“日本ロックの旗手”として、日本語でのロックにこだわってきたGLIM SPANKYの音楽にかける想い

08.August.2016 | MUSIC

ザ・ホワイト・ストライプス、アークティック・モンキーズ、アラバマ・シェイクスら世界の音楽を意識し、“日本ロックの旗手”として、日本語でのロックにこだわってきたGLIM SPANKY。

 

また、ザ・ビートルズ来日50周年記念のカヴァーアルバム『ハロー・グッドバイ』で、”サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド”と後期の曲のカヴァーを行うなど音楽通としても知られる彼女達。

 

そんな彼女達の新作アルバム『Next One』収録の”怒りをくれよ”が世界的人気アニメ、ワンピースの映画『ONE PIECE FILM GOLD』の主題歌に決定。これを機にさらに海外での認知度が高まる事が予想される。本インタビューは、『Next One』発売直前の6月下旬に取材したもの。彼女達の音楽にかける想いを語ってもらった。そして7月9日に行われた東京キネマ倶楽部でのライブ模様もお届けする。

 

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interview:GLIM SPANKY
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――1stフルアルバム『SUNRISE JOURNEY』発売から1年経ちましたね。この1年間(取材は6月下旬)でミニアルバム『ワイルド・サイドを行け』、EP『話をしよう/時代のヒーロー』を発表して、今回ついに2ndフルアルバム『Next One』の発売です。この1年で発表した作品には繋がりはありますか? 

松尾レミ(以下、松尾) 『Next One』は、ミニアルバム『ワイルド・サイドへ行け』を意識していますね。デザインも丸のアートワークを基調にしていて、それらを繋げているという歴史もあるので、それをしっかりと伝えられる盤にしたいなという意識もありました。

 

亀本寛貴(以下、亀本) それでも各楽曲たちは、その時々で考えて作りだしてきたので、
「1年間にこういう作品を作って、こういう順番で出しますよ。」という順序があったわけではないですけどね。

 

――1年前のインタビューで、「GLIM SPANKYは、周りの人たち、お客さんや関わった人たちと同じバスに乗り込んで同じ夢をみたい。」と話していましたが、このバスは今どのような状況に変化したでしょうか。

松尾 リスナーも増えて、私たちの周りにいるすべての人たちや、バンドとしても大きくなっているという実感があります。それでも、意味のない繋がりでバンドが大きくなっているのではなくて、しっかりと進むべき人たちと共に、「この時代に何を発信するのか?」。このことへと意味を見出して、進むべき仲間たちが増えて、一緒にいい感じで進んでいると思います。

 

――たった1年の間で数々のフェスへ出演して、タイアップにメディアへの露出……さらに一般世間へと認知度は上がっていき、活動の幅は増えていますよね。

松尾 とても嬉しいことですよね。元々持っていたハングリー精神がさらに出てきていますよ。
元から持っている意識の変化はないので、どんなイベントに出演しても、メディアへの露出が増えても、私たちが目指している場所はさらに大きな場所なので、どんどんその先に向かっていきたいですね。

 

――1年前は<フジロック・フェスティバル>など、ビッグフェスへの出演前のインタビューでしたが、周りの音楽は周りの音楽で、自分たちの音楽は自分たちの音楽。そう捉えられるニュアンスのお話もありましたが、この部分に変化はありましたか? 

亀本 他のバンドは他のバンドとして素敵ですけど、僕らの音楽の土台や考え方など、根本的にバンドのスタイルが違うので、他バンドとの共演やイベント出演を重ねても変化はないですね。

 

松尾 もし、自分たちと同じスタイルのバンドが出てきたとして、そのバンドがすごく盛り上がっていたら、気になるかもしれないですけどね。

 

亀本 そういうバンドが出てきて「やばい! あいつらめちゃくちゃ格好いいリフ弾いているぞ!」とかあれば、気になるかもしれないです(笑)。

 

松尾 でも、ベクトルが違うからね。ふたりとも他のバンドが何か新しいことをしていても、気になったり、焦ったりしないですからね。自分たちはスタイルを曲げずに、「GLIM SPANKYヤバい!」、そんな風にファンやリスナーに思わせて、どうやってシーンを確立していくのか。最近はそのことを考えるべきだということがわかってきました。

 

――そして、リリースと共にビッグニュースですね。オフィシャルから発表があった時はビックリしました。『ONE PIECE FILM GOLD』主題歌、”怒りをくれよ”決定おめでとうございます! どのような経緯で主題歌を担当することが決まったんですか? 

