

     

     

    山東京山作・歌川国芳画『朧月猫の草紙』六編 個人蔵

    歌川国芳 流行猫の狂言づくし 個人蔵

     

     

    また、作品を見くらべることで理解を深める「くらべるクイズ」、「もしも国芳らが描いた猫たちが絵から飛び出してきたら?」を実現した「もしもAR」など、さまざまな切り口から展覧会を楽しむための仕掛けも登場する。

     

     

    「猫が人だったら、人が猫だったら」。そんな、興味深い世界観に触れることができる「もしも猫展」へ足を運んでみてはいかが?

  • 『映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争(リトルスターウォーズ) 2021』公開記念浮世絵木版画 限定発売

    05.April.2022 | ANIME&GAME / FASHION

    世界に誇る浮世絵の基礎となる彫りと擦りの伝統工芸技術を継承するために、伝統を守りつつ新しい挑戦を続け、様々な作品をプロデュース・企画・制作する株式会社版三は、2022年3月4日に公開された、『映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争(リトルスターウォーズ) 2021』の公開記念 浮世絵木版画を3月30日(水)より発売した。

     

    公開記念浮世絵木版画では、ドラえもんやのび太たちが、ひみつ道具「スモールライト」で小さくなり、ピリカ星のパピのもとへ駆けつけるシーンがデザインされた。「スモールライト」から放たれる光には、江戸模様の七宝柄を施しており、この模様はどちらの方向にも限りなく繋がり伸びていく文様であることから、縁起が良いとされている。
    また、映画の中でもキーアイテムとなる、ひみつ道具「スモールライト」のシルエットを切り取った特別製の台紙が特徴で、宇宙の雄大さと星々の瞬きを表現した特別額入りの製品となっている。

     

    浮世絵木版画制作の様子

     

    職人による彫り作業

    職人による摺り作業

     

    彫り、擦りに使われた版木(はんぎ)の一部。色別に版木を何枚も彫り、その版木の数だけ何度も擦り重ね、やっと一枚の浮世絵木版画作品が完成する。

     

     

     

    江戸時代から伝承された彫師、摺師の非常に繊細で高度な技術により、一枚一枚、何とも言えない手づくりの風合いが醸し出される逸品に注目してほしい。

     

  • 「丸の内ハウス」オープン15周年第1弾 浮世絵展示イベント「UKIYO-E PROJECT in 丸の内ハウス」開催

    08.March.2022 | FASHION / SPOT

    新丸ビル7階の飲食店ゾーン「丸の内ハウス」は、2022年4月27日(水)にオープン15周年を迎えることを記念し、その第一弾として3月1日(火)~3月31日(木)の期間限定で、現代浮世絵の展示や摺の実演・体験イベント「UKIYO-E PROJECT in 丸の内ハウス」を実施する。

     

    「丸の内ハウス」 15周年記念ロゴ

    出火吐暴威変化競 鬼童丸

    摺実演の様子

    15周年記念特製 オリジナルエコバッグ

     

    本イベントでは、浮世絵の表現方法を現代に活かして活動をするUKIYO-E PROJECTの協力のもと実施。浮世絵の「浮世」には「現代」という意味があり、当時の流行りや文化など、常に時代の最先端を木版画で発信していた最先端のアートだった。それを継承し、現代の新しい感性で描いた浮世絵を、常にトレンドの情報を届けてきた「丸の内ハウス」から新たに発信していく。

     

    また、3月7日(月)より、丸の内ハウス内各店舗にて一人2,000円(税込)以上(レシート合算不可)飲食した人に丸の内ハウスのロゴと15周年の特別ロゴを手掛けた平林奈緒美デザインの「15周年記念 特製オリジナルエコバッグ」(全3色)がプレゼントされる。丸の内エリアでは、今後もアニバーサリーイヤーならではのイベントが展開予定なのでお見逃しなく。

     

