【東京古着】ロマンティックなヴィンテージショップ 表参道「VINTAGE QOO TOKYO」

14.May.2018 | FASHION / FEATURES / SPOT

宝石箱のようなロマンティックなヴィンテージショップ「VINTAGE QOO TOKYO(ヴィンテージ クー トーキョー)」。場所は、表参道駅A2出口を出て、2本目の道を右折したところ。目印は、白とピンクの可愛い配色のヴィンテージカー!

 

 

店内にはムードを高めるシャンデリアが。そして、1つ1つが個性を放つ洋服、バッグ、シューズ等が綺麗に並んでいます。
小さい頃から憧れたドレスルームを彷彿させる、圧倒的な空間です。

 

 

20世紀以前のもの、80〜90年代のものだけに絞っているのもこだわり。所狭しと並びながらも少しずつ風合いや横顔が違うハイブランドアイテムたちに、流れている時代の違いを感じることができます。

 

QOOでは、お洋服だけではなく、ヴィンテージの家具やインテリアアイテムも提案。年代物ならではの柄やシルエットがとても魅力的で、ついつい揃えたくなっちゃう。

 

オリジナルテキスタイルの壁紙と、昔お庭に使われていた格子が敷き詰められた天井も乙女心をくすぐります。売り物の洋服や家具だけでなく、店内のインテリアにも要注目。

 

2018年で6年目を迎えたVINTAGE QOO TOKYO。
オーナーの盛純菜さんは、別会社でバイヤーとしての経験を積んだのちに独立。最初は卸し業からのスタートだったのだという。
「アイテムを詰め込んだスーツケース片手に、代官山のヴィンテージショップに飛び込みで訪ねたりしていました。そんなことをしているうちに、自分でお店を持ちたいという気持ちが芽生えてきたんです」

 

「古着が好きだからこそ、いつまでも古着というものが人にとって身近であるためにはどうしたらいいんだろうっていうことをすごく考えました」
今流れている時代に沿って選んでいるというヴィンテージアイテムたちを丁寧に手に取りながら、純菜さんは言う。

 

「詳しくないと着ちゃいけないものでもないし、入っちゃいけない世界じゃないのに、ビギナーの人たちにとっては、古着やヴィンテージに対するそういう思いはなかなかぬぐえないじゃないですか? そういう人にこそ、日常にプラスできるものとして取り入れてほしい」

 

確かに、入り込みにくい世界になってしまうことで古着の文化が廃れるのは本当にもったいないことだ。
「だからこそ、トレンドや時代の流れに合わせていくことで受け継いでいきたい」
かけがえのない文化として古着やヴィンテージを捉える、そんな思いが「VINTAGE QOO TOKYO」には溢れている。

 

昨日来た人が今日来ても「昨日はなかった!」というものがあるように、VINTAGE QOO TOKYOには“入荷日”がない。毎日少しずつラインアップを変えているのだとか。
「入荷日だから沢山あって、それがはけたら品薄になる。そんな風にタイミングが合わなかった人は出会えないっていうのが嫌だなって思って、毎日新鮮な顔ぶれでいることを大切にしています」

 

生活そのものの“VINTAGE”を提案するライフスタイルショップ「VINTAGE QOO TOKYO」。自分の心に刺さる、贅沢なヴィンテージがここなら見つかる気がする。

 

Burberrys トレンチコート ¥42,800(税込)、スエードベルト ¥2800(税込)

GUCCIフローラルTシャツ¥23800(税込)

CHANELラウンドダブルフラップマトラッセプレートチェーンバッグ ¥218800(税込)

 

 

■Information
VINTAGE QOO TOKYO
住所:東京都渋谷区 神宮前4-11-15 シナモンオーク1F
電話番号:03-6804-2017
営業時間:12:00〜19:00
URL:https://www.qoo-online.com/

 

Photo:Kayo Sekiguchi
Edit:Namiko Azuma(ASOBISYSTEM)
Text:Miiki Sugita
Design:Yuko Abe(ASOBISYSTEM)

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  • 【東京古着】24時まで空いている古着屋、三軒茶屋ZIG(ジグ)

    26.October.2017 | FASHION / FEATURES / SPOT

    三軒茶屋駅から徒歩7分。三軒茶屋と下北沢、東北沢を結ぶ茶沢通りにあるZIG(ジグ)。古民家さながらの、木の造りがムーディーなお店。
    1日の終わりが少し見え始める15時から、日付が変わる24時まで開いている、忙しい大人に優しいお店だ。

    お店に入ると、入り口を背に左側にメンズ、右側にレディース、そして、中央にはそれぞれが1ラックずつ置いてある。

    ZIGのオープンは2015年。オーナーでメンズのセレクトは谷口真央さん、レディースのセレクトは奥様の麻衣さんが行っているという。
    「レディースの細かい柄のあんばいや、絶妙なサイズ感。そういう胸を打つピンポイントさはやっぱり女子にしかわからないなって思っていて…」

     

    大ぶりな袖とキュッとしまったウエスト、透けそうに繊細だけど、網目はしっかりした頼れるレースアイテム、とびきりガーリーなスカートと合わせたいジャージトップス。要所要所に女心がしびれるセレクトだ!麻衣さんには会えなかったけれど、とてもセンスのいい人なんだろうなあと、洋服を眺めた。

    ZIGは、Zから始まる言葉がいいという、なんとなくの直感から生まれた造語。その言葉が、日用ではないものの、英語で“気だるい”と言う形容詞として存在していたことは、後でわかったことだという。
    「ここにいる3人は、どこか気だるそうな人ばっかなんで、いいかなあと」と真央さんは笑う。

     

    現在、お店は谷口さんご夫妻とスタッフの松尾さんで切り盛りされている。

    「覚えやすくて、呼びやすい。略すことなくZIGはZIG。気に入っています」

    昼よりも自由で、ちょっと謎めいて、少し隙があって、私たちを素直にさせる夜。そんな夜までオープンしているお店だからこそ、今まで持っていなかった艶っぽいワンピースや、逆に普段は着なかったオーバーサイズのメンズ服。これまでの自分とは一味違うような服に出会いたい。

    ワンピース ¥16000+tax、ベルト ¥7300+tax

    ヴィンテージチュニック ¥23000+tax

    トップス ¥7500+tax、ジャケット ¥12000+tax

    ■Information

    ZIG

    住所:東京都世田谷区太子堂3-18-6 1F
    営業時間:15:00−24:00
    定休日:なし

    TEL:03-3413-8850

    Instagram:@zig_usedclothing

     

    Photo:Kayo Sekiguchi
    Edit:Namiko Azuma
    Text:Miiki Sugita

     

  • 【東京古着】独自の空間とテイストを打ち出す古着屋、原宿オパール

    10.July.2017 | SPOT

     

    今回は、最近もっぱら噂のあのニューショップへ! ネオでレトロな独特の世界観。流行にとらわれない発想、斬新なデザインでブームを生みつつある、あのお店。 己の道を行く者で溢れる原宿で、さらに己の道を行く、「オパール」の登場です。

     

     

    この看板を遠目に見て、いったい誰が古着屋さんだと思えるでしょう!色・字体・フォント。どれをとっても、他にはないデザイン。お店に入るのがワクワクしてしまいます。

     

     

    出迎えてくれたのは、緑の髪をしたオパールのディレクターmanitasさん。コンセプトからバイイング、店内ディスプレイ・オリジナルアイテムのデザインまでを手掛けます。

    こんなにフリルたっぷりのショッキングピンクのトップスを、カッコよく着こなせる人っているんだ!と洗練されたセンスに脱帽です。

     

     

    エントランスにも、またひとつ個性が光ります。CDの裏面が外の光を跳ね返して、ライトのように揺らめく。ミラーボールを彷彿させる、遊び心と挑戦がみなぎるクリエイション。

     

     

    カラフルとユニークなアイテムで溢れている店内には、ジャンルを問わない個性アイテムが集っています。 オリジナルのエロアニメTシャツもそのひとつ。

    とにかく“変なもの”が集めたかったというmanitasさん。オリジナルアイテムのデザインの着想も、変わったところから得ることが多いそう。

    中でも、今manitasさんが注目しているのは、シュールなエロ! 「なんか面白いものを」という発想から、ラブホテルの看板がプリントされたシャツやアニメTなどを作ったところ、大当たり!