松尾 尾田栄一郎(ワンピース原作者)さんが、ラジオでGLIM SPANKYの曲が流れているのを聴いて知ってくださっていたんです。それで、映画の会議中に尾田先生がGLIM SPANKYの曲を流し始めたらしく、みんなざわざわし始めて、「誰だ!?」という話から、尾田先生が「GLIM SPANKYが良い!」と言ってくれたらしいんですよね。それからレコード会社にコンタクトがあったんですけど、大きなプロジェクトなので、いくら尾田先生がGLIM SPANKYを推していると言っていても、「どうなるかわからないから話半分で聞いてください。」という所から始まりました。自分たちも「なくなるかもしれない話だな」と覚悟をして結果を待っていましたが、尾田先生の熱い意気込みと、スタッフさんたちがそれを信じるということでGLIM SPANKYに決めてくれました。

 

――最初に話が来た時は、ふたりでどんな話をしましたか? 

亀本 「ワンピース人気だし、すごいじゃん!」という感覚はありましたけど、「うおー! やったぜー!」というような感じではく、普段通りでしたよ。

 

松尾 そこまで実感できてなかったですよね。ここからだなって。映画館で流れた時にどうなるのかなということは考えましたね。

 

亀本 曲を作ること、聴いてもらう喜びの方が強くて、決まった時点では達成感は感じないですよね。なので、「いい曲を作るぞ!」っていう感覚の方が大きかったです。

 

――アルバムタイトルを『Next One』に決めた理由が気になりますね。”Next One”はブラインドサッカー日本代表公式ソングとして書き下ろされた曲じゃないですか? それからミニアルバムへの収録もされていますし。

松尾 Next Oneという言葉は中学時代から私の座右の銘で、ずっと自分の中で大切にしてきました。勝ちでも負けでもNext One。いつでも最高傑作は次の一手なんです。書き下ろした曲ですが、ブラインドサッカーだからこそ書かなくてはいけないというものではなくて、内容は自分のことを書いた曲でもあります。他のタイトルも考えましたが、「自分は何を伝えたいのか?」と考えた時に、どうしてもNext Oneという言葉への精神に繋がって、浮かんでくるということは、この言葉が今、自分の中で一番伝えたいメッセージだと確信したので、自分の言葉として『Next One』をタイトルにしました。

 

――松尾さんは、このアルバムで「ロックが本当に大好きだということを音から感じてもらえたら最高」という話をされていましたが、自身が『Next One』の中で、特に“ロック”だと感じる楽曲があったら教えて欲しいです。 

松尾 どれもロックを大前提として作っているので、特にというのはないですけど……。ザ・ブラック・キーズとかもしていますが、“grand port”ではEDMでよく使われる、リズムが盛り上がるごとに倍になっていくような感覚を、自分たちはあえて電子的なものじゃなくて生の音でやりました。捉え方によってはアンチテーゼと感じるかもしれませんし、リスペクトとされる場合もあるかもしれません。でも、音楽は繋がっているんだと思う人もいるかもしれないです。色々な捉え方ができるのは面白いかなと思います。後は“grand port”と”いざメキシコへ”は、「GLIM SPANKYが4つ打ちをやるとこうなるんだぜ!」という、GLIM SPANKY的な4つ打ちソングというものを提示した楽曲なので、そういう部分もアルバムの面白いポイントかもしれないですね。

 

――スタンダードになりつつある4つ打ちのロック。それでもサウンドはGLIM SPANKY的ですよね。

松尾 そうですね。自分たちのサウンドは全く曲げていないです。例えば、日本の今時の4つ打ちバンドについては色々と言われていますけど、正直、海外では当たり前なのに、「なんで今、国内ロックバンドの4つ打ちが話題になっているのか」。このことを亀とふたりで話してみたんですけど、「早いことに日本らしさがある」という結論にたどり着いたんですよね。かなりBPMを落としたミドルテンポンの4つ打ちにしたら洋楽的になるんですけど、テンポを上げて小刻みにすると日本的になるんです。今時の日本のロックバンドは4つ打ちじゃなくて、速さに特徴あるのかなと思って、あえてミドルテンポでやってGLIM SPANKY的な4つ打ちロックを提示しました。“いざメキシコへ”とかは、今時の4つ打ちと同じようには捉えられないと思いますね。

