「キングジム」と茨城県がタッグを組み”インバウンド対策”に取り組んだ動画公開

24.June.2019 | BUSINESS

キングジムは、増加する外国人旅行者との「言葉の壁」を少しでもなくすべく、茨城県の協力のもと、同県の観光名所で日本三名園の一つである水戸市「偕楽園」内の看板を、ラベルライター「テプラ」で多言語翻訳する取り組みをまとめたWEB動画“「テプラ」×茨城県 翻訳機能で OMOTENASHI”を公開した。

 

「テプラ」×茨城県 翻訳機能で OMOTENASHI

2020年に向けて増加する外国人旅行者は、2018年に初めて年間3,000万人を突破し、統計開始以来の※1最高記録を更新している。その一方、地方を中心にインバウンド対策が進んでおらず、コミュニケーションはもとより、交通標識・飲食店のメニューなど、改善が必要な個所が多くあるのが実情だ。

※1 日本政府観光局(JNTO)調べ

本動画では、キングジムと茨城県がタッグを組み、地域住民の方々の協力のもと、「偕楽園」内の様々な場所の看板を「テプラ」PCラベルソフトの翻訳機能を使用して、多言語翻訳する取り組みを紹介。

日本をより楽しく、快適に、そして外国人旅行者にとって「優しい観光地」へ。ラベル作りを楽しむ出演者の表情にも注目しながら、是非チェックしよう。

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  • 茨城県にある世界最大級の牡丹園「つくば牡丹園」開園

    04.April.2019 | SPOT

    6万株もの牡丹・芍薬を誇る世界最大級の牡丹庭園「つくば牡丹園」が、4月13日(土)~5月26日(日)まで開園。 この時期に新元号がスタートすることを記念して、新元号「令和」を花の名前に命名することも決定した。また“つくばのいいもの発信”をテーマに、地元企業とのコラボレーション企画や、地元のアーティストのライブイベントなども計画中。 当園で3年連続咲いてくれている無名の芍薬は、5月のGW頃に咲く見通し。当園でしか鑑賞できないオリジナルの芍薬だ。今季も例年通り元気に咲いてくれたら「令和」と名付けられる予定。他にも、当園でしか鑑賞できないオリジナルの牡丹・トリビュートも用意されている。珍しいオレンジ色の牡丹で、上を向いて咲くのはこの一種のみとなっている。 地元のブリュワリー「常陸野ネストビール」とのコラボレーション企画も実施。筑波山の麓が名産となっている「福来みかん」を使った「だいだいエール」は、つくば市に来たらぜひ味わってほしい地元を代表するビール銘柄。開園中は園内でお花を鑑賞しながらビールも楽んでみて。  
  • 日本最大級のサイクリングリゾート「PLAYatre」茨城県にオープン

    25.December.2017 | SPOT

    JR土浦駅のエキビル「ペルチ 土浦」がリニューアルし、日本最大級の体験型サイクリングリゾート「PLAYatre」として生まれ変わる。

    霞ケ浦などの水郷地域や筑波山地域などの豊かな自然や風景、歴史的・文化的資産など多様な地域資源を有する全長 180km のサイクリングコース「つくば霞ケ浦りんりんロード」のスタート地点に、シャワーやコインロッカー、レンタサイクル、サイクルショップ、サイクルカフェなど、サイクリングを楽しむためのベースキャンプが来春第一弾として B1F・1F にオープン。

    PLAYatre は、東京から電車で最短49分、駅直結という好アクセスな立地にあり、霞ヶ浦や筑波山などの恵まれた自然環境を有する日本有数のサイクリングコース「つくば霞ケ浦りんりんロード」の首都圏からの玄関口でもある。従来のリゾート体験とは異なる、現代の生活価値に即したアクティブなリゾートライフをサイクリングを通じて提案する。館内は自転車の乗入れや持込みが可能で、メンテナンスから宿泊機能まで、あらゆるサイクリストのニーズを充たす、国内最大級のサイクリング特化施設となる。

    従来型のショッピングを主としたエキビルからの脱却をテーマに、単にモノを売ることに留まらない「コト発信」「体験の提供」に軸を置いた、新たなエキビル像「コト消費型エキビルモデル」を指向している。「モノ」はなるべく売らず、「コト」を売るエキビルへ、大きなチャレンジを行っていく。