     

     

    シュールなエロアイテムたちが、あっという間に完売したのを見て、思わず「なんだ! みんな、“エロ”好きなんじゃん!」と思ったのだとか(笑)。だから、心のどこかで探しているのかも、“身につけられるエロ”を! 今っぽすぎず、斬新で大胆、でもいかにもじゃなく、さりげない。

     

     

    国も系統も時代も問わない、とにかく面白いものを。ファッションにおける自由と可能性を心ゆくまで体現したお店。

    やってみたいことなら、きっと何をやってもいいんだ! オパールに並ぶアイテムを眺めていると、そんな風に背中を押されます。

     

     

    「せっかくだから、いろんなものを着たいし、みんなも着たらいいなって思うんです。知らずに終わるのはもったいないから、いろんな世界を見たい」 ストレートに好奇心を語るmanitasさんの、洋服に触れていて心底楽しそうな横顔に、底抜けの純粋さと素直さを見る。

    ここは、オパール。 酒場のような自由さと今しかない出会いが待っている、ヴィンテージアンドニュークローズショップ。今宵、ミラーボールの下で歌ったことのない歌を歌おう。

    もちろん、真昼でも素面でも、大歓迎! ただし、素直な好奇心は必須。

     

     

    Tシャツ ¥6000+tax、パンツ ¥7900+tax、サングラス ¥2000+tax、ポシェット ¥8000+tax

     

    ■Information

    オパール

    住所:渋谷区神宮前4-31-16 104

    電話番号:03-6721-0333

    営業時間:12:00−20:00

    定休日:なし

    Webstore: ohpearl.net/

     

     

    Photo:Kayo Sekiguchi

    Edit:Namiko Azuma

    Text:Miiki Sugita

     

     

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  • 【東京古着】大人になって似合う古着に出会う・学芸大学「Mistico Disco」

    05.June.2017 | FASHION / FEATURES

    東京でショッピングをするなら、ぜひ立ち寄ってほしいのが「古着屋」。それぞれのお店に個性があり、お気に入りのお店を見つけた時の嬉しさは格別だ。

    今回紹介するのは、東急東横線・学芸大学駅。駅すぐの東口商店街を歩き3分ほどで辿り着く。
    セブンイレブンの少し手前の建物の2F。お店の名前は、「Mistico Disco」。
    ミスティコディスコ、ミスティコディスコ。
    思わず何度も声に出したくなるような、おまじないのような可愛い言葉。

    下から上へ、階段から見る景色。

    この階段の、この扉の向こうに、どんな世界が待っているのだろう!

    木の床と屋根に包まれた落ち着く空間に、色とりどりの洋服たち。
    こんなにたくさんの色がひしめき合っているのに、どれもみんな、この場所にすごく似合っている。この不思議な一体感が好きだ。


    1枚で抜群の存在感を放つ柄ワンピース、つばの広い麦わら帽子は、夏のイベントにピッタリなアイテム。

    夫婦で、2009年にオープンしたというMistico Disco。開業を目前にお店の名前を決めかねていた時、旦那さんが紙に書き出していた文字の中で、“Mistico”に目が止まったのだという。

    どこか遠くの国で「隠れ家」を意味する“Mistico”。

    エマさんは、この物件を初めて見た時に、屋根裏部屋のような天井に強く心惹かれたのだと教えてくれた。
    そして、たまたま流れてきた、有名なDiscoソング。
    “Mistico Disco”響きも語呂もいいこの名前が、晴れてこの場所の名前になった。

    「買い付けって、つい、その時自分が着たいものを選んじゃうんですよね」。
    笑いながら、買い付けに対する素直な想いを話すエマさん。

    「結構自分の気分がお店全体の雰囲気に反映されることもあります。年代やテイストも問わないけど、今は70’s色が少し強いかも?」
    そして、エマさんはこう付け加えた。
    「70年代の服って、大人になるほど似合うものだなあって。大胆なデザインや迫力のある色柄は、本当は服に負けなくなった頃にしっくりくる気がするんです。自分にも迫力を身につけた頃というか」

    大人だから似合う。大人になったから、着られる。

    大人だから出来る幸せなことを数えよう。年齢とともに、できることは増えると思った方が絶対に楽しい。
    今の自分しかできない選択や生き方、そして今の自分だから飼い慣らせる1着がきっと、きっとあるはずだ。

     


    チュニック ¥8500+tax、50`sスカート ¥15800+tax、麦わらハット ¥6800+tax、バッグ ¥7900+tax


    80’sジャンプスーツ ¥10800+tax、ショルダー ¥6900+tax、スカーフ ¥3400+tax

     

    Information

    Mistico Disco

    住所:東京都目黒区鷹番2-16-23 M&K鷹番2F
    電話番号:03-3719-1315
    営業時間:1530
    定休日:木曜日
    Instagram:@mistico_disco

    Source:She magazine

    Photo:Kayo Sekiguchi
    Edit:Namiko Azuma
    Text:Miiki Sugita

     

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  • 【東京古着】古着のない街に古着を、巣鴨を変えたhumor

    26.April.2017 | FASHION / FEATURES

    —A day without laughter is a day wasted.(Charles Spencer Chaplin)



    シニアのパワーがみなぎる街、巣鴨。昨年4月、街が誇る地蔵通商店街に前代未聞のニュースが舞い込んだ。当時25才のオーナーが、巣鴨唯一の古着屋をオープンさせたのだ。お店の名前はhumor(ユーモア)。



    4のつく日に開催される縁日でいつも以上に賑わう商店街を歩く。
    「入り口はこっちの階段上ね!」
    下のお店松月堂のおねえさんが、チャキチャキと慣れた様子で声をかけてくれた。
    聞かずとも、私たちの行き先がわかったのだろう。どうやらhumorの存在は、「巣鴨に若者はいない」という既来の都市定説を早くも動かしつつあるようだ。



    何やら文字が書かれている、鮮やかなオレンジの扉。
    言葉の意味は、この場に着いた時に聞いてみて欲しい。
    こういうのは、発する人から受け取る人へ伝わる方が、なんとなくいい気がするからだ。
    ガラスの向こうで待っているのは、色とりどりの古着たち。
    一気に気持ちが高まるその勢いのまま、扉を開けた。



    「すごい〜!」思わず声を上げてしまった。色とりどり、柄もさまざま!
    視界のそこかしこで、個性が同時多発する。



    そんな賑やかな洋服たちを掻き分けていくと、素敵な男性が2人、笑顔で迎えてくれた。いや、ここはもう一言はっきりと付け加えよう。
    カッコイイ! ちょっと見かけない、かなりのムードを放つ美青年たち!
    しかも2人は兄弟だという。



    巣鴨のキャラクターすがもんを抱える、オーナーの裕太郎さん(右)と、
    弟でスタッフの拓夢さん(左)。イケメン×ゆるキャラという見事なコラボレーションをパチリと抑えたところで、多くの人が抱くであろう疑問を裕太郎さんにぶつけてみた。
    —どうして古着屋を巣鴨で?