 

――“grand port”は詩も聴き込んでしまいましたね。さらに高みを目指そうよ! という感覚。

松尾 歌詞はツアーの最中に、初めてフェリーで10時間以上かけて北海道に行ったんですけど、船で違う大陸に行くわけですよ。その経験が自分の中で大きなものに感じられて、北海道のホテルで部屋に着いてすぐに、「船に乗って未開の地へと行く」という自分の気持ちを絵描きに例えて、そのまま素直な気持ちで書いて、歌っています。言葉を発するように、するすると書きましたね。

 

――亀本さんは『Next One』について、「昔からある曲など色々な形で生まれた曲が入っている」と語っていますが、その中でも特に思い出深い曲はありますか? 

亀本 全部です(笑)! 昨日たまたまアルバムを聴いていたんですけど、”いざメキシコへ”と”怒りをくれよ”が、個人的には好きだなと感じましたね。メロディと曲調が「日本語の歌詞を乗せるのは難しいかな」って思っていたんですけど、いい感じに詩がメロディに乗ったんですよ。
例えば、日本語のバラードにロック、特にポップスとかはいい曲を書く方は沢山いますよね。それでも、ロックでリフものの音に、日本語の歌詞をいい感じに乗せるのは、常々難しいなと思っていたんですけど、それを達成できた気がします。

 

松尾 例えばザ・ブラック・キーズ、ザ・ホワイト・ストライプスのギターリフの上に、言葉遊びじゃなくて、しっかりと文になっている日本語の歌詞を乗せるのは、かなり難しいと思います。それをやっている日本人をあまり知らないので、自分はそこに挑戦していますね。

 

亀本 “ “怒りをくれよ”なんて、イントロから、Aメロから、サビまでずっと、すべて同じコード進行。それでもしっかりと日本語の曲のサビになっているんです。「これはGLIM SPANKYじゃないと出来ない!」と感じているので、大満足ですね。

 

松尾 “怒りをくれよ”のサビには少し迷いもあったんですよね。ワンピースサイドからは、「GLIM SPANKYが思う格好いい感じにしてください」ということで、歌詞など楽曲製作についてはまったく要望がなかったんです。ひとつだけ、言いたいこととして、「僕たちはワンピースを変えたいので、今までのワンピースにないサウンド。GLIM SPANKYが格好いいと思ったものが良いんです。TVで流れた時に、こんなロックがお茶の間で流れて大丈夫なの? というサウンドでお願いします」、ということはありました。そもそも、GLIM SPANKYを選んだ理由は60’s~80’sのロックを解釈しているという部分と、尾田先生がロック好きで反応していただいているということなので、60’s~80’sの部分を薄めないで、かつしっかりと、日本のお茶の間に届く、日本の早いロックを作ってほしい。というくらいで、本当に楽曲制作への要望はなかったんですよね。

 

亀田 何も要望が無いって……無茶というか逆に難しいなと思いましたよ(笑)。

 

松尾 洋楽的ロックで、日本語歌詞で早いというのは無茶に等しいなと。それでもそれをやらないといけないので、メロディには日本語の歌詞が乗っているけど、歌詞を取っ払ったら完全に洋楽ロックのメロディであるということを意識して作りました。それと、ワンピースの主題歌ですけど、「絶対にタイアップという見せ方にはしたくないです。ワンピース対GLIM SPANKYの2大巨塔のぶつかり合いです。強気のロックでお願いします!」と言われて、とても気持ち良く出来ましたね。

 

――”怒りをくれよ”は、これまでにも共に作業をしてきた、いしわたり(淳治)さんと亀田(誠治)さんをプロデューサーとして迎えていますが、どのようなやり取りがありましたか? 

松尾 淳治さんとも、もう何曲目かな? というほどやっているので、私が「こう考えていて、こういう歌詞を唄いたい。」というのを伝えたら、「じゃあこういう言い回しはどうかな?」って。

 

――提案というヒントですね。

松尾 そうですね。もう淳治さんはわかっていただいているなと(笑)。尾田先生は映画に関して、全てのプロジェクトに関わっているので、やり取りにラグがあったりすることは仕方がないと思って覚悟をしていました。結果、歌入れ直前までがあり、ひとりでやるのには難しい部分もあったので歌詞の部分では淳治さんに、サウンドでは亀田さんに声をかけさせていただきました。ふたりはスピード感に慣れている、プロフェッショナルですね。