    2019 年秋以降のグランドオープンに向け、今後サイクリングホテルやレストラン、茨城の人気ショップを集めたフードマーケットなどを続々オープンする予定だ。

     

    サイクリングをしながら観光を楽しもう。

     

     

    ■Information
    PLAYatre TSUCHIURA/ペルチ土浦
    住所:300-0035 茨城県土浦市有明町 1-30
    TEL:029-835-3000
    URL:http://www.perch-tsuchiura.com/playatre/
  • 石川県・金沢駅前にインバウンド対応の寿司店「おすしと和食 はた中」オープン

    25.April.2019 | BUSINESS / FOOD

    2019年4月20日、石川県金沢市のJR金沢駅前に「おすしと和食 はた中」がオープンした。 寿司を握るのは29歳の畠中亜弥子。京都の和食料理店やクアラルンプールの高級寿司店で修行を積んできた。ホールスタッフも留学経験がある人材を中心に採用し、外国人旅行者でも気軽に寿司を楽しんでもらえる環境を整えている。 建物は、第二次世界大戦直後に建てられた金澤町家をリノベーションし、日本文化の趣が感じられる空間につくりあげた。この建物はかつては魚屋として営まれていたこともあり、店内には往時の看板を掲げている。 メニューは、金沢港で水揚げされた魚や北陸の大地で力強く育った野菜を用い、寿司をメインに和食のアラカルトを多数提供。飲み物は北陸の日本酒を中心に、ナチュラルワインも楽しめる。 開業に伴い、現在「MotionGallery(モーションギャラリー)」にてクラウドファンディングを実施している。このクラウドファンディングでは、資金を募る目的と同時に、最大25%割引の食事券が購入可能。 すでに目標金額の300%近い約200万円が集まっているのであわせて注目してほしい。  

RELATED ENTRIES

  • 茨城県・取手市の旧取手宿本陣で日本初の「本陣御朱印」を公開

    30.May.2022 | SPOT

    江戸時代に水戸街道の要衝である宿場街として発展してきた茨城県・取手市。その取手宿の象徴であり、県指定文化財・市指定史跡となっている旧取手宿本陣染野家住宅で、日本初(*取手市調べ)となる「本陣御朱印」を2022年6月3日(金)の公開日から設置する。   本陣とは、江戸時代に江戸と領地の間を行き来した大名が、道中で宿泊や休憩に利用した施設のこと。水戸街道の宿場の一つであった取手宿では、1687年に水戸徳川家より染野家が本陣に指定された。以降、水戸徳川家歴代藩主だけでなく、江戸と水戸の間を行き来する多くの大名や武士たちが本陣を利用してきた。   旧取手宿本陣染野家住宅は県指定文化財・市指定史跡。水戸街道に残る3棟の本陣建築(取手宿のほか、土浦市の中貫宿本陣とかすみがうら市の稲吉宿本陣)では、旧取手宿本陣染野家住宅の建築年代が最も古く、また規模も最大。現在では唯一、敷地や建物内部が公開されている。水戸徳川家と深いゆかりがあり、水戸徳川家出身で江戸幕府最後の将軍である徳川慶喜も旧取手宿本陣染野家住宅に立ち寄った。     広報とりで2021年10月1日号特集「旧取手宿本陣染野家住宅 https://www.youtube.com/watch?v=iKHGJsztC0Q   「本陣御朱印」は、本陣主屋正面のイラストの印と、「旧取手宿本陣染野家住宅之印」の2つ。次の旅行先は徳川家にゆかりのある茨城県取手市に出かけてみては?  
  • 動物やキャラクターグラスが大人気「グッドグラス」が茨城県・水戸京成百貨店に再登場

    29.May.2022 | FASHION / SPOT

    「グッドグラスジャパン」は、2022年6月8日(水)から6月14日(火)までの期間限定で茨城県水戸市の「水戸京成百貨店」において、「グッドグラス」の販売をする。かわいい動物たちをグラスにしたアニマルシリーズやキャラクターグラスなど30種類以上のラインナップが展開予定。   4月から施行されたプラスチック資源循環促進法により話題のガラス製マイストローも取り扱われ、絶滅危惧種に指定されている「ペンギン、ラッコ、ホッキョクグマ」の3種類がモチーフ。また、持ち運びに便利なシリコンケースと専用の洗浄ブラシが付属している。