    「とにかく街が好きだったんです」裕太郎さんは迷いのない様子で答えた。
    「他にもいろんな場所を考えてはいました。神保町、阿佐ヶ谷、谷根千あたり…。いわゆる古着屋がない街を探していたんです。でも降り立った時からこの街がすごく好きで」
    “古着のない街に古着を”。
    なかなかできないことだと思った。そして、愛と挑戦に溢れた選択だと思った。
    前例のないことをやるのは、本当に勇気がいる。そして、いつの時代もその勇気を持つパイオニアが人や街、そして時代を動かしている。



    前例のないことに勇気がいるのは、ファッションにおいても同じだろう。
    着たことのない色や柄の服に袖を通す時には、ちょっと緊張してしまう。
    でも、ここに来たら、ちょっと背中を押してもらえる。
    そんな風に思ってここに通う人も多いんじゃないだろうか。
    並ぶ洋服を見ながら、そんなことを思った。



    裕太郎さんが古着に魅せられたのは、名古屋の大学に進んだ学生時代だったという。
    師と仰ぐ、名古屋の古着屋「speech」や「the poem」のオーナーさんたちから、古着の魅力やノウハウを教わったのだとか。POP UP SHOPを手伝う機会があり、その時に古着屋を開業する気持ちは強固なものになったのだという。




    オープン当初は裕太郎さん1人だったhumorに、弟の拓夢さんが入ったのは昨年11月。
    「僕は服を1つ選ぶにも優柔不断だけど、兄はエゴの塊のような人(笑)。いつも自分のやりたいことをやっている感じの兄でした」。
    笑いながら話すその言葉の裏に、兄に対する敬意が見えた。
    同じ家で生まれ育ち、誰よりもさりげなく、そして深く互いを知る。
    この場所を共に守るパートナーとして、拓夢さんの存在はとても心強いと思った。
    一見はちょっと雰囲気が違う2人も、笑うと、目もとがとても似ている。
    兄弟っていいなぁ、と素直に思う。



    岐阜県で生まれ育ったという2人。
    しっかり者の1番上のお兄さんと、離れた町からいつも子どもを気遣う優しいお母さん。
    ここまでくるのに相当やりあったけど、今やお父さんは、家族きってのhumorユーザーだという。



    そう、いくつもの“上京物語”で、東京という街はできているのだ。
    “古着”もまた同じ。どれもが違う色を放つ、いくつもの人間ドラマがそこにはある。



    最後に、街に立つ2人が見たくて、お願いして外で写真を撮らせてもらうことになった。
    階段を降りるやいなや、「今日も売れっ子だねえ〜」と近所のおばちゃんが声をかける。
    新天地で街に人に愛される2人の姿が、多くの人に、家族の元に、届けばいいと思った。



    裕太郎さんは、とても苦労したであろうことも、笑って話す人だった。
    拓夢さんも、そんな兄の話に笑いながら頷く人だった。
    その優しい笑顔に強いパワーを感じた。


    人を愛し、人に愛される、そんな“人”から溢れ出る魅力が詰まった場所。
    それを一目で物語るのは、よく似た2人の笑顔だ。



    —無駄な一日。それは笑いのない日である。(チャールズ・チャップリン)



    トレーナー ¥3000+tax、ジーンズ ¥6500+tax、スニーカー ¥2000+tax、キャップ ¥3900+tax


    ジャケット¥6200+tax


    シャツ ¥6200+tax

    Photo:Kayo Sekiguchi
    Edit:Namiko Azuma
    Text:Miiki Sugita

     

    Source:She magazine

     

    ■Information

    humor(ユーモア)

    住所:東京都豊島区巣鴨3-18-17NYビル202
    営業時間:不定期(日によって異なるためtwitterにて更新)
    休:不定休
    twitter:@humor_store
    Instagram:@humor.store
    HP: http://humor-store.blogspot.com/

     

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  • 【東京古着】南青山・verandah aoyamaでオーソドックスにこだわりを

    26.March.2017 | FASHION / FEATURES

    表参道駅から徒歩10分、南青山・骨董通り奥のビル。ユニセックスな洋服と看板を目印に、階段を上る。



    大きな窓から光が入る落ち着いた店内。少し距離をとって並ぶ服や小物たち。どれもが新品のように綺麗で驚いてしまった。

    女性が着られる、メンズライクなもの。ベーシックなものを古着で。今だけじゃなく、長く大切に着られそうなアイテムがそこかしこに溢れている。ほんとうだ、これは紛れもない、“大人のための古着”だ。

    出迎えてくれたのは、マネージャーの岡本直也さん。

    名古屋の大須にあるお店「LOVE VEGAS」を経て、4年前に東京進出をしたという。名古屋も古着文化が活発な街だったことから、東京に出てきても、心持ちにそこまで大きな変化はなかったと岡本さんは言う。それでも、何もないところから何かをスタートさせること、何もなかった場所に何かを築くことはきっと容易くはない。

    「青山という場所柄、業界の方も多かったので、洗練された人たちや自分の世界観を持っている人たちを納得させるような場所にするのは難しいことだと思いましたね」

    そして、岡本さんはこう付け加えた。 「何よりもここまで足を運んで来てくださる方に満足してもらう場所にしたいということが1番でした」

    色合いやサイズ感が絶妙なミリタリーシャツ、スノーカモフラージュパーカーはどことなくチャイナを彷彿させるシルエットがたまらなく可愛い。

    「どこにでもある服をいつもよりも良く魅せること。それがうちのメインのコンセプトのようなものかもしれません。ほんの時々遊び心もありますが」

    控えめで、丁寧で、それでいて芯のある言葉。数あるものの中からきちんと選び抜かれたものたちが今ここにいる。一つ一つのアイテムがそう感じさせてくれる。それは、この4年で岡本さんやスタッフさんが礎を築いた“verandah aoyamaらしさ”なのだと思う。

    お店の名前の由来を尋ねたら、岡本さんはこう言った。

    「この物件を見に来た時は晴れていて、あの窓から綺麗な日が差して、ベランダという言葉が浮かんだんです」

    今日は雨だったけど、それでも外の光があるのとないのとでは、随分違う。私たちの生活に、光と風を運んでくれる“ベランダ”。

    そして、家にいるだけじゃ分からない景色を見せてくれるのもまた、“verandah”だ。

    ■Information

     verandah aoyama

    住所:東京都港区南青山6-3-10 南青山セレーネ201

    TEL:03-6450-6572

    営業時間:11:00〜20:00

    休:無休

    出典:She magazine

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  • 【東京古着】原宿のサンタモニカで、素敵な古着デビューを

    17.February.2017 | FASHION / FEATURES

    「古着が好き」というと、時折こういうイメージがついてくる。ファッションに詳しい。こだわりが強い。変わったものが好き。だけど、本来はそうじゃないはず。
    詳しくなくてもいいし、欲しいものが明確でなくてもいい、スタンダードなものを求めたっていい。初めてだってもちろんいいのだ。
    古着は、誰がどれを手にとってもいい。そんなメッセージを込めて、長年古着屋を経営しているお店がある。「Santa monica(サンタモニカ)」だ。

