日本のカルチャーを紹介するフランスのケーブル・テレビ局「NOLIFE」が発表した、J-music MVランキング。フランスでいま熱い、日本人アーティストのMVとは!?さっそく、トップ10をチェックしてみましょう!
https://www.youtube.com/watch?v=of80lfOPuDA
第1位 moumoon/15 Doors
柔らかな歌声が魅力のmoumoon。この楽曲は、2枚目のフルアルバム「15 Doors」のタイトルチューンで、まさにmoumoonらしい軽やかで優しい仕上がり。力強い歌詞と跳ねるように陽気なサウンドが、ささやくようなボーカルと見事にマッチしています!MVでは、柔らかな太陽の光や淡い空の色など、さわやかな演出が印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=KWLYf5DVW8U
第2位 Charisma.com/こんがらガール
ポップなビジュアルイメージとは裏腹に、女子の本音を毒っ気たっぷりにつづるリリックが人気のCharisma.com。「こんがらガール」は、現役OLである彼女たちが描く、働く女性のリアルな声が反映された曲。まるで怒りを代弁してくれているような歌詞には、思わず爽快な気分。MVでは、2人をモデルとしたアニメキャラが登場し、次々と会社の“ウザい奴ら”を退治してくれます!
https://www.youtube.com/watch?v=-kFo84rwS1o
第3位 ASIAN KUNG-FU GENERATION/君の街まで
初期の名曲とも言われるこの作品は、ファンの間でも人気の高い楽曲。ちょっぴり青臭く頼りない男心をつづった歌詞の世界が、切ない気持ちにさせます。MVは、「SPACE SHOWER Music Video Awards」でBEST CONCEPT VIDEOを受賞。シンクロナイズドスイミングが行われているプールに巨大ザリガニが出現するという、なんともキテレツな内容がインパクト大です!
https://www.youtube.com/watch?v=Uds7g3M-4lQ
第4位 BAND-MAID/Thrill
「ありそうでなかった、メイドのバンドのガチロック」をテーマに、見た目の甘さとは相反するハード・ロックサウンドを聴かせてくれるBAND-MAID。MVはFacebook上に公開されてからたったの2週間で、数百万の再生回数を記録!まさに彼女たちの人気を一気に広げた作品と言えます。疾走感あふれるロックと挑戦的な歌詞は、かわいいメイド姿からは想像がつかない重厚感を感じさせてくれます。
第5位 KOKIA/道化
7枚目のアルバム「KOKIA∞AKIKO ~balance~」に収録されている「道化」は、心を優しく包み込んでくれるような歌詞とボーダレスなサウンドが印象的。彼女ののびやかな歌声は、もはやジャンルを問わず世界に響きわたります。想いがさまざまな音にのせられて、多くの人の胸へと届く1曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=LNMNNQkbH5Y
第6位 ザ・ヒーナキャット/ちょこちょこちょこっとちょこちょーだい
80年代ハードロックから昭和歌謡まで、独自の世界観を貫くザ・ヒーナキャット。タイトルがユニークなこの楽曲も、どこか懐かしさを感じる歌謡サウンドを含みつつ、ゴジックロックの哀愁漂う作品に仕上がっています。MVで見せるシュールな空間は、思わず2度見たくなる不思議な後味を残してくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=GTD_k15LJDE
第7位 ℃-ute/何故 人は争うんだろう?
2017年に行われる単独公演をもって解散する、℃-ute。「何故 人は争うんだろう?」は、忙しい現代人に向けた応援歌的な要素が含まれた楽曲。MVで見せるキラキラなドレスに身を包んだディーバ風の彼女たちは、ワンランク上の大人の魅力を披露。メロディアスなサウンドとともに勇気を与えてくれる歌詞は、アイドルファンのみならず、たくさんの人の心に刻まれます。
第8位 miwa/again×again
2枚目のアルバム「guitarium」に収録されている本楽曲は、スカッとするようなエレキロックが爽快な1曲。華奢でキュートな見た目とは結びつかない力強さでギターを奏でるMV中の姿からは、シンプルでありつつもパワフルなメッセージがひしひしと伝わってきます。「よし、今日も頑張ろう!」と心のスイッチを入れたくなるようなmiwaの音楽は、日本のみならず、世界でも受け入れられる確かな実力と真っ直ぐな意志が感じられます。
第9位 L’Arc-en-Ciel/Wings Flap
日本を代表するロックバンド、L’Arc-en-Ciel。高いサウンドクオリティとバラエティに富んだ楽曲センスで、海外での人気も不動のものにしています。「Wings Flap」は40作目となるシングルで、ダンサブルな音とエモーショナルな歌声が耳に残る曲。MVの質の高さは言うまでもなく、広大な砂漠と見事な青空をバックに演奏する映像は、圧倒的な世界観を示してくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=PdgtxpNv6mw
第10位 アンジュルム/次々続々
エッジの効いた挑発的な香りが漂うこの楽曲は、アンジュルムの21stシングル「次々続々/糸島Distance/恋ならとっくに始まってる」の収録曲。大胆なカメラワークと9名という大人数のグループならではの一体感が感じられるMVは、一見の価値ありです。キレのある堂々たるダンスにも注目です!