 

――ふたりのことをよく理解をしているということも強みですよね。

亀本 今はリード曲にいしわたりさんと亀田さんに関わっていただいていますけど、例えばいきなり『ワンピース』の主題歌を違う方にプロデュースしていただいたくのは、どう考えても怖いですよね。それでも、これからこういうことがあった時に、違う人でプロデュースしてもらう人がいるのか……最近ふと、そう考える時はありますね。

 

松尾 運命の出会いがこれからあるかもしれないですけどね。 『Next One』の収録曲はほとんどセルフプロデュースなので、それがとても楽しかったですね。

 

――”grand port”の違う大陸や未開の地へというような感覚でしょうか。

松尾 自分たちがやりたいことをする。「プロデューサーをどうしても入れなくてはいけない。」そういうことを今は思わないですし、必要な時に必要な人をしっかりと仲間として一緒に出来たらいいと思ってやっていますね。前回もそうでしたけど、『Next One』も色々な方法を、色々な人たちから得てきたので、それらを自分たちでどう消化していくのかという勝負だったので、それが本当に楽しかったです。

 

――”闇に目を凝らせば”は、これまでのGLIM SPANKYにあったサウンドの系譜でもあり、特にブルース的な要素も含まれつつ、明らかに進化したGLIM SPANKYの音だと感じました。制作秘話などありましたらお伺いしたいです。

松尾 ”闇に目を凝らせば”も、湊かなえさんの原作の映画、『少女』に書き下ろした楽曲なんですよ。暗い作品ですけど、三島(有紀子)監督がGLIM SPANKYを気に入ってくださって、『Next One』にも収録されている”NIGHT LAN DOT”がイメージ通りだったということで、「このような世界観を私の映画に書いてください!」というオファーを受けて、一緒にやることになりました。”NIGHT LAN DOT”は私の中で幻想文学の世界。その世界にどっぷりと浸かって、歌詞ではなくて、詩を唄っていくイメージ。私の中で一番得意な分野です。”闇に目を凝らせば”は、マックス・エルンストのエッチングという技法を使った絵画のイメージと合致して、その絵を描くように想い浮かべながら、いつも作る曲よりは、もっと絵画的に作った感覚でした。サウンドも「真夜中の抜け出せない世界」という幻想的なものを唄いたかったので、よりダーティーでサイケデリックなリズムを意識しています。ドラムの音色は、ひとつのドラムの音を重ねてダブルで叩いて不思議でサイケデリックなサウンド、歌詞で「星が落ちる」という表現をしている部分では、弦に絵の具をつけるような感覚で、アヴァンギャルドな弦を弾いて貰うなどと、かなりこだわりましたね。

 

――6月末には、ザ・ビートルズ来日50周年記念のカヴァーアルバム『ハロー・グッドバイ』で、”サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド”とかなり後期の曲のカヴァーで参加していますね。

亀田 自分たちで好きな曲を選べたんですけど、まわりからは“レット・イット・ビー”とか、有名な曲を提案されました。それでも僕は“ディア・プルーデンス”がやりたかったんですけど、「マイナーすぎる」と周りから言われて、流れてしまいました(笑)。色々な人から沢山の意見を貰ったよね。

 

松尾 色々と提案をしてもらったんですけど、私たちは心の底からビートルズが好きで、どの曲も好きで答えが出なくて……見かねたスタッフが「もう好きな曲でいいよ!」って(笑)。じゃあ”サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド”やります! という流れで決まりました。私はビートルズだと、この盤を1番聴いてきましたね。

 

亀田 僕は『ホワイト』(『ザ・ビートルズ』の俗称)なんだけどね(笑)!

 

――7月9日に東京キネマ倶楽部(以下、キネマ)開催される、ワンマンライブ<Velvet Theater 2016>についてお伺いさせてください。

亀田 キネマは、会場の雰囲気が聴いてもらえる感じで、演者自身も「1音1音聴いて欲しい」そう思わせられる空間。瞬発力ではない、他のイベントとは違う面をしっかりと出せて、そこをじっくりと聴いてもらえる。

 

松尾 GLIM SPANKYの「GLIM」の部分。幻想的要素がメインのライブなので、盛り上がるライブではないかもしれないですが、絵のような想像世界を魅せるライブになると思います。その空気の中で、音を鳴らした瞬間にキネマが幻想の夜の世界に包み込まれるようなショーを作りたいですね。

 

――最後に、ぐんぐん突き進んでいくふたりですが、今後の展望を教えてください!