    何年も昔から、古着のメッカとされてきた街、原宿。遊歩道を抜けた所にお店を構えるサンタモニカ原宿店は、初のレディースオンリーの店舗としてオープンした、37年続くサンタモニカの中でも1番新しいお店。
    白を基調にした拓けた店構えと、大きな看板。コンセプトは「綺麗に着られる古着」。古着屋さんには珍しく、3割の割合で新品も取り扱っている。
    オリジナル商品やリメイクアイテムなど、「古着」というイメージを飛び越えたアイテムを楽しめるお店だ。

    店先から中を覗くと、“乙女のアンテナ”が刺激された。「かわいい!」
    本能にかなり近い感覚で、そうキャッチする。店長の武田さんにディスプレイの工夫を訪ねてみた。ジョッパーズパンツに、黒のメキシカン風チュニック。
    まさに、大人な古着の着こなしを絵に描いたような、クールで素敵な人だ。

     

    「女性って着るもので暗めの色を選んでいても、直感的に華やかな色、愛らしい色に惹かれる気がしていて。食べ物でいうと、食欲が増す色っていうのかな。そういった感覚ですね」
    かっこいい着こなしをしている武田さんが言うと、より説得力があった。
    このアンテナは、私たち女には永久的に備わっているものなのだろう。
    それは、幸せでかわいい刺激。

    「古着が元々お好きだったんですか?」
    10年サンタモニカで働く武田さんに、素朴な質問をぶつけてみた。
    「入ったばかりの頃は、人と違うものが好きくらいの感覚でした。でも、古着をより深く知れるようになって、その良さが本当の意味でわかってきた気がします。今ある新品の洋服の中にも、古着のデザインが元にされている物があるなぁとか。それなら元になっているものを着てみようかとか」

     

    武田さんの言葉に、古着の横顔を見た。
    そうだ、古着は、過去のある地点の“今”の服。そういう顔も持っている。
    “今”が昔になって、また、巡って“現在(いま)”に再起する。
    ファッションにおける時代が、巡り巡ってまたやってくる物だとしたら、
    たしかに、元祖を着てみるのもいいかもしれない。

    お店で一際存在感を放つ、大充実のアクセサリコーナーについても語らずにはいられない。古着屋さんのアクセサリはヴィンテージ物で高いというイメージを持っている人にこそ、ぜひ覗いてほしいラインナップ。
    大人っぽいもの、ポップなもの、数百円から買えるもの。


    「ザ・ヴィンテージっていうものから、セレクトで買ってきたもの、パーツを買ってきて自分たちで作っているもの、いろいろあります。何でもいいので、来てくれる人に1つでもハマる物があればいいなと思って…。高いものじゃなくてもいい。前、ここで何か買ったなって、そんなささやかな記憶を残せたら」

    古着は人を選ばない。
    だから、古着を知らない人にこそ、覗いてほしい。
    自分の選ぶものにちょっとしたストーリーが欲しくなったら、聞いてみよう。
    デザインだけでない、あなたの“今”にこの服が巡ってきたという縁、知らなかった遥か遠い国の歴史。
    古着には、目には見えないロマンティックが宿っている。
    そのロマンティックな物語、続編はあなたが作る。

     

    Source:She magazine

     

    ■Information

    Santa monica原宿店

    住所:〒150-0001 東京都渋谷区神宮前4−25−5
    電話番号:03-5474-1870
    営業時間:1100
    休み:なし
    HP:  http://www.harajuku-santamonica.com

     

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  • 原宿で古着デビューをするならここ!原宿観光案内所おすすめのショップ4選

    08.April.2018 | FASHION / FEATURES / SPOT

    みなさんこんにちはMOSHIMOSHIBOX 原宿観光案内所スタッフ、ミドリブラックモアです。

    突然ですが古着っておしゃれですよね。古着は友達と服がかぶる事がないですし、ちょっと小慣れ感があって友達と差がつきます。私は古着が大好きでお部屋のクローゼットの半分は古着です。

     

    でも古着屋って入るのがすこし怖くないですか?

    私も古着デビューした時は「古着屋はおしゃれな人しか行ってはいけないもの!」と思っていたのでお店の前まで行って勇気が出なくてなかなか入れなかった事があります。

    というわけで、今回は古着初心者のための入りやすい古着屋さんを紹介してみたいと思います。

     

     

    KINJI

    KINJI原宿店さん(@kinji_harajuku)がシェアした投稿 -

    古着屋さんの何が怖いって、なんだかすこし暗いんですよね。暗いとおしゃれで良いのですが、古着デビューするには少し入りにくい雰囲気の場合も。 ですが、KENJIはとにかく広くて明るくて、スーパーマーケットのような雰囲気ですよ。もちろん置いてある商品もめちゃくちゃ可愛いです。  
    ばぶかぼんさん(@bbkpp_bn)がシェアした投稿 -

    私のオススメはリメイク品!KENJIのリメイク品は持っているとよく「どこで買ったの?」と聞かれます。

     

    ■Information

    住所:東京都渋谷区神宮前4-31-10 YMスクエア原宿B1F

    営業時間:11:00~20:00

    TEL::03-6406-0505

    URL:http://www.kinji.jp/

     

     

     

    flamingo

    古着屋のメッカ、下北沢にもお店がある有名店です。もしもしボックスでもよく問い合わせがあります! 古着屋さんはショッピングモールに比べて店内にお客さんが少なく、店員さんの目が気になってなかなか入れないなんてことがありますよね。 flamingoはいつもたくさんのお客さんで賑わっているので、そんな方にもおすすめです。 おしゃれさん以外受け付けない!という雰囲気になっているお店も、他のお客さんはみんな服に夢中なのでそんなに気にすることはないかもしれません笑  

    flamingoは靴をたくさん取り扱っているイメージがあります。靴は新品のピカピカなのも可愛いですがクタクタになっているのも可愛いですよね。

    自分でクタクタに履き潰すのは難しいので、古着の靴を買うのも手。

     

    ■Information

    住所:東京都渋谷区神宮前4-26-28ジャンクヤード1F

    営業時間:平日12:00~21:00 土日祝11:00~21:00

    TEL:03-5785-3357

    URL:http://tippirag.com/shopsyo_fla_hara/

     

     

     

    WEGO 原宿本店

    プチプラで中高生に人気のWEGOは古着も取り扱っているんです! 以前はH&Mの横に古着専門店がありましたが、今はWEGO原宿本店の中に専門フロアがあります。 店員さんもがとてもフレンドリーで優しい方ばかりなので、WEGOに行ったことがあれば本当に挑戦しやすい古着屋さんだと思います。  

    WEGOで服は古着、アクセサリーは新品などのコーディネートを考えるのも楽しい。

    かなりお手軽な価格でいつもついつい買ってしまいます。時々古着の詰め放題を限定でやっているので、SNSも要チェックです!

     

     

    ■Information

    住所:東京都渋谷区神宮前6-5-3 イベリアビル1F・2F

    営業時間:10:00~21:00

    TEL:03-3400-7625

    URL:http://www.wego.jp/

     

     

     

     

    MARTE

    古着屋さんでせっかくお買い物しても、今まで持っていた服と雰囲気が変わってしまい、なかなかコーディネートに取り入れられないなんてことはありませんか?