    グッドグラス ガラス製マイストロー「ペンギン」

    グッドグラス ガラス製マイストロー「ペンギン・ラッコ・ホッキョクグマ」」

    ストロー本体、ケース、ブラシの3点セット

    グッドグラス「しば」

    グッドグラス「うさぎ」マグ 

        ガラス職人が丹精を込めて手作りしたグラスには、使う人が思わず笑顔になってしまう可愛さがある。入れるもので大きく雰囲気がかわるグラスは様々なシーンで活躍すること間違いなし。「グッドグラス」の豊富なラインアップが揃う水戸京成百貨店へ足を運んでみては?
  • 世界初!?忍者専門ショップ「NINJA TOKYO PRO SHOP」が東京タワーにオープン

    24.May.2022 | SPOT

    忍者専門のプロショップが、2022年10月、東京タワーに開業する。日本の三大観光資源として富士山、京都、忍者と言われて久しいが、忍者のための、忍者による、忍者専門プロショップは存在しない。 東京の観光名所「東京タワー」2Fにオープンするのは、世界初の忍者専門ショップ「NINJA TOKYO PRO SHOP」。22年間の忍者業界のノウハウを活かし、忍者に特化した武具、グッズ、菓子、体験などを提供する。

    幻のサンリオキャラクターも復活

    2016年にサンリオと共同開発したオリジナルブランド「サンリオキャラクターズNINJA」もプロショップと共に新たなデザインのオリジナルグッズとして復活。同キャラクターは、2016年に「NINJA KYOTO」のサンリオコラボ忍者カフェの開業で誕生したが、2017年以降商品展開を休止していた。     「NINJA TOKYO PRO SHOP」では、手裏剣体験グッズ「ニンジャトレーナー」を使用した手裏剣体験や、その場で忍者武具をコーディネートして自分だけの忍者に変身する忍者変身体験など、国内外の観光客だけでなく、忍者マニアやコスプレーヤーも満足できる本格的な武具を用意。また、ここでしか手に入らないオリジナルの刀や鉢がねなどの限定グッズも数多く取り揃える予定となっている。   東京観光に訪れた際は、東京タワーで”プロ忍者”を体験してみて。
  • 野外美術館ランキング発表!1位は岐阜県白川村の「合掌造り民家園」

    06.May.2022 | SPOT

    みんなでつくる地域応援サイト「生活ガイド.com」が、みんなのランキング第32回「野外美術館ランキング」のトップ10を発表した。ランキングは、実際に体感したり触れたりすることができる「野外美術館」を生活ガイド.comが厳選し、その中から「気になる!体感してみたい」と思う「野外美術館」を生活ガイド.com会員に投票してもらい決定。   野外美術館ランキングトップ10    

    1位:岐阜県白川村「野外博物館 合掌造り民家園」

    [caption id="attachment_584231" align="aligncenter" width="1200"]受付棟入口(写真提供:白川郷 合掌造り民家園)[/caption]   今回1位に輝いたのは、岐阜県白川村にある「野外博物館 合掌造り民家園」。移築や離村を理由に合掌造りが失われていくことに危機感をもった白川村が、その文化保存のために開業した施設は、園内はひとつの村のようになっており、昔の文化や暮らしを追体験することができる。  

    黄菖蒲と中野長次郎家

    水車小屋

        合掌造り民家園は離村などの止むを得ない事情で使われなくなった合掌造りを移築し保存・公開しており、往時の白川郷が体感できる特別な空間。岐阜県重要文化財指定建造物9棟を含む全25棟の建造物を保存公開しており、園内には神社やお寺の本堂、水車小屋等もあり、2棟の主屋は屋根裏まで見学ができる。   白川村は岐阜県の北西部に位置し、急峻な山々に囲まれ、村の96%が山林、農耕地は0.4%という典型的な山村。豪雪地帯でもあり、冬には積雪が2m以上になることも!かつては秘境と言わたが、1995年には荻町地区が世界文化遺産に登録され、2008年に東海北陸自動車道が全線開通してからは交通の便も良くなり多くの観光客が訪れるようになった。白川村は、世界遺産地区はもちろん、アクティビティやキャンプ、温泉など他にもたくさんの魅力が詰まった観光地となっている。  