松尾 身近なところだと、<Next One TOUR 2016>ファイナルの新木場スタジオコーストでワンマンをこなして、そこでさらに上の景色を見せられるようなショーをしたいですね。そして、ワンピースは世界的に人気のあるアニメなので、今後世界で私たちの曲が流れ始めます。新たな第一歩として、やっと少し動きがあるので、日本人が世界に向けてロックをする意味をしっかりと世間に提示します。後、ふたりで話をしていたんですけど、アジア人がロックをやる強みに対して自分たちの中で答えが出たんですよ。

 

――最後としましたが、その話かなり気になります!

松尾 ロックは欧米の音楽で輸入文化なので、マネをしても良くも悪くもアジア人らしさが出ますよね。それでも「欧米に出来ないロックって何だろう?」そう考えた時に、オリエンタルさだと思ったんです。オリエンタルさはアジア人にしかないじゃないですか? 例えば、欧米人がオリエンタルさをマネして、インドに行って格好良いと感じて、サイケデリックロックを取り入れて、自分たちの音楽に融合させて格好良くしてきたと思うんです。私たちにはとても幸運なことに、生まれながらにして本物のオリエンタルさを持っています。欧米人が出せない面を打ち出して、日本人のロックというものが世界で鳴り響くという想像が自分の中で確立され始めているんです。

 

亀田 欧米の人はアジアの言語では出来ないですからね。大きく見れば僕らは地球人。ブルースもロックも、カントリーもみんなの財産であると認識できます。それでも、例えば欧米の人たちが作る中国的な表現を作る時って、韓国も日本も混ざっていることが多いじゃないですか? 向こうの人たちから見たらあまり差が無いんですよね。そういうことも含めてアジア、東洋人がやっているロックのアイデンティティがあってもいいと思いますし、欧米人さながらというものでもなくていいと思ったんですよね。ビョークのアートワークにはオリエンタルさを感じさせるものもあります。親しみもあると思いますし、それを素敵だと思う感性が欧米人にもあると思うんです。そして、僕らは本物のアジア人。これは今後、海を越えても良い効果へと作用すると思うんですよね。

 

松尾 本物のオリエンタル・サイケデリックロックバンド。もしかしたらそう言われるかもしれない。アジア人であることを強みに出来るし、ヨーロッパだったらアークティック・モンキーズでもテンプルズでもいいんですけど、サイケデリックな部分を憧れてやっていますが、オリエンタルというものは私たちが元から持っている物なので、そういう部分をしっかりと示していけたら世界でもやっていける。

 

亀本 特別な存在になれるかもしれない。

 

松尾 さらにロック。そういう要素をしっかりと出していけたら、面白くやっていけるんじゃないのかなと。そして私たちは幸運なことに、そういう音楽が

 

亀本・松尾 好きだから(偶然重なる)。

 

松尾 世界に打って出る明確なビジョンになってきています。これから、さらにそれを実戦していくのみです!

 

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live:GLIM SPANKY <Velvet Theater 2016>
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東京キネマ倶楽部が”GLIM”の幻想な夜の世界へと包み込まれた。

 

7月9日、東京キネマ倶楽部にて開催された、GLIM SPANKYのワンマンライブ<Velvet Theater 2016(以下、ベルベット・シアター)>へと足を運んだ。<ベルベット・シアター>はGLIM SPANKYの、”GLIM”の幻想的な部分の要素を打ち出した、ライブというよりショー的な構成らしい。昨春に開催され好評を博し、今回が2回目の開催。チケットは早々にソールドアウトしているとは聞いていたが、会場の前は沢山の人で溢れていた。

 

これまでの私はGLIM SPANKYの、”SPANKY”の要素が強いものに参加してきたので、”GLIM”の部分では、どんな世界観を魅せてくれるのかと胸が高鳴る。少し早めに会場に入ったが、日頃から独特な世界観のキネマ倶楽部が、さらに妖しく幻想的で、真夜中にしか味わえないであろう特有の空気に覆われている。

 

この幻想的な世界へ浸り始めた頃に、ライブのタイトルでもある”ベルベット・シアター”で、幻想的な夜へのショーが開幕した。

 