    古着のベーシックアイテム・柄シャツや、ビックアウターなど、その時は可愛いと思ったものでも家に帰ってみると着こなせる自信がない…なんてなったらもったいないですよね。

    そこで私がおすすめしたいのがMARTE。

     

    特におすすめなのがワンピース。着るだけで一気にビンテージガールになれます。あとはいつものアウターとスニーカーでもOK! おしゃれな店員さんと相談して、着まわしやすいものを選びましょう。  

    MARTEはオリジナルアイテムもとっても可愛いいんです!

     

     

    ■Information

    住所:渋谷区神宮前6-6-11

    営業時間:平日13:00~22:00 土日祝12:00~20:00

    アクセス:JR山手線「原宿駅」徒歩5分 東京メトロ千代田線副都心線「明治神宮前駅」1分

    TEL:03-3797-3123

    URL:http://marte.jp/

     

     

    これ以外にもたくさんおすすめはあるのですが書けば書くほど私が気にしいであることがばれてしまう気がするのでこの辺で。

    もし迷ってしまったらもしもしボックスに来てくださいね!

     

     

    ■MOSHI MOSHI BOX 原宿観光案内所

    竹下通り・明治通り・原宿通りの交差する場所に位置する、観光案内所。
    原宿を熟知したスタッフが最新情報からディープな情報まで提供している。

    サービス一覧
    ・フリーwi-fi      ・フリーウォーター
    ・フリーPC&チャージ ・荷物預かり
    ・お土産屋       ・外貨両替

    営業時間:10:00〜18:00
    定休日:年末年始
    TEL:03-2225-6447
    Twitter・Instagram:@mmb_harajuku

     

  • 初心者でも入りやすい!原宿でオススメの古着屋さん 5選

    29.October.2017 | FASHION / FEATURES / SPOT

    古着に興味はあるけど、どのお店に行けば良いのかわからない。。。そんな人も多いはず。今回は古着屋さんの集まる原宿でオススメの店舗を紹介します!

     

    オリジナル商品やリメイクも豊富「サンタモニカ」

    何年も昔から、古着のメッカとされてきた街、原宿。遊歩道を抜けた所にお店を構える「サンタモニカ原宿店」は、初のレディースオンリーの店舗としてオープンした、37年続くサンタモニカの中でも1番新しいお店。


    白を基調にした拓けた店構えと、大きな看板。コンセプトは「綺麗に着られる古着」。古着屋さんには珍しく、3割の割合で新品も取り扱っています。
    オリジナル商品やリメイクアイテムなど、「古着」というイメージを飛び越えたアイテムを楽しめるお店。古着しか扱っていないお店に比べると、初心者でも入りやすい店舗です。

    詳細はこちら:http://www.moshimoshi-nippon.jp/ja/28105

     

    ■Information

    Santa monica原宿店

    住所:〒150-0001 東京都渋谷区神宮前4−25−5

    営業時間:1100
    定休日:なし

    TEL:03-5474-1870
    URL: http://www.harajuku-santamonica.com

     

     

    トレンドアイテムが揃う古着屋FUNKTIQUE

    とんちゃん通り沿いにある古着屋「FUNKTIQUE(ファンティーク)」。90’s~00’sのリアルなストリートカルチャーをベースに、現在のトレンドを意識したアイテムを販売しています。

    ビンテージのスポーツブランドやアート系の小物、新品のセレクトアイテムまで幅広く取り揃えており、置いてある商品のコンディションが良いのも魅力。モデルやスタイリストなど、ファッション関係の人たちも通うというファンティーク。ここに来れば、あなたもお洒落上級者を目指せるかも。

    詳細はこちら:http://www.moshimoshi-nippon.jp/ja/42450/2

     

    ■Information

    FUNKTIQUE

    住所:東京都渋谷区神宮前3-21-22 フィールドビル3F

    営業時間:12:00~20:00

    定休日:年中無休(年末・年始を除く)

    URL:http://www.funktique.com/

     

     

     

    ガーリーなアイテムが揃う「flower」

    今年で17周年を迎える、flower原宿店。いつの時代も、変わらぬセレクトと他には手に入らないオリジナルアイテムで、ガーリーを夢見る女の子たちを支えてきてくれたお店です。清潔な白と暖かいウッドブラウンを基調とした店内は、とっても雰囲気がよく、つい長居になってしまう! 広々と抜け感のある空間に、余白を持って丁寧に並べられた洋服たち。アイテムはたくさんあるのに、お気に入りに目が行きやすいのもいいんです。

    シンプルに、品よく。でも、ちょっとクセありを選びたい。そんな、デニムやレースブラウスなどのオーソドックスアイテムも幅広く展開しています。

    詳細はこちら:http://www.moshimoshi-nippon.jp/ja/54511

     

    ■Information

    flower原宿店
    住所:東京都渋谷区神宮前4-26-30
    営業時間:11:30~20:00
    TEL:03-5414-3626

    URL:https://www.flower-shibuya.com

     

    >>次のページ

     

     

    流行にとらわれない独特の世界観「オパール」

    カラフルとユニークなアイテムで溢れている「オパール」の店内には、ジャンルを問わない個性アイテムが集っています。 オリジナルのエロアニメTシャツもそのひとつ。「なんか面白いものを」という発想から、ラブホテルの看板がプリントされたシャツやアニメTなどを作ったところ、大ヒット!

    国も系統も時代も問わない、とにかく面白いものを。ファッションにおける自由と可能性を心ゆくまで体現したお店。やってみたいことなら、きっと何をやってもいいんだ! オパールに並ぶアイテムを眺めていると、そんな風に背中を押されます。

    詳細はこちら:http://www.moshimoshi-nippon.jp/ja/50709

     

    ■Information

    オパール

    住所:渋谷区神宮前4-31-16 104

    営業時間:12:00−20:00

    定休日:なし

    電話番号:03-6721-0333

    URL: https://ohpearl.net/

     

     

     

    ベーシックな洋服が取り揃う「verandah aoyama」

    大きな窓から光が入る落ち着いた店内。少し距離をとって並ぶ服や小物たち。どれも新品のように綺麗で驚いてしまうアイテムばかり。女性が着られる、メンズライクなもの、ベーシックなものを古着で購入することができます。

    今だけじゃなく、長く大切に着られそうなアイテムが揃うお店です。場所は表参道駅から徒歩10分、ユニセックスな洋服と看板を目印に、階段を上りましょう。

     

    ■Information

     verandah aoyama

    住所:東京都港区南青山6-3-10 南青山セレーネ201

    営業時間:11:00〜20:00

    定休日:無休

    TEL:03-6450-6572

    URL:https://www.facebook.com/verandah.aoyama.6310/

     

     

    個性的なお店が多い古着屋さん。ぜひ自分のお気に入りのお店を探してみてくださいね。

     

     

  • 【東京古着】24時まで空いている古着屋、三軒茶屋ZIG(ジグ)

    26.October.2017 | FASHION / FEATURES / SPOT

    三軒茶屋駅から徒歩7分。三軒茶屋と下北沢、東北沢を結ぶ茶沢通りにあるZIG(ジグ)。古民家さながらの、木の造りがムーディーなお店。
    1日の終わりが少し見え始める15時から、日付が変わる24時まで開いている、忙しい大人に優しいお店だ。

    お店に入ると、入り口を背に左側にメンズ、右側にレディース、そして、中央にはそれぞれが1ラックずつ置いてある。

    ZIGのオープンは2015年。オーナーでメンズのセレクトは谷口真央さん、レディースのセレクトは奥様の麻衣さんが行っているという。
    「レディースの細かい柄のあんばいや、絶妙なサイズ感。そういう胸を打つピンポイントさはやっぱり女子にしかわからないなって思っていて…」

