変貌を遂げた“リアルパフォーマー”、w-inds.

12.July.2016 | MUSIC

デビュー15年目を迎え、ますますその進化が止まらないw-inds.。今では世界レベルで活躍する彼らですが、15年という年月の中で追求してきた独自の音楽スタイルとは?進化の軌跡に迫ってみましょう。

 

ストリートが原点。w-inds.の幕開け

winds.は、ヴォーカル・ダンスの橘慶太と、コーラス・ラップ・ダンスの千葉涼平、緒方龍一から成る3人組ダンスボーカルユニット。

 

2001年3月14日にシングル「ForeverMemories」でデビューを飾りましたが、彼らの原点は、実はストリート。前年の2000年秋から、代々木公園や渋谷の路上でパフォーマンスをスタート。当初は数名ほどしかいなかったファンも、デビュー直前には渋谷のホコ天に8,000人を動員するまでに膨れ上がりました。同年リリースされた1stアルバム「w-inds.~1stmessage~」はオリコンチャート1位を記録し、第43回日本レコード大賞最優秀新人賞を受賞。デビュー当時からすでに輝かしい実績を手にし、今もなお快進撃を続けています。

 

当初は、あどけなさの残る表情を浮かべ、声変わり前のハイトーンボイスでアイドル的な人気を博した彼ら。年齢的な成長とともに、彼らの歌とダンスは進化を遂げていくことになります。

しかし、道のりは平坦なものではありませんでした。中でも特に大きな危機となったのが、多くのミドルティーンの男性ボーカルが抱えるであろう“声変わり”の問題。w-inds.も避けられない困難に立ち向かい、3人で乗り越えていったことであらたな境地を切り開いたのです。

 

原点の気持ちを忘れず、仲間と支え合った15年。

年月を経て、さらに音楽に対する純粋な気持ちを持ち続けてきた彼らだからこそ、常に進化を遂げてこられたのかもしれません。

 

歌唱力とダンスを武器にした“アーティスト集団”へ

デビュー当時からのイメージが大きく変化したタイミングは、恐らくデビューして10年あたりではないでしょうか。

 

2012年にリリースされたアルバム「MOVE LIKE THIS」では、人気のEDMをいち早く取り入れた作品に仕上げ、「Timeless」(2014)においては、大人の心地よさを加えた「レトロモダン」な作品へと変化を遂げていきます。1年後に発売されたアルバム「BlueBlood」(2015)では、ファンクを取り入れたダンスミュージックで、新たなサウンドを人々に聴かせることに成功しています。

 

そしてMVでは、クールなダンスや歌声に思わず引き込まれ、アーティスト性の高さに驚かされることになります。以前のwinds.からは想像できないサウンドやパフォーマンス。彼らの音楽を偶然耳にした人が、思わずファンになってしまうのもうなずけるもの。聴いた瞬間、誰かわからずとも、「あれ……!?かっこいい」と思わず唸ってしまうほどのクオリティ。

デビュー当時の“かわいい少年ユニット”というイメージを見事に裏切り、本格的なアーティスト集団へと進化を遂げた3人。

 

まだ幼かった10代の頃は、ただ周りから与えられたものを表現するだけで必死だったという彼ら。今は、作り手として想いを込める立場となり、常にあらたな可能性を模索しているのです。


世界へ飛び出したw-inds.の今と未来

海外においても積極的に活動を行い、台湾・香港・韓国・中国・ベトナムなどにも活躍の幅を広げています。

台湾では、アルバム4作連続総合チャート1位を記録。香港においては、IFPI香港トップセールス・ミュージックアワードにて、ベストセールス・リリース日韓部門でアルバム12作連続受賞という史上初の快挙を成し遂げています。

また2015年には、ザ・ベネチアン・マカオ コタイ・アリーナにて開催された第19回 China Music Awardで「Asian Most Influential Japanese Singer」(アジアで最も影響力のある邦人アーティスト)を受賞。

海外における人気をますます不動のものとし、あらたな旋風を巻き起こしています。

 

挑戦し続ける想いの根底には、今まで積み上げてきた実績に対する自信とともに、作品への強い愛情が伺えます。彼らが目指すものは、ただチャートを上げるという目先の目的ではなく、長く愛される作品を生み出すということ。作品に対する自信とプライドがひしひしと伝わります。

 

そして、彼らの熱い想いを生で感じられる場所のひとつが、ライブ。 7月22日〜9月22日には、アニバーサリーイヤーを記念するツアー「15th Anniversary LIVE TOUR 2016 “Forever Memories”全15公演の開催が予定されています。節目を飾る最高のステージとなることでしょう。

 

セクシーな大人へと成長し、ますますその魅力に磨きをかけるw-inds.の3人。 圧巻のパフォーマンスをこの機会に体験しては、いかがでしょうか?

 

w-inds. http://www.w-inds.tv

ライター:倉沢れい(SHUTTER)

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    コメント

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