“焦燥”では「SPANKY」な部分では見られない、暗めのアレンジが施されており、亀本のギターの音色が奥深く響き渡る。7曲目の”NIGHT LAN DOT”までMCもなく、会場は「GLIM」の世界に引き込まれている。続く”夜明けのフォーク”から、少しずつ真夜中から明けるような感覚へ。

 

“いざメキシコへ”の後には『Next One』に収録の、”闇に目を凝らせば”へと参加している四家氏が登場し、チェロの音色で、この世界をさらにディープに惹き込む。終盤の”リアル鬼ごっこ”では、意外な選曲だと感じ朝を迎えるような感覚でハッとなったのだが、その反動だろうか、ラストの”大人になったら”の詩と音がいつもより深く入ってきた。

 

そしてアンコールが始まると、演奏前に亀本が「未発表の曲もかなり多く含まれているので、付いてきてくれるか不安もあった。」とこぼした。そして、松尾は「自分が楽しくなかったら楽しくない」と言い放ったが、当たり前のように、ここに集ったお客はそれを求めている。

 

アンコールでは”GLIM”の部分を求めていた人たちも、新曲”怒りをくれよ”で”SPANKY”な部分をひと時味わった。しかしこれは<ベルベット・シアター>だ。そう思っていたら、アンコールのラストは、”ロルカ”である。終わりだとわかっているが、名残惜しくなる選曲である。

 

幻想的な夜から、真夜中へ。そして朝に向かう”GLIM”が表現する世界観。彼らは音楽で物語を作り、観客を惹き込む力までも備えている。満足な顔で会場から出て行くお客さんも同じことを感じたのだと思う。次のワンマンライブが待ち遠しい。<ベルベット・シアター>はそう思わせられる、魅せられたショーになった。

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    プロデュースは昨年に「Friday night彡☆」でもコラボレーションした人気トラックメイカーのKOTONOHOUSEが担当。福岡から上京して4年、いま22歳となった彼女の感じている焦燥感や葛藤がストレートに綴られたリリックが、エモーショナルなミクスチャーロックにのせて歌いあげられる、MANON史上最高にアンセミックな楽曲となっている。

     

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    アイドルプロジェクト「KAWAII LAB.」の新番組『KAWAII LAB.の超KAWAIIへの道』が、テレビ朝日公式YouTubeチャンネル「動画、はじめてみました」にて配信を開始した。

     

    番組では、KAWAII LAB.に所属するFRUITS ZIPPERCANDY TUNESWEET STEADYCUTIE STREETが大集合し、グループの垣根を越えた企画も配信予定となっている。

     

    また、KAWAII LAB.発足3周年を記念したスペシャルライブ『KAWAII LAB. 3rd Anniversary Special LIVE わたし“たち”の一番かわいいところ』が、2025年2月22日(土)Kアリーナ横浜にて開催が決定した。KAWAII LAB.全グループが出演し、この日だけの混合ユニットでのパフォーマンスも。

     

    さらに、テレビ朝日本社1階アトリウム内のEXガーデンカフェでは、新番組のスタートやKアリーナ横浜でのKAWAII LAB.スペシャルライブ開催を記念したコラボカフェが11月14日(木)から12月26日(木)まで開催。特別仕様の店内では、それぞれのグループをイメージしたカフェメニューを楽しむことができ、限定オリジナルグッズも展開される。

     

    【メンバーコメント】

    FRUITS ZIPPER:櫻井優衣
    「KAWAII LAB.全員での新番組スタート、とっても嬉しいです。みんなでどんどんアップデートして超KAWAIIを目指していきたいです!
    見てくださる皆さんに毎週楽しんでいただける番組にしていきたいと思っています。」

     

    CANDY TUNE:小川奈々子
    「はじめて今回のお話を聞いたときは、嬉しい&びっくりでした!カワラボメンバーはみんな魅力的なので、番組を通して伝えていけたらいいなと思います。見てくださる皆さんにこの番組を愛してもらえるように頑張りたいです!」

     

    SWEET STEADY:庄司なぎさ
    「新番組のスタート、嬉しい気持ちと楽しみな気持ちでいっぱいです!実は、グループを越えるとまだたくさんお話しできていなかったりするので、番組を通してガールズトークしていけたら嬉しいです。番組を見て楽しんでもらえるように頑張ります!」

     

    CUTIE STREET:川本 笑瑠
    「新番組のスタートということで緊張の気持ちも大きいですが、見てくださる皆さんに元気を与えられるような番組にしていきたいです!初回の収録では自分達もたくさん笑って楽しかったので、皆さんにも笑顔を届けたいです。」

