一度っきりの人生に行っておきたい日本のヘンテコなお祭り5選

18.August.2016 | SPOT

花火に屋台が豊富なお祭りは夏の風物詩だけれど、人生一度っきりなので、せっかくならヘンテコなお祭りをこの目に収めておきたい。そこでMOSHI MOSHI NIPPONがまとめたのが、国内のヘンテコなお祭り5選。日本のいいところは、夏だけかと思いきや年がら年中お祭りを開催しちゃっているところ。気持ち焦らず開催日の早いものから攻めていこう!

 

出典: RETRIP

#1. ちょっぴり怖いものがお好きなら:宮古島パーントゥ・プナハ

全身に泥を塗った三人のパーントゥ(宮古の方言で鬼・妖怪という意味合い)に追いかけられて泥を塗りたくられると言われたらナイトメアだとしか思えない。しかしこのお祭りはあくまでも悪霊払いを主旨としており、この恐ろしい格好をしたパーントゥたちに泥を塗られることはむしろラッキーなのである。泥は、昔産まれたての赤ちゃんの産湯として使われていた神聖な井戸「ンマリガー」から汲み出しており、標的とされる地元民と観光客に容赦なくその泥が塗りつけられる。パーントゥたちは新しい命にとりつきやすい悪霊を追い払い、新築や新しい商売に縁起をつけるという天使のような役割を担っているが、やはり見た目の怖さは否めない。参加するのであれば、恐怖を捨てて挑むこと。

パーントゥ・プナハ

場所: 島尻 (宮古島北部)

開催時期: 旧暦の9月(開催直前まで日程は不明)

出典: Spoon and Tamago

#2. 花火が頭上から降ってくる:豊橋祇園祭

花火を点火するときはできるだけ着火先からは離れておくことが安全の掟だが、豊橋祇園祭りでは手筒花火を勇敢な諸君が胸の近くに抱え、花火を降らせる奉納の行事を開催している。抱えるだけでも熱い竹の中に火薬を詰めた手筒からは、火花が10メートルほど高くまで放揚され、それを浴びる諸君の勇敢っぷりには圧巻。想像通り、初めて手筒を手にするものにとってはアッチッチな体験らしいが、慣れてくると「火が熱くても我慢できるようになり、鉄粉が刺し子の上に落ち、「シカシカ」と落ちる火の粉に、何ともいえない気分になる」のだとか。この祭りに限ってヘンテコではないが、ほかとは一味違った花火鑑賞であるため、このまとめに推薦。鑑賞の際には、有料席がお薦め。

豊橋祇園祭り

場所: 吉田神社(愛知県豊橋)

開催時期: 7月第3週の金曜日

URL: http://www.toyohashigion.org/

 

#3. 盆踊りが無音になるとこうなる:無音盆踊り祭り

夜遅くに開催しても騒音問題をしのげる盆踊りとして提案・実践され、今年で開催7周年を迎える愛知県の無音盆踊り!初めて開催された2009年には「不気味」で「カルトのよう」などの声があがり50名ほどしか参加者がいなかったものの、7年目となる今、二日間で述べ400人が参加し、着々と規模が拡大している様子。携帯ラジオとイヤホンは参加者に持参してもらい、FM電波で盆踊りの曲を飛ばし、サイレント盆踊りが実現されている。耳から流れてくる盆踊りサウンドに没頭できる不思議な体験はぜひ、愛知県東海市の無音盆踊りにてお試しあれ。

 

無音盆踊り(ザ・おおた・ジャンプフェスティバルの一部)

場所: 愛知県東海市大田町・名鉄太田川駅周辺

開催時期: 8月

出典: 未知の細道

#4. ひたすら悪態をつきたいのなら:悪態祭り

一年間のうっぷんを晴らしたいキミにお薦めするのは、ひたすら悪態をつく「悪態祭り」。13人の天狗がほこらにお供え物をする際に、参加者は天狗に向かって「早く歩けバカヤロー」などと叫び、お供えものを天狗の手から奪う、非常にアグレッシブなお祭りである。あまりの意地悪さに人が変わってしまいそうなお祭りだが、悪態祭りではお供え物を奪う者に幸せがまわってくるため、シャイだなんて言ってられない。

 

悪態祭り

場所: 愛宕神社(茨城県笠間市)

開催時期: 12月31日(土)毎年同日開催

URL: http://www.kasama-kankou.jp/

 

出典: Huffington Post

#5. みんなだいすき:かなまら祭り

男性の性器がここまでおおっぴらに大量発生するイベントは、地球のどこを歩き回ってもなかなか見かけない光景。いまや海外観光客にも絶大なる人気を誇るかなまら祭りが男性の性器を祀るイベントであることは有名すぎるお話ですよね。

さらにそこに付け加えると、このお祭りのご祭神は、性の神である金山比古神(かなやまひこのかみ)と金山比売神(かなやまひめのかみ)であり、なんと江戸時代にスタートしたものである。明治時代には西洋の「裸が恥ずかしい」という考えが浸透し、一時祭りが廃れてしまった期間があったそうだが、それでも開催地である金山神社には子宝に恵まれない人々が絶えず参拝しに来ていたという。彼らの居場所を作るべくなんとか性信仰を温存できないかと当時の宮司が努力を注ぎ、かなまら祭りは復活する方向へ!彼の懸命な志があったからこそ、いまや海外観光客含む2万人ほどの動員数を呼び込む超有名祭りへと開花していったワケ。男性の性器の象ったキャンディやグッズにククッと笑いをあげながら商売繁盛、縁結び、安産などのご利益を受けにいこう。

かなまら祭り

場所: 金山神社(川崎)

開催時期: 4月の第一日曜日

 

 

 

 

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