  • 声優・茶風林の率いる酒林堂が朗読劇「耳なし芳一」を『浮世絵劇場 from Paris』で開催

    07.January.2022 | FASHION / SPOT

    日本の文化振興に寄与するための事業を手掛ける公益財団法人角川文化振興財団は、角川武蔵野ミュージアムにて開催中の企画展「浮世絵劇場 from Paris」において、声優・茶風林が率いる「酒林堂」とコラボレーションした朗読劇『酒林堂 in 浮世絵劇場<耳なし芳一>』を、2022年1月16日(日)に日本最大級のライブ配信サービス「ニコニコ生放送」で独占生中継する。

     

    「浮世絵劇場 from Paris」の模様

    出演者:(上段左から)茶風林、逢坂良太、田村睦心、(下段左から)中原麻衣、鶴岡聡、大峯香風(琵琶奏者)

     

    現在、角川武蔵野ミュージアムのオープン1周年を記念して、同ミュージアムで企画展『浮世絵劇場 from Paris』が開催されている。同企画展の「SPIRIT of JAPAN」は、フランス・パリを拠点とするアーティスト集団「ダニーローズ・スタジオ」が手掛け、浮世絵をモチーフにしたプロジェクションマッピングで、1,100㎡を超える大空間に12幕の異なる映像シーンが音楽と共に映し出される。扇が時を刻み、提灯が宙を舞い、桜の花びらが風に揺れ、荒波がリズムにあわせて頭上を駆け巡り、浮世絵を全身で浴びる没入感のある360度体験型コンテンツとなっている。

     

    その会場を使用し声優が朗読劇を行うという、ある種の異色のコラボレーションとなる今回の『酒林堂in 浮世絵劇場<耳なし芳一>』。その根底に流れるのはジャポニスムだ。フランスのアーティスト集団「ダニーローズ・スタジオ」が浮世絵の世界に見た日本を描いた「SPIRIT of JAPAN」、ギリシャに生まれながら日本文化に触れ小泉八雲として日本国籍を取得・永住したラフカディオ・ハーンが古典から取り上げた「耳なし芳一」(「怪談」より)。海外の目線が映し出した日本の姿を、名優たちと琵琶奏者が1回だけのスペシャルステージにて表現する。
    また、会場では終演後、出演者と来場者が交流できるアフターパーティを予定されている。詳細が決まり次第公式サイト内の本イベントページ、公式SNSなどで告知されるのでお楽しみに!

     

    *参加する出演者は未定です。アフターパーティの配信はございません。アフターパーティで酒類ご購入の際は、年齢の分かる身分証の確認をいたします。予定が変更となる場合がございます。

  • 心斎橋PARCO ・SkiiMa Galleryにて「P.O.N.D. mini ~パルコで出会う、まだわからない世界~」開催

    19.November.2021 | FASHION / SPOT

    パルコが運営する、コミュニティ型ワーキングスペース『SkiiMa(スキーマ)』は、パルコのあたらしいカルチャーの祭典〈P.O.N.D.〉の出張版「P.O.N.D. mini ~パルコで出会う、まだわからない世界~」を、心斎橋PARCO1周年にあわせて、2021年11月19日(金)より11月30日(火)までの期間限定で心斎橋PARCO 4F・SkiiMa内「SkiiMa Gallery」にて開催する。

     

    参加アーティスト

     

    遠藤文香 フォトグラファー


     

    Hana Watanabe 映像作家/ビジュアルアーティスト

     

    菊池虎十 アーティスト

     


    沼田侑香 現代アーティスト

     

     

    田嶋周造 アーティスト/ミュージシャン

    アート、ファッション、音楽、フードなどあらゆるジャンルのフレッシュなクリエイターが参加するカルチャーの祭典〈P.O.N.D.〉は、今年10月に渋谷PARCOで開催され、来場者数はのべ5,000人以上、10日間盛況のうちに閉幕した。