     

    大ぶりな袖とキュッとしまったウエスト、透けそうに繊細だけど、網目はしっかりした頼れるレースアイテム、とびきりガーリーなスカートと合わせたいジャージトップス。要所要所に女心がしびれるセレクトだ!麻衣さんには会えなかったけれど、とてもセンスのいい人なんだろうなあと、洋服を眺めた。

    ZIGは、Zから始まる言葉がいいという、なんとなくの直感から生まれた造語。その言葉が、日用ではないものの、英語で“気だるい”と言う形容詞として存在していたことは、後でわかったことだという。
    「ここにいる3人は、どこか気だるそうな人ばっかなんで、いいかなあと」と真央さんは笑う。

     

    現在、お店は谷口さんご夫妻とスタッフの松尾さんで切り盛りされている。

    「覚えやすくて、呼びやすい。略すことなくZIGはZIG。気に入っています」

    昼よりも自由で、ちょっと謎めいて、少し隙があって、私たちを素直にさせる夜。そんな夜までオープンしているお店だからこそ、今まで持っていなかった艶っぽいワンピースや、逆に普段は着なかったオーバーサイズのメンズ服。これまでの自分とは一味違うような服に出会いたい。

    ワンピース ¥16000+tax、ベルト ¥7300+tax

    ヴィンテージチュニック ¥23000+tax

    トップス ¥7500+tax、ジャケット ¥12000+tax

    ■Information

    ZIG

    住所:東京都世田谷区太子堂3-18-6 1F
    営業時間:15:00−24:00
    定休日:なし

    TEL:03-3413-8850

    Instagram:@zig_usedclothing

     

    Photo:Kayo Sekiguchi
    Edit:Namiko Azuma
    Text:Miiki Sugita

     

  • “古着大好き”柴田紗希がオススメの古着屋を紹介 vol.1 原宿「flower」

    03.August.2017 | FASHION / FEATURES

    「古着が大好きだから、古着が好きな人と、古着の話をもっとたくさんしたい!」。何を隠そうこの連載、古着と人を愛する柴田紗希(しばさき)本人の立案で決まった、直球の愛が溢れまくりの新企画なのです。

    記念すべき初回は、しばさきが名古屋店スタッフとして働いていたこともある「flower(フラワー)」。上京して以来、今でもお買い物によく来るという原宿店へ! 後半には、スタッフの戸田さんにもご登場いただき、古着愛を語り合います♡

    今年で17周年を迎える、flower原宿店。
    いつの時代も、変わらぬセレクトと他には手に入らないオリジナルアイテムで、ガーリーを夢見る女の子たちを支えてきてくれたお店です。

    清潔な白と暖かいウッドブラウンを基調とした店内は、とっても雰囲気がよく、つい長居になってしまう! 広々と抜け感のある空間に、余白を持って丁寧に並べられた洋服たち。アイテムはたくさんあるのに、お気に入りに目が行きやすいのもいいんです。

    シンプルに、品よく。でも、ちょっとクセありを選びたい。そんな、デニムやレースブラウスなどのオーソドックスアイテムも幅広く展開! 「定番の中にこだわりを持ったり、着てこなかった色を着てみたり。古着選びって、大人になってから、より楽しくなってくる!」としばさきちゃん。

     

    しばさきとflower
    思い出のアイテムを紹介!

     

    「名古屋で働いてる時に買ったGジャン。色の薄さとコンパクトなサイズ感がお気に入りです」

     

    「これは、プレゼントにもらったもので大切にしてます。シンプルなんだけど、動きのあるデザインで着るとよりかわいい!  flower名古屋店のもので、年代がかなり古く、生地感も大好き!大切しなきゃってついつい思う一枚。」

     

    しばさきの古着対談
    今回のゲスト古着人:戸田さん(flower 
    店舗に立つことで、より深く知った古着の世界。flowerでの思い出や、思い入れのあるアイテム、そして、古着の大先輩から教わること。夢の古着対談スタート!

    この一足がヴィンテージの始点、すべてはここから始まった!

    しばさき「まず、1番に聞きたいのは、戸田さんはどんな風に古着に惹かれていったのかです!」
    戸田「高校生かな。地元に古着屋さんが全然なかったんだけど、高校の時にできたんです。今、原宿のとんちゃん通りにある『FANTIQUE』。元々福島のいわき市にあったんですよ。そこがきっかけ! あそこがなかったら、古着の世界には入らなかったかもしれないな」

    しばさき「『FANTIQUE』がいわきにあったって話、そういえば前に戸田さんに教えてもらった気がする!」
    戸田「そこで初めて買ったのが、この30000円のコンバースのコーチ。思い入れが強いから、何回も直して履いてた。インソールも印字が消えるのが嫌だから、極力中敷を敷いてどうにか持たせようとして…(笑)」

    しばさき「ずっと履き続けてるなんて素敵。もう、愛がすごいですよね! 初めてのヴィンテージ、戸田さんの原点だ!」
    戸田「そうなの。でも、買った当時は価値を分かってなかったんだよね。東京に出てきてから、「すごいいいの履いてるね」って言われて、やっとモノの良さに気づけたくらい。それで自慢げに履いてたらこんなんになっちゃった」

     

    コンバースのコーチ

     

    しばさき「最初は本当にそういう感覚ですよね! これ、どうやらなんかすごいものらしい!って(笑)」
    戸田「そうそう。最初の最初って、これが70年代のどのタイプだから何円とかって全然わからないものでしょ? だからもうこれを推してくれるスタッフさんを信じるしかないんだよね」

    しばさき「わかるなあ。スタッフさんの絶対的存在感。その時はどんな風に言われたか覚えていますか?」
    戸田「持ってたら絶対いいよ。これに出会えることなんて、この先多分ないよって。でも本当だった。こんなステッチがでかいやつ、やっぱりないんだよね。そこから、古着への道が始まったの。まずは、田舎の中でどれだけ頑張るか。柴田はいつから? 何がきっかけだった?」

    しばさき「私も高校生でした。お金もそんなになかったから、初めはサンキューマートとかのプチプラな古着屋さんで。この膨大な服の中から、自分にとっての掘り出し物をどれだけ見つけられるか!って感じで。」
    戸田「もう、宝探しだよね」

    しばさき「そう! そこからいろんな古着屋さんに行って、1点物を見つける喜びにどんどん夢中になって…。それで、flowerでも働くようにもなりました」
    戸田「すごくちゃんと働いてたんですよ。接客もしっかりやってたよね。それで東京に出てくるって聞いて…」

    「普段は無口だけど、古着のことになるととても熱い人」

    しばさき「名古屋で働いてた時は、戸田さんの顔も知らなかったし、電話ぐらいでしか話したことなかったんです。東京にきてから、話すタイミングがやっと巡ってきて…」
    戸田「自分の進む道を目指して、上京を決意したんだなって。すごいなって思いました」

    しばさき「嬉しいです。戸田さんは、古着について、“知っていたら楽しいこと”をたくさん教えてくれる。普段は無口だから、最初はしゃべらない人って思ってたんです。でも、古着のことになると、めちゃくちゃ熱い」
    戸田「そうなんです。普段は全然しゃべらないかも(笑)」