フランスのJ-musicファンが投票したMVランキング。ハードロックから軽やかなポップスまで、幅のあるランキングになりました。独特の世界観を持つ個性的なアーティストが人気の一方、日本でもおなじみのアーティストがランクインしていたりと、世界との距離が音楽によってどんどん縮まっているのが感じられます。今後も、海外における日本人アーティストたちの活躍から目が離せません!以上、NOLIFE調べ、J-music人気MVランキングをお届けしました。
文:倉沢れい(SHUTTER)
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フランスのケーブル・テレビ局「NOLIFE」は日本のテレビゲーム、アニメ、テクノロジー、音楽など様々な日本のカルチャーを紹介するテレビ番組です。ここではフランスのJ-musicファンに聞いたMVのトップ10を、ランキング形式で紹介します!
第1位 Perfume/STAR TRAIN
メジャーデビュー10周年を迎えたばかりのPerfume。この作品は珍しくダンスシーンがなく、初めてのワールドツアーから近年までのドキュメント映像が作中の映写機で投影されています。さらに、メンバーの登場シーンは加入順となっていて、Perfumeのこれまでとこれからが詰まった、記念すべきMVとして話題の作品です!
第2位 WORLD ORDER/THE NEXT PHASE
ステレオタイプな日本人サラリーマンがアイコンの、人気ダンス集団。今回もパフォーマンスの連続美や、その身体能力の高さに何度も驚かされること間違いなし。「物資文明」から「愛や思いやりを大切にする文明」へ向かう好転反応とうたう須藤元気さんは、この作品をもってMVへの出演は最後になるそうです。
第3位 °C-ute/ありがとう~無限のエール~
金メダリスト、吉田沙保里選手が冒頭シーンに登場する日本レスリング協会公認の選手団讃歌は、レスリング代表選手のみならず、ファンにもしっかり響く応援MVとなっています。°C-uteメンバーのレッスン風景も随所に散りばめられ、結成10年目を終え、5人で頑張ってきた苦労や喜びが、歌詞のメッセージに負けない説得力を持つ!と絶賛です。
第4位 ザ・ヒーナキャット/ナツコイハマルヤ
80'sハードロックや昭和歌謡、ゴシックなどの要素を取り入れ、独自のスタイルを貫くザ・ヒーナキャットの夏恋ソング。「可愛いかわいそう」と形容される、懐かしくハード&メロディアスな曲調はMVにも表現されていて、高架下やパーキングなど、どこか物悲しい雰囲気が漂っています。3年前にはUSEN全国インディーズチャート1位獲得や、NHKワールド(国際放送)で紹介されるなど、その活躍は日本はもとより、世界からも注目されています。
第5位 MAN WITH A MISSION/Raise your flag
「人類よ、狼煙を上げる時がきた」と砂埃舞う中、オオカミたちが奏でるロックな楽曲は、まさにクールそのものです。キャッチーなオオカミ姿は時に微笑ましく見えることもありますが、遠吠えといわんばかりのマイクパフォーマンスは今作も圧巻。また、「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」のテーマソングにもなっていて、その荒れ果てた世界観にピッタリと共鳴する作品にもなっています。
第6位 MUCC/G.G.
2012年のダニエル・ラドクリフ主演映画『ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館』日本版イメージソング。自身のアルバム「シャングリラ」の収録曲で、映画の世界観と合っているということから起用され、V系かつダブステップもプラスされて絶妙なメタルコアとのバランスが映像から溢れています。「NARUTO」などの日本を代表されるアニメのテーマ曲に使われたこともあり、アニメファンからの熱い支持を受けてのランクインです!
第7位 アンジュルム/七転び八起き
2014年にスマイレージからグループ名を改名した、ハロプロ所属アイドルのシングル2作目となるMV。グループの完成度の高さは作品からも伝わるものがあり、ダンスパフォーマンスは特に必見です。6人ボーカル、3人がダンサーという新しい形でのフォーメション。最後の9人揃って画に収まるキメのシーンはバランスが最高と、ファンの中でも話題です。
第8位 レ・ロマネスク/Un Grain De Riz
パリを拠点とし、フランス国内のクラブやフェスなどで活躍するパフォーマンス・ユニット。2016年の注目株として呼び声高く、フジロックやNHKのEテレに出演したりと活動の幅を拡大中。今回のMVはパリを舞台にしフランス語でささやくように歌っていますが、その容姿はかなり奇抜です!日本魂をくすぐられる歌詞になっていて、日本語バージョンで聞くと更に楽しめるはずですよ。
第9位 和楽器バンド/反撃の刃
dTVオリジナル「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN 反撃の狼煙」の主題歌として起用された楽曲。これまで和装オンリーでしたが、本作で初めてロック系ファッションに挑戦しています。三味線や和太鼓、尺八、筝といった和楽器を巧みに演奏する姿はかっこいい!の一言です。原作のストーリーが歌詞の世界に投影され、MV中にも「進撃の巨人」を思わせるヒントがいくつか隠されているようですね。
第10位 Kalafina/far on the water
伸びやかな歌声と壮大なイメージを抱かせてくれる、3人組女性ボーカルユニット。本作も自然を背景に、心地よい大きな時間の流れを感じずにはいられません。NHK「歴史秘話ヒストリア」エンディングテーマに引き続き採用され、「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 後編 永遠の物語」の主題歌を歌うなど、アニメ界でもその知名度は大きな広がりを見せています。
いかがでしたか?今回紹介したMVはゴシック、V系、キャラクター、アイドル、和装などなど日本のオリジナル感が炸裂してましたよね。しかもアニメのテーマ曲が続々とランクインしていて、フランスに日本のアニメファンが多いことが改めてわかる結果となりました。また時間をかけて世界に浸透していった、10年選手のアーティストの今後にも期待大ですよね!以上、NOLIFE調べJ-music人気MV曲ランキングでした!