    そんな渋谷の展示会場から、5名のクリエイターの作品が心斎橋PARCOにやってくる。前身イベント「シブカル祭。」のフィロソフィー「あたらしい才能の発見と応援」を引き継ぎ、〈P.O.N.D.〉には「Parco Opens New Dimension」、常に“新しい次元を切り開いていくイベントでありたい”という想いが込められている。2021年のキーワードは「TRANSFER=移ること、伝わること」。気鋭クリエイターたちの創る個性豊かな作品は、私たちがまだ触れたことのない世界、新しい世界への境界線に連れて行ってくれるだろう。

     

  • 角川武蔵野ミュージアムが贈るオープン1周年記念企画「浮世絵劇場 from Paris」開幕

    19.October.2021 | SPOT

    日本文化の振興に寄与するための事業を手掛ける公益財団法人角川文化振興財団は、「ところざわサクラタウン」内、「角川武蔵野ミュージアム」1Fグランドギャラリーにて、20211030日(土)より、角川武蔵野ミュージアムのオープン1周年記念展として、巨大映像空間へ没入する360度体験型コンテンツ「浮世絵劇場 from Paris」を開催する。

    石川真澄「出火吐暴威変化競 鬼童丸」 UKIYO-E PROJECT所蔵

     

    大石恵美(BALCOLONY 「桃色四葉乙接吻四人衆大合戦絵巻」 UKIYO-E PROJECT所蔵

     

    江戸時代、浮世絵1枚の値段は28文、かけ蕎麦一杯と同じだったと言う。「浮世」とは「現世」のこと。人々の身近な存在であった「浮世絵」は「今を写す絵」だった。今で言えば、テレビやインターネット、インスタグラムのような身近なメディアだ。
    19世紀、ヨーロッパに渡った「浮世絵」は、印象派の芸術家達に大きな影響を与えた。その影響は現在も続いている。

     

     

    ダニーローズ・スタジオは、「浮世絵」にテクノロジーとストーリーを掛け合わせ、全く新しい巨大映像空間を創造した。
    この度、フランス国内で計200万人が体験したDreamed Japan“Images of the Floating World” が、大幅にパワーアップして日本で凱旋上映。12幕の異なるシーンが角川武蔵野ミュージアムの1,100㎡を超える大空間にダイナミックに映し出される「SPIRIT of JAPAN」としてWorld Premier 開催される運びとなった。
    扇が時を刻み、提灯が宙を舞い、桜の花びらが風に揺れ、荒波がリズムにあわせて頭上を駆け巡る。 360度映像に包まれた広大なスペースに展開される「浮世絵劇場」を、全身で体感してほしい。

     

    グランドギャラリー内後室では、ダニーローズ・スタジオが使用した多数の「浮世絵」を紹介するとともに、日本の現代浮世絵師たちの作品なども紹介する。
    「浮世絵」は過去のものではない。フランスで、日本で、さらなる進化を続けている浮世絵の今を堪能してみては?

  • ドラえもん浮世絵シリーズ新作!葛飾北斎・富嶽三十六景「尾州不二見原」 限定予約販売

    11.October.2021 | FASHION

    世界に誇る浮世絵の基礎となる彫りと擦りの伝統工芸技術を継承するために、伝統を守りつつ新しい挑戦を続け、様々な作品をプロデュース・企画・制作する株式会社版三が、『ドラえもん』浮世絵シリーズ「富嶽三十六景ノ内 尾州不二見原」を製作し、2021年10月8日(金)より数量限定で予約販売を開始した。

     

    浮世絵木版画の製作工程

     

    職人による彫り作業

    職人による擦り作業

     

    彫り、擦りに使われた版木(はんぎ)の一部。色別に版木を何枚も彫り、その版木の数だけ何度も擦り重ね、やっと一枚の浮世絵木版画作品が完成する。江戸時代から伝承された彫師、摺師の非常に繊細で高度な技術により、一枚一枚、何とも言えない手づくりの風合いが醸し出される逸品。

     