    しばさき「文化とか背景とか、その1着が来たルーツとか。男の人って結構細かいことまで知っているから、レディースの古着屋さんにそういう人がいるってすごい貴重だと思う。私もそうだけど、女の人って感覚で買っちゃうから」
    戸田「僕は逆にその感覚を知りたくて、flowerに入ったの。あの一目見た時に女の子が思う、可愛い!って直感? どれだけ古いとか、どんな価値があるとか関係なくって、自分の直感に素直。あれって女の子ならではだなって思う。僕には未知の世界だった」

    しばさき「確かに! そこは男女の違いかもしれないですね!」
    戸田「flowerのお客さんもそうなんだけど、みんな決断も早いんだよね。あれには勝てない。『好きだけど、古くないなら買わない』とか、そういう部分に男ってどうしてもとらわれてしまうんだよね」

    年齢とともに変わっていく、古着フィロソフィー

    しばさき「私はどっちかっていうと逆かな。気にしないところから入って、最近はもっと古着を知りたくなったし、学びたくなったんです! だから、いろいろ教えてもらえてありがたい」
    戸田「でも僕も、柴田を始め、そういう女の子たちの感覚に触れることが増えたからかはわからないけど、最近は、いいと思ったものが、結果的に古かったらラッキーくらいの感覚になったの。そういう意味で柔軟になった」

    しばさき「へー!」
    戸田「男は先にウンチクから入っちゃう。とっかかりなんだよね。でも、“古いからいいものだ”って固定概念を、今はもったいないと思うようになった。90年代のものだって、あと、10年経ったら40年ぐらい前のものになる。ヴィンテージって、そういう風に未来に残っていくものだから」

    しばさき「そうやって、古着に対する想いが年々強くなって、考え方もいろんな形に変わっていくものなんですね」
    戸田「仕事として11年。個人的には、あのコンバースを買った時からだから、13年くらい? 古着とかかわってきたからね」

    しばさき「素敵だな。大人になって古着を着なくなる人もいるけど、私はずっと着てたいなぁ」
    戸田「年齢関係ないよ、シーンに合わせて、綺麗なものを選べばいいだけだと思う。逆に、これ古着ですか?って聞かれたいし、驚かせたくない?」

    しばさき「分かるー! 綺麗だけど、でも、古着にしかないみたいな絶妙なところがあるんですよね」
    戸田「どこで買ったの?って聞かれて、『古着』って言う時、いつも嬉しい」
    しばさき「そうそう、そうなんです。あー! この連載楽しすぎるっ!」

     

    古着は生活であり、人と人とを結ぶもの

    しばさき「ズバリ、戸田さんにとって『古着』は、一言で表すとどんな存在ですか?」
    戸田「一部というか、生活そのもの。趣味もほぼないし、仕事してるか、寝てるかだから(笑)。古着っていうものを持ってなかったら、本当に何もないって思うくらい」

    しばさき「でも、古着好きって、一瞬で仲良くなりますよね! あれって何で何だろう! みんな持ってるこだわりはバラバラなんだけど、一瞬で通じ合える」
    戸田「そうそう。これがあったから出会えたり、話したりできる人ってたくさんいる。人との出会いを産んでくれるものなのかも」

    戸田さんのコレクション1
    レディースのアフガニスタンのワンピース

    切り返しや細かいデザインに魅かれて集めているんだとか。「着られないのに持ってるなんて、これも古着愛でしかないですね!」としばさき。

    戸田さんのコレクション2
    ナンバリングT

    夏にもってこいな、カジュアルなナンバリングT。番号がゾロ目だと少し値段が高かったりすることもあるらしい! 古着の世界は奥深い。

    「戸田さんのコレクション、アフガニスタンワンピースを着てみました!」

    ワクワクしながら試着室へ、出てくる時にはつい頬が緩むしばさき。可能性へのワクワクと新しい自分にドキドキ。しばさきはやっぱり、古着が大好きです。

    しばさき「大人になることで手を出せるものってあるじゃないですか。値段もデザインも。古着の価値もわかって行って、買えるもの似合うものも増えるから、大人になるとより楽しい気がするんです」
    戸田「自分しか持ってないっていうのがあるよね。1回しかない出会い。これは自分しか持ってないだろうっていうもの。そういうものを着るってすごく特別だし、馴染む。“自分の服”って感じがするんだよね」


    連載1回目を終えて・・

    最後まで読んでくれて、ありがとう!
    新連載一回、どうでしたか?
    この連載はかねてからずーとやりたいなって言っていて、ある機会に出会ったライターさんが大の古着好きで本当に真っ直ぐな方で、これもご縁だ!!
    と思って実際に始める事ができたんです。(始まったきっかけもこんな風にちょこっと裏エピソードがあったりして)
    私の人生は出会いに満ち溢れていると思うから、この連載も「出会い」から繋がる大好きな古着、私の中でかけがえない存在である素敵な古着たち、自己満になりつつも自己満がみんなの共感に繋がれば!少しでも、” へ〜!古着ってこんな深さがあるんだ!” っと思ってもらえたらなって気持ちでやっていきたいと思います。
    良かったらお付き合い下さいな♡  (柴田紗希)

     

    Source:HARAJUKU KAWAii!! STYLE

    ■Information

    flower原宿店
    住所:東京都渋谷区神宮前4-26-30
    営業時間:11:30~20:00
    電話番号:03-5414-3626

    flower 公式サイト:https://www.flower-shibuya.com

     

    関連記事:【東京さんぽ】都会の真ん中にあるオアシス!旧芝離宮恩賜庭園を柴田紗希ちゃんと半日散歩

     

    関連記事:雑誌 “mer” 等で活躍!人気モデル柴田紗希へインタビュー。スタイルブック『柴田紗希』への想いとその見どころは?

    TALENT PROFILE

    柴田紗希

    ”しばさき” 愛称で年齢問わず幅広い女性から親しまれる愛知県出身 モデル・タレント。 ファッションモデルとして学研プラス「mer」 表紙を飾りながら、地方局、ネットTVでメインMCをこなし、 地方イベントも数多く出演する新しいメディア型リアルマルチプレイヤー。 トレンドや時代が変わっても、いつも変わらずそばにいてくれる身近な存在として全国に向け活動中。

  • 【東京古着】大人になって似合う古着に出会う・学芸大学「Mistico Disco」

    05.June.2017 | FASHION / FEATURES

    東京でショッピングをするなら、ぜひ立ち寄ってほしいのが「古着屋」。それぞれのお店に個性があり、お気に入りのお店を見つけた時の嬉しさは格別だ。

    今回紹介するのは、東急東横線・学芸大学駅。駅すぐの東口商店街を歩き3分ほどで辿り着く。
    セブンイレブンの少し手前の建物の2F。お店の名前は、「Mistico Disco」。
    ミスティコディスコ、ミスティコディスコ。
    思わず何度も声に出したくなるような、おまじないのような可愛い言葉。

    下から上へ、階段から見る景色。

    この階段の、この扉の向こうに、どんな世界が待っているのだろう!