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    シンガーソングライター・かわにしなつきが新曲「センチメンタルとホットコーヒー」を11月20日(水)にリリースした。

     

    本楽曲は、男女の恋愛観の違いや「強がる自分」と「甘えたい気持ち」の狭間で揺れる気持ちを描いた感傷的なラブソング。人肌が恋しくなるような冬のはじまりに、かわにしなつきのあたたかく響く歌声がリスナーの孤独に寄り添ってくれるような楽曲になっている。

     

    そして、本楽曲の先行オンエアとして、ラジオ関西11月度のパワープレイ「ラジオ関西オススメ曲」に決定したほか、RSK山陽放送「キューン!MUSIC」11月のエンディングテーマに選出されるなど、各ラジオ局でオンエアが予定されている。

     

    【かわにしなつき コメント】
    「寒さ」と「寂しさ」が交差する、人肌恋しい季節にぴったりの1曲です。
    「強がる自分」と「甘えたい気持ち」の狭間で揺れる主人公の心情を描き、
    過去の思い出が頭をよぎっても、本当に言いたいことは飲み込んでしまう。
    そんな切なさと葛藤を、すべて季節のせいにして隠したいという気持ちを込めました。

  • イラストレーターBEYの個展『NEW WAMERICAN』が11月1日よりTRUNK(HOTEL)にて開催

    24.October.2024 | FASHION / SPOT

    イラストレーターBEYの個展『NEW WAMERICAN』が11月1日(金)より渋谷・TRUNK(HOTEL)にて開催される。

     

    BEYは、浮世絵をはじめとする和の文化と、アメリカンポップカルチャーを融合させた「和メリカン」をテーマにイラストを制作するイラストレーター。現在はアーティストのCDジャケットやアパレルブランドのショーウィンドウのアートも手がけるなど、新進気鋭クリエイターとして注目を集めている。

     

    今回は、本展のために描き下ろしたキャンバス作品が展示・販売。また、湯呑みや限定パッケージを施したパロサントなどの新グッズも販売される。

     

    【BEY コメント】
    7年間にわたる活動の中で随時進化してきた“WAMERICAN”の新しい表現を、自身初となる全作品原画且つキャンバス制作からこだわった展示としてアプローチできたらと思っています。是非多くの方に足を運んでいただきたいです。

     

  • CUTIE STREET、1stシングルCD『かわいいだけじゃだめですか?』11月13日リリース

    24.October.2024 | MUSIC

    今年8月にデビューしたアイドルグループCUTIE STREETが、1stシングルCD『かわいいだけじゃだめですか?』を11月13日(水)にリリース。ジャケット&新アーティスト写真とともに、本楽曲のミュージックビデオを公開した。

    9月8日(日)にデジタルシングルとして配信されたデビュー曲「かわいいだけじゃだめですか?」は、配信からおよそ1ヶ月でTikTokの楽曲投稿数が10万投稿を超えており、10月9日公開の“TikTok Weekly Top 20”(集計期間:2024年9月30日~10月6日)で1位を獲得、SNSで話題の楽曲をランキングしたSpotifyのプレイリスト「バイラルトップ50 – 日本」で1位にランクインするなど、話題となっている。

     

    11月13日(水)にリリースする本作シングルCDのアートワークのデザインは大島慶一郎氏、カメラマンは半沢健氏が担当。“私たち自身が輝く宝石”というテーマのもと、リングのジュエリー部分をキラキラ輝くメンバーで表現し、それぞれ自分にしかない輝きをこれからも放っていってほしいという想いが込められている。
    衣装は数々のアーティスト衣装を手がけてきた飯嶋久美子氏が担当し、“人とは違う自分、なんにでもなれる自分”をテーマに製作された。メンバーごとにデザインの異なる衣装には、フリル、リボン、レース、チュールなど、女の子の夢が詰まった“KAWAII”が盛り込まれており、アクセサリーをオリジナルで製作するなど、メンバーそれぞれの個性が表現されている。

     