    本作品は、浮世絵師・葛飾北斎が70歳を超えてからの大作『富嶽三十六景 尾州不二見原』をモチーフにした。「尾州不二見原」は、富嶽三十六景の中で最も西から描かれた作品で、現在の愛知県名古屋市中区不二見町の付近の光景と言われている。

     

    画面は大胆にも中央に大きな桶が描かれ、職人が働いている様子が捉えられており、その桶の中から三角形の富士を望む構図となっている。いかにも北斎らしい奇抜な構図だが、実は緻密に計算された構成で、また、樽はぶんまわしと言って今のコンパスを屈指している。空には鮮やかな藍色、北斎が好んで使っていたベロ藍がふんだんに摺られているのも注目してほしい。ドラえもんとのび太が楽しみながらも一生懸命樽作りに勤しむ姿と遠くに望む富士山が二人を見守ってくれている身近な存在に感じる。北斎の傑作に溶け込むドラえもんとのび太、越前の手漉和紙に描かれた彫師・摺師伝統技法を手に取ってみては?

     

  • 大阪高島屋にて千葉市美術館所蔵「新版画-進化系UKIYO-Eの美」展開催

    21.September.2021 | SPOT

    大阪高島屋で『千葉市美術館所蔵「新版画-進化系UKIYO-Eの美」』展が2021年9月15日(水)から9月27日(月)までの期間限定で開催中。

     

    新版画は、江戸時代に目覚ましい進化を遂げた浮世絵版画の技と美意識を継承すべく、大正初年から昭和のはじめにかけて復興したジャンル。版元・渡邊庄三郎(わたなべしょうざぶろう・1885-1962)のアイデアをもとに、伝統的な技術を用いながらも画家たちの新鮮な感覚を重視して生み出された数々の優品は、アメリカを中心に国内外で広くファンを獲得してきた。今や「shin-hanga」は、「ukiyo-e」とともに、世界の共通語になりつつある。

     


    本展は、千葉市美術館が誇る新版画コレクションから選りすぐった約120点で構成されており、橋口五葉の「浴場の女」や伊東深水の「対鏡」といった最初期の初々しい傑作から、川瀬巴水の情感豊かな日本風景、吉田博の精緻な外国風景、山村耕花や吉川観方による個性的な役者絵を経て、昭和初期のモガを鮮烈に描いた小早川清「近代時世粧」に至る、新版画の成立から発展形への歴史をたどることができる充実の内容の展覧会となっている。

     

    展示作品一例

     

    川瀬巴水「東京十二ヶ月 谷中の夕映」1921年


    「東京十二ヶ月」は、1920年12月から翌年10月にかけての写生にもとづく連作。12点が予定されていたが、正円の4点と正方形の1点のみで終了した。「谷中の夕映」は、夕陽を受けてほの赤く輝く五重塔を描いている。巴水は、ちょうどスケッチを終えた時に鐘の音が響き渡り、思わず襟を正したと回想している。

     

     

    吉田博「帆船 朝 瀬戸内海集」1926年

    吉田博は、1921年に渡邊庄三郎のもとで「帆船」三部作(朝日・日中・夕日)を手がけたが、関東大震災で版木のすべてと作品の大半を失った。5年後、吉田は私家版において再びこの画題に取り組み、サイズをやや拡大して6点に展開した。版の絵であることを強く主張する渡邊版に対して、私家版では時間のヴァリエーションを増やしながらも色の明度や彩度の幅を狭めてより静謐な表現とし、色調や光のわずかな違いに視線を促すようだ。

     

    伊東深水「対鏡」1916年

    伊東深水の新版画第一作。

    原画を単純化して黒と赤、肌の白の三色が映える構成とし、陰影を表すかげ彫り(鋸歯状の刻み)を施した。特別に取り寄せた上質な紅を三、四度重ね、背景にはざら摺り(わざとバレンを傾けてその軌跡を見せる摺り)を大胆に入れるなど、摺りにも工夫が凝らされている。「対鏡」は、彫刀とばれんによる、肉筆ではない「版の絵」であることを前面におしだし、作家が語る「黒髪と赤い長襦袢の間に覗いている襟足の美しさ」を存分に伝える名作となった。

