着るだけで仲良し度アップ!「双子コーデ」を解剖

31.July.2016 | FASHION / FEATURES

近年ディズニーランドを中心とする日本のありとあらゆる場所では、二人の女の子が上から下まで全く同じ格好をする、通称「双子コーデ」が視界に飛び込む回数が増加中!

日に日にヒートアップしていく双子旋風には、原宿のファッション代表店もがっつり飛び乗っている様子。

原宿ファッションの代表格であるWE GOは、ウェブにて「HOW TO TWINS LOOK」という名の双子コーデ特集を組んでおり、いまや3ページにわたり、78のルックスが展開中。同じ洋服を着用しながら、色違いでそれぞれの女子に提案をしている印象。ふたりでやるからこそひとつのコーデとして成り立つ非常に面白いモノだ。

また、同じく原宿のファッション王道スポットであるSPINNSも今春のコレクションとして「双子コーデでおでかけのきせつのキセツがやってきた!!」とかわいく言い放った特集ページを公式ウェブに用意。Tシャツ、ミニスカート、それからバッグやサングラスなど小物まで種類豊富にルックスをまとめている模様。そんな原宿を行き交うファッションに敏感なガールズから、代表的なお店までもが推している「双子コーデ」の実態を根こそぎ探ってみた!


1. 双子コーデを知る

~双子、お揃い、ペアルック、かぶるの違い~

総合型オンライン辞書サービスであるWeblioが提示する「双子コーデ」をこう表している:


2人の人間がまるで双子のように、着る服の色や柄、身につけるアクセサリーなどを揃えることを意味する語。「ペアルック」が恋人同士や夫婦によって行われることが多いのに対して、双子コーデは主に、仲の良い女性同士の間で行われる。


 Weblioに綴られている通り、「ペアルック」はカップルを対象としていて、「双子コーデ」は仲のいい女性同士を対象としていることで使い分けられているのだとか。「ペアルック」や「双子コーデ」は意図してやっているため、カワイイ!などポジティブなイメージがつきものだが、「ほかの誰とでもなく、自分だけが独占したい!」と思うルックも、もちろん中にはあるはず。予定もしていないのに他の誰かと同じ洋服を着用しているときポロっとこぼす言葉はネガティブな意味合いを持つ「かぶる」だ。


例文:

状況:A子さんはハロウィンパーティにミニオンの衣装を着てきた。

B子:「あら、見てA子。あの子もミニオンの格好をしているわ。」

A子:「まじ。かぶった…」

(通常「かぶった」という発言の前後にはため息がつきものである)

そうしたら「お揃い」(オソロとも言われる) はいつ使うの?という質問が自然と思い浮かぶかもしれないので補足。「ペアルック」、「双子コーデ」、「かぶる」を総合的にくくるオールマイティな用語が、「お揃い」なのだ!


~歴史~

日本がはじめて双子コーデを目にしたのは、もしかしたらキングレコードが生みだした伝説のデュオ、ザ・ピーナッツの登場だったのかもしれない。彼女たちは一卵性の双子であることから服装のみならず見た目もソックリ。遺伝子を50%共有する最強の「双子コーデ」が織り成されている。「ザ・ピーナッツ」という名称も、ひとつの殻に二つのナッツが入っていることで選ばれたわかりやすいネーミングだ。伊藤エミとユミの唯一の見分け方といえば、姉のエミはほくろがあり、妹のユミはないことであったが、当初はユミがほくろをマジックで書き込んでいたため、まったく視聴者を困惑させていたそう。

 出典:http://sharetube.jp/article/3507/

顔はもちろんだが、彼女たちのレコードカバーをみると、どれも双子コーデがなされている。MOSHI MOSHI NIPPONは、これが双子コーデの始まりだと読んでいる。

が、ザ・ピーナッツが潜在的に埋め込んだ「双子コーデ」に国民が目覚めることとなるのは、1990年代半ば。ちょうどこの頃、「双子コーデ」がファッション雑誌に取り上げられるようになり、当時NHKの教育チャンネルで放送されていた米ドラマ「フルハウス」に登場するオルセン姉妹(メアリー=ケイト&アシュレー)がトレンドを着火したなんていう説もある。

出典:http://www.dailymail.co.uk/

思い返すと、同時期にマナカナ(三倉茉奈・佳奈)やおすぎとピーコなど、テレビでにわかな双子ブームが見られていたため、潜在的に興味を湧かせたのかも。

2. 実際に双子コーデをしている女のコたちに事情聴取。

 左上:miuさん(16歳)右上:なるなるさん(24歳)

右・左下:かのさん(17歳)

そこで実際に双子コーデを着飾る仲良し女子たちに双子コーデに関する調査をおこなった。結果によると、双子コーデをする理由は(1)仲良し感が増すため…50%(2)写真が映えるため…30% (3) 二人で着たほうがお洒落感が増すため…10% (4) 双子コーデならではの個性が出せるため…10%、とざっとこのような数字が出た。

インタビューを受けてくれたコたちは、全員10代~20代前半、どうやら2-3年前より双子コーデを愛用している子が多いようだった。中にはなんと6年前からやっている子も!流行に乗るため、ユニバーサルスタジオ・ディズニーランドに行くことなどをきっかけに始めた子が多い印象だったが、友達と共に過ごす時間をさらに楽しむ一種の手法であることは言わずもがな。双子コーデをしているとたくさん写真を撮ることに繋がったり、周りから視線の集中攻撃が注がれたり、と総合的に楽しい時間が過ごせる模様。

また、全く同じコーデだからこそ選ぶ色によって個性を生み出していくところも、ファッション観点から言うとミソなのだとか。全く別の格好よりも同じ格好だからこそ違いが映える、ということか。ウムム、おもしろい。

ちなみにザ・ピーナッツを知っている人はひとりもおらず。

3. 双子コーデ推しの店舗のスタッフに事情聴取。

(写真:SUPER WEGO原宿店にて)

冒頭でも紹介したWE GOの店舗スタッフにお話をきいたところ、双子コーデを購入する年代は10代から20代前半、と想定していたご回答。ディズニーランドに行くことを控えている子たちが圧倒的に多く、ほかにはイベントに行くときに双子コーデをする子たちが多いとのこと。夏に向けてイベント数もグンと増えるとのことで、ちょうど夏に向けて双子コーデの売れ行きが上昇しているそう。また、色の好みもそれぞれなので、カラー展開が多いものが店側としては勧めやすいとのこと!


行事ものや写真撮影をさらに楽しく、自分をかわいく。相方を巻き込んで早速双子コーデに挑んでみよう。

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