    初回限定盤

    CUTIE STREET盤

    通常盤

  • CANDY TUNEの初レギュラー番組「お歌詞もぐもぐ」がスタート

    23.October.2024 | MUSIC

    10月24日(木)より、CBCテレビにて新番組「お歌詞もぐもぐ」がスタート。CANDY TUNEがMCとしてレギュラー出演します。

    本番組は、ゲストアーティストの楽曲の「歌詞」にフィーチャーし、トークで深掘りする音楽バラエティ。CANDY TUNEメンバーがいろいろな地方で出会った人の好きな歌詞を聞いて旅をするロケコーナーもあり、初回は立花琴未と小川奈々子が岐阜の高山を訪れます。

     

    【初回出演メンバー コメント】

    桐原美月(初回MC)
    番組にゲストアーティストさんがいらっしゃって、歌詞の解釈や楽曲の制作秘話を聞けました! 作詞をされたご本人の、頭の中を覗けた気がして、とっても楽しかったです!

     

    福山梨乃(初回MC)
    #1と#2の収録を終えて、それぞれのゲストアーティストさんが全く違うベクトルで作詞をしていることに驚きました! MCとしてトークを進めていくなかで、歌詞はもちろん、アーティストさんの良さを感じられて素敵な時間になりました!

     

    立花琴未(ロケ出演)
    メンバーで1番人見知りと言われているので、初めましての町の方に話しかけるのはめちゃめちゃ緊張しました。出会った方の好きな歌詞を聞いていると、自分も知っている歌詞だったり、その人のキャラクターとギャップのある歌詞だったり、様々な発見がありました!

     

    小川奈々子(ロケ出演)
    ノーミュージックノーライフ! 普段からたくさんの歌を聴くので、ロケはとても楽しかったです! 好きな歌詞を聞いていると、「この人はその歌詞を胸に秘めて日々生きているのかなぁ」とか考えてしまって、とても心がジーンとしました!

  • 『ASOBISYSTEM × TGC KAWAII LAB. AUDITION 2024』開催決定

    12.October.2024 | MUSIC

    10月12日(土)福岡県北九州市で開催された「CREATEs presents TGC KITAKYUSHU 2024 by TOKYO GIRLS COLLECTION」にて、当社と株式会社W TOKYOは、新たな才能を発掘・育成するプロジェクト『ASOBISYSTEM × TGC KAWAII LAB. AUDITION 2024』を九州エリアを対象に開催することを発表。同時に応募受付を開始いたしました。

     

    本プロジェクトでは、きゃりーぱみゅぱみゅ、新しい学校のリーダーズ、FRUITS ZIPPERなど世界で活躍するアーティストやタレント、クリエイターが多数所属するカルチャープロダクション、アソビシステムと、「日本のガールズカルチャーを世界へ」をテーマに2005年から開催している、史上最大級のファッションフェスタ『東京ガールズコレクション』を企画・制作するW TOKYOがタッグを組み、次世代のカルチャーを創る人材を九州エリアから発掘し、地域を盛り上げ、そして世界へ羽ばたくことのできるアイドルの育成を目指します。

     

    さらに、福岡出身でFRUITS ZIPPERのメンバーである月足天音がアンバサダーに就任し、本プロジェクトを共に盛り上げていきます。

    本イベントに出演したKAWAII LAB.所属のFRUITS ZIPPER

     

    【各社代表からのコメント】 ※社名50音順
    アソビシステム株式会社
    代表取締役 中川悠介
    アソビシステムは、これまで日本のポップカルチャーを世界へ発信する取り組みを続けてきました。この度、W TOKYO様と共に、九州という魅力あふれる地域から世界に羽ばたく新たな才能を発掘できることを大変嬉しく思っています。
    今回のオーディションを通じて、九州エリアから次世代のスターを発掘し、九州だけでなく日本全体を盛り上げ、さらにはアジアや世界で活躍できる人材を育てていきたいと考えています。未来を切り拓くこの挑戦に、多くの皆様のご参加を心よりお待ちしております。一緒に夢を実現していきましょう!

     

    株式会社W TOKYO
    代表取締役 村上 範義
    TGC地方創生プロジェクトは、2015年に北九州からスタートしました。以降、「TGC北九州」「TGC熊本」をはじめ、さまざまなご縁をいただいている九州をより一層盛り上げるため、世界で絶大な支持を集めるアーティストを多数輩出されてきたアソビシステムの皆さんとコラボレーションをできることをとても嬉しく思います。
    来年2025年に20周年を迎える東京ガールズコレクションは、九州を盛り上げ、世界で活躍できるスターを発掘してまいりたいと思います。皆さん是非ご応募ください!!

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