     

    小早川清「近代時世粧ノ内 -   ほろ酔ひ」1930年

    「近代時世粧」は、昭和5年から翌年にかけて制作された、同時代の女性風俗を描く6点シリーズ。小早川清の描く女性には独特の際どさや生々しさがあり、本作でもその本領が発揮されている。とりわけ著名な「ほろ酔ひ」は、断髪や肌を大胆に見せた洋服、煙草、指輪、カクテルといった当時のモダンガールのアイテムをちりばめるとともに、描かれた女性の危うい心模様をリアルに感じさせ、それが本作を時代の肖像画としている理由と思われる。

     

    橋口五葉「髪梳ける女」1920年

     

    豊かに流れる黒髪の圧倒的な存在感や女性の清雅なたたずまいが印象的な、五葉の私家版を代表する1点。モデルは五葉がよく描いた小平とみで、五葉はロセッティが描くような「象牙の首」の女性を後輩に探させ、美校でモデルをしていたとみを見出したとの逸話が残っている。
    本作の女性のポーズにもロセッティ「レディ・リリス」からの影響が指摘されているが、表現自体は、写生を浮世絵の簡潔な墨線に融合・昇華したものといえるのだろう。

     

    時代を超えて世界を魅了する新版画に触れてみては?

  • 復刻版浮世絵で歴史をたどる企画展「北斎・広重の浮世絵に見るジャパンブルー」開催

    10.July.2021 | FASHION / SPOT

    公益財団法人アダチ伝統木版画技術保存財団は、同財団の常設展示場にて、企画展「北斎・広重の浮世絵に見るジャパンブルー ~渋沢栄一の生きた 時代~」を開催する。

     

    新紙幣(一万円札)の顔、2021年NHK大河ドラマ「青天を衝け」の主人公であり、「日本資本 主義の父」と言われる渋沢栄一(1840-1931)。近代史上の偉人としての印象が強い彼だが、実は人生の約三分の一を江戸時代に生きていた人物であり、浮世絵師・葛飾北斎や歌川広重と同 じ時代を生きていた。本展では彼らが活躍した時代の「青色」に注目し、現在の国際社会において、私たちが日本のイメージカラーとして親しんでいる「ジャパンブルー」のルーツを、鮮やかな復刻版浮世絵で探る。 

     

    鮮やかな青の浮世絵が大流行 

    江戸では舶来の鮮やかな藍色の絵具「ベロ藍」(プルシャンブルー)を使用した「藍摺絵(あいずりえ)」と呼ばれる浮世絵版画が流行する。葛飾北斎の代表作「冨嶽三十六景」も、当初はこの「藍摺絵」のシリーズとして企画された。空や海といった空間を表現するのに最適なベロ藍の登場は、とりわけ風景画の表現の幅を広げ、この時代、北斎・広重の名作が多数生まれることになった。青は時代の流行色となったのだ。

     

    浮世絵、パリへ 世界の人々を魅了したブルー

    栄一が使節団として派遣された第2回パリ万国博覧会(1867年)は、浮世絵が本格的に世界に紹介された初めての機会とされており、ここからジャポニスムの気運が高まっていく。ヨーロッパの人々は、浮世絵に見られる奥深い青を、歌川広重の名を冠した「ヒロシゲブルー」と呼んで称賛。日本が世界に開かれていく時代、日本の職人の高度な技術によって、ヨーロッパ発祥の絵具の魅力が再発見されることになった。

     

    なお、昨今のコロナ禍の状況を鑑み、財団初の試みとして、オンライン上でのVR展(日本語版/英語版)も開催。VR展の公開は、北斎の世界的名画であり、新千円札の裏面デザインに起用された「神奈川沖浪裏」にちなみ、7月3日(波の日)に無料公開を予定している。

     

    世界中のどこからでも浮世絵を楽しむことができるVR展をお見逃しなく。

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