    2位:愛知県 犬山市「野外民族博物館 リトルワールド」

    2位は世界各国の衣・食・住をはじめとした民族文化を紹介している「リトルワールド」。世界各地から集められた約6000点もの民族資料を展示した展示室や、23か国の家屋が立ち並ぶ野外展示場で構成されている。グルメ食べ歩きや民族衣装、エンタメなど世界の文化を五感で体験でき、1日世界旅行に出かけた気分を味わえる。  

    第3位(同点):鹿児島県 湧水町「霧島アートの森」

    3位になった「霧島アートの森」は、霧島という雄大な景観の中、四季折々の変化を見せる野外展示空間をもつ美術館。造形作家がこの地を訪れ自然・歴史的・文化的な特徴を生かしながら構想した作品たちは、霧島地域の自然と調和した芸術性の高いものばかり。  

    第3位(同点):東京都 小金井市「江戸東京たてもの園」

    同点で3位になった「江戸東京たてもの園」は、1993年に東京都江戸東京博物館の分館として開設された野外美術館。都内に存在した江戸時代前期から昭和中期までの現地保存が不可能な文化的価値の高い歴史的建造物を移築・復元・保存がされている。昔の商家などを通して下町の風情を楽しめるほか、様々な建築様式の建物が見られることも魅力。  

    第5位:北海道 網走市 「博物館 網走監獄」

    5位は「網走監獄」。明治時代から実際に網走刑務所で使用されてきた建物を保存公開している野外歴史博物館で、敷地面積は東京ドーム約3.5個分の広さ。国の名勝に指定されている天都山の中腹にある網走国定公園の中にある。「五翼放射状平屋舎房」は刑務所施設としては日本最古で、木造行刑建築としては世界最古。   暖かい日が多くなりお出かけ気分が高まる春。ランキングを参考に次の休日に行きたい”お出かけスポット”を探してみては。
  • 休日に訪れたくなる!おすすめ自治体インスタグラムアカウント3選

    07.March.2022 | SPOT

    コロナ禍によりおうち時間が増え、旅行に対する価値観が変わった人は多いだろう。遠出をしたくても未だ続くコロナ感染の状況を考えると以前のように気が進まないこともあるはず。しかし、そんな状況でもその地域の魅力と取り組みを発信している日本の各自治体アカウントが数多く存在し新しい旅の仕方を提案している。今回は、その中でも、見た人がいつか必ずその場を訪れたいと思うような臨場感ある写真を投稿し、人々の関心を集めている自治体アカウントをご紹介しよう。  

    【熊本県観光公式】もっと、もーっと!くまもっと。

     
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    もっと、もーっと!くまもっと。【熊本県観光公式】(@kumamotto.official) • Instagram写真と動画

      人々の心を癒すゆるキャラ・くまモンの出身地である熊本県が運営するアカウントでは、熊本在住のフォトグラファー4名のレンズから、それぞれの視点で熊本の魅力を地元目線で発信している。食べ物や風景など熊本で生活する人々の日常を切り取ったような写真は暖かさがあり、懐かしく身近に感じることができる。また、投稿には写真の撮影場所とその写真を撮ったフォトグラファーのコメントが添えられているのでブログ的要素があり、見た人も気楽に訪れてみたいと思えるだろう。親近感があるアルバムのような熊本県観光公式アカウントをぜひチェックしてみてほしい。  

    【北海道観光公式】GoodDay北海道

     
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    GoodDay北海道(@goodday_hokkaido) • Instagram写真と動画

      北海道といえば新鮮な海鮮や乳製品など絶品グルメが豊富だが、壮大な自然も魅力の一つ。その自然を全面的に発信しているアカウントが「GoodDay北海道」。アカウントに並ぶ写真はGoodDay北海道のハッシュタグ「#ひみつの絶景北海道」を付けて投稿されたものをリポストしており、十人十色な視点で発見された北海道の知られざる絶景に触れることができる。また、それは個々の記憶に残る一瞬を捉えたものと言えるだろう。リポストされた写真はどれも色鮮やかで、四季によって豊かに変化する北海道の豊かな自然が見られるのはもちろんのこと、夕日や夜景とのコンビネーションもノスタルジックで幻想的な北海道の新たな世界観を表現している。皆で作り上げる#ひみつの絶景北海道 にあなたも北海道を訪れて参加してみては?  