    木の床と屋根に包まれた落ち着く空間に、色とりどりの洋服たち。
    こんなにたくさんの色がひしめき合っているのに、どれもみんな、この場所にすごく似合っている。この不思議な一体感が好きだ。


    1枚で抜群の存在感を放つ柄ワンピース、つばの広い麦わら帽子は、夏のイベントにピッタリなアイテム。

    夫婦で、2009年にオープンしたというMistico Disco。開業を目前にお店の名前を決めかねていた時、旦那さんが紙に書き出していた文字の中で、“Mistico”に目が止まったのだという。

    どこか遠くの国で「隠れ家」を意味する“Mistico”。

    エマさんは、この物件を初めて見た時に、屋根裏部屋のような天井に強く心惹かれたのだと教えてくれた。
    そして、たまたま流れてきた、有名なDiscoソング。
    “Mistico Disco”響きも語呂もいいこの名前が、晴れてこの場所の名前になった。

    「買い付けって、つい、その時自分が着たいものを選んじゃうんですよね」。
    笑いながら、買い付けに対する素直な想いを話すエマさん。

    「結構自分の気分がお店全体の雰囲気に反映されることもあります。年代やテイストも問わないけど、今は70’s色が少し強いかも?」
    そして、エマさんはこう付け加えた。
    「70年代の服って、大人になるほど似合うものだなあって。大胆なデザインや迫力のある色柄は、本当は服に負けなくなった頃にしっくりくる気がするんです。自分にも迫力を身につけた頃というか」

    大人だから似合う。大人になったから、着られる。

    大人だから出来る幸せなことを数えよう。年齢とともに、できることは増えると思った方が絶対に楽しい。
    今の自分しかできない選択や生き方、そして今の自分だから飼い慣らせる1着がきっと、きっとあるはずだ。

     


    チュニック ¥8500+tax、50`sスカート ¥15800+tax、麦わらハット ¥6800+tax、バッグ ¥7900+tax


    80’sジャンプスーツ ¥10800+tax、ショルダー ¥6900+tax、スカーフ ¥3400+tax

     

    Information

    Mistico Disco

    住所:東京都目黒区鷹番2-16-23 M&K鷹番2F
    電話番号:03-3719-1315
    営業時間:1530
    定休日:木曜日
    Instagram:@mistico_disco

    Source:She magazine

    Photo:Kayo Sekiguchi
    Edit:Namiko Azuma
    Text:Miiki Sugita

     

    関連記事:【東京古着】原宿のサンタモニカで、素敵な古着デビューを

     

    関連記事:【東京古着】南青山・verandah aoyamaでオーソドックスにこだわりを

  • 【東京古着】古着のない街に古着を、巣鴨を変えたhumor

    26.April.2017 | FASHION / FEATURES

    —A day without laughter is a day wasted.(Charles Spencer Chaplin)



    シニアのパワーがみなぎる街、巣鴨。昨年4月、街が誇る地蔵通商店街に前代未聞のニュースが舞い込んだ。当時25才のオーナーが、巣鴨唯一の古着屋をオープンさせたのだ。お店の名前はhumor(ユーモア)。



    4のつく日に開催される縁日でいつも以上に賑わう商店街を歩く。
    「入り口はこっちの階段上ね!」
    下のお店松月堂のおねえさんが、チャキチャキと慣れた様子で声をかけてくれた。
    聞かずとも、私たちの行き先がわかったのだろう。どうやらhumorの存在は、「巣鴨に若者はいない」という既来の都市定説を早くも動かしつつあるようだ。



    何やら文字が書かれている、鮮やかなオレンジの扉。
    言葉の意味は、この場に着いた時に聞いてみて欲しい。
    こういうのは、発する人から受け取る人へ伝わる方が、なんとなくいい気がするからだ。
    ガラスの向こうで待っているのは、色とりどりの古着たち。
    一気に気持ちが高まるその勢いのまま、扉を開けた。



    「すごい〜!」思わず声を上げてしまった。色とりどり、柄もさまざま!
    視界のそこかしこで、個性が同時多発する。



    そんな賑やかな洋服たちを掻き分けていくと、素敵な男性が2人、笑顔で迎えてくれた。いや、ここはもう一言はっきりと付け加えよう。
    カッコイイ! ちょっと見かけない、かなりのムードを放つ美青年たち!
    しかも2人は兄弟だという。



    巣鴨のキャラクターすがもんを抱える、オーナーの裕太郎さん(右)と、
    弟でスタッフの拓夢さん(左)。イケメン×ゆるキャラという見事なコラボレーションをパチリと抑えたところで、多くの人が抱くであろう疑問を裕太郎さんにぶつけてみた。
    —どうして古着屋を巣鴨で?



    「とにかく街が好きだったんです」裕太郎さんは迷いのない様子で答えた。
    「他にもいろんな場所を考えてはいました。神保町、阿佐ヶ谷、谷根千あたり…。いわゆる古着屋がない街を探していたんです。でも降り立った時からこの街がすごく好きで」
    “古着のない街に古着を”。
    なかなかできないことだと思った。そして、愛と挑戦に溢れた選択だと思った。
    前例のないことをやるのは、本当に勇気がいる。そして、いつの時代もその勇気を持つパイオニアが人や街、そして時代を動かしている。



    前例のないことに勇気がいるのは、ファッションにおいても同じだろう。
    着たことのない色や柄の服に袖を通す時には、ちょっと緊張してしまう。
    でも、ここに来たら、ちょっと背中を押してもらえる。
    そんな風に思ってここに通う人も多いんじゃないだろうか。
    並ぶ洋服を見ながら、そんなことを思った。



    裕太郎さんが古着に魅せられたのは、名古屋の大学に進んだ学生時代だったという。
    師と仰ぐ、名古屋の古着屋「speech」や「the poem」のオーナーさんたちから、古着の魅力やノウハウを教わったのだとか。POP UP SHOPを手伝う機会があり、その時に古着屋を開業する気持ちは強固なものになったのだという。




    オープン当初は裕太郎さん1人だったhumorに、弟の拓夢さんが入ったのは昨年11月。
    「僕は服を1つ選ぶにも優柔不断だけど、兄はエゴの塊のような人(笑)。いつも自分のやりたいことをやっている感じの兄でした」。
    笑いながら話すその言葉の裏に、兄に対する敬意が見えた。
    同じ家で生まれ育ち、誰よりもさりげなく、そして深く互いを知る。
    この場所を共に守るパートナーとして、拓夢さんの存在はとても心強いと思った。
    一見はちょっと雰囲気が違う2人も、笑うと、目もとがとても似ている。
    兄弟っていいなぁ、と素直に思う。



    岐阜県で生まれ育ったという2人。
    しっかり者の1番上のお兄さんと、離れた町からいつも子どもを気遣う優しいお母さん。
    ここまでくるのに相当やりあったけど、今やお父さんは、家族きってのhumorユーザーだという。



    そう、いくつもの“上京物語”で、東京という街はできているのだ。
    “古着”もまた同じ。どれもが違う色を放つ、いくつもの人間ドラマがそこにはある。



    最後に、街に立つ2人が見たくて、お願いして外で写真を撮らせてもらうことになった。
    階段を降りるやいなや、「今日も売れっ子だねえ〜」と近所のおばちゃんが声をかける。
    新天地で街に人に愛される2人の姿が、多くの人に、家族の元に、届けばいいと思った。



    裕太郎さんは、とても苦労したであろうことも、笑って話す人だった。
    拓夢さんも、そんな兄の話に笑いながら頷く人だった。
    その優しい笑顔に強いパワーを感じた。


    人を愛し、人に愛される、そんな“人”から溢れ出る魅力が詰まった場所。
    それを一目で物語るのは、よく似た2人の笑顔だ。



    —無駄な一日。それは笑いのない日である。(チャールズ・チャップリン)



    トレーナー ¥3000+tax、ジーンズ ¥6500+tax、スニーカー ¥2000+tax、キャップ ¥3900+tax


    ジャケット¥6200+tax


    シャツ ¥6200+tax

    Photo:Kayo Sekiguchi
    Edit:Namiko Azuma
    Text:Miiki Sugita

     

    Source:She magazine

     

    ■Information

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