    【青梅・奥多摩】うめたま

     
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    うめたま|OME&OKUTAMA TOKYO(@umetama.official) • Instagram写真と動画

      新宿から電車でのんびり揺られて約1時間で行くことができる東京の大自然、青梅と奥多摩の絶景や名所を紹介しているアカウント「うめたま」。青梅の「うめ」と奥多摩の「たま」から名付けられた。東京から日帰りでプチ旅行気分が味わえる青梅、奥多摩では四季によって移ろう自然の彩りを感じながらキャンプやハイキングを気楽に楽しむことができる。また、星空を堪能できるスポットも数多くあり、輝く夜空を眺めながらのキャンプはここでしか味わえない至福のひと時になること間違いなし。子ども連れでも楽しめるスポットが豊富で、アカウントでは定期的に、実在するファミリーが「うめたま」の名所を巡り青梅と奥多摩の魅力を体験する姿を届けており、まるで一緒に旅行をしているような気分を味わうことができる。 若者の青梅と奥多摩に対する認知度も上がっており、知る人ぞ知る息抜きスポットになっているとか。さらに、青梅駅近くに位置するクラフトビールバー「青梅麦酒」では奥多摩のクラフトビール「VERTERE(バテレ)」を初めとする青梅・奥多摩エリアのお酒をメインに扱っており人気を集めている。綺麗な空気と水を使用したクラフトビールを飲みながら「うめたま」で紹介されている青梅・奥多摩の絶景を堪能したい。   今度の休日に何をするか迷ったときは、自治体のアカウントを覗いてみてほしい。きっと、旅の楽しさを思い出させてくれること間違いなし!
  • 阪急交通社が日本の世界遺産に関する知名度調査結果を公開

    24.January.2022 | SPOT

    阪急交通社は「おうちで学ぶ日本のこと!」をテーマに、知っていたようで知らなかった日本に関するいろいろな知識を発信しており、今回は「日本にある世界遺産」について発信する。日本にある全25件の世界遺産の内、世界遺産としてよく知られているのはどこか、行ったことのある人の多い世界遺産はどこかなどのアンケート結果を公開した。   調査概要 有効回答数:524名 調査期間:2021/9/17~2021/9/24 調査対象:全国、20代以上の男女 調査手法:Webアンケート 世界遺産とは、1972年の第17回UNESCO総会で採択された世界遺産条約(正式には「世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約」)に基づき世界遺産リストに登録されたもの。世界遺産には「文化遺産」「自然遺産」「複合遺産(文化遺産と自然遺産を兼ね備えたもの)」の3種類がある。 日本は1992年から当条約に参加し、現在までに25件が世界遺産に登録されている。 一番新しいものでは、「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」と「北海道・北東北の縄文遺跡群」が2021年7月に登録された。 25件もあると、世界遺産だと知らなかったという場所が人によってはたくさん出てくるのではないだろうか。今一度、どのような世界遺産があるのか確認してみよう。 阪急交通社では日本にある世界遺産についての知名度調査を実施。全国500名以上の人を対象に、世界遺産として登録されている全25ヵ所を挙げ、「そこが世界遺産だと知っていたか」を質問した。アンケートの結果を紹介しよう。   以下は、「日本の世界遺産一覧の内、あなたが『ここは(これは)世界遺産だ』と認識していたものを全て選んでください」という質問の結果。   この中で一番知名度が高かったのは「屋久島」で、7割近くもの人が世界遺産だと認識しているという結果となった。 屋久島は1993年、日本で初めて「自然遺産」として世界遺産に登録された。樹齢数千年とも言われる屋久杉の天然林を有すること、植生の垂直分布が顕著に見られること、多くの固有植物の存在などが世界遺産登録の理由になった。  

    屋久島

      一方で8.6%と一番知名度が低い結果となったのは、「国立西洋美術館本館」。国立西洋美術館本館は、「ル・コルビュジエの建築作品―近代建築運動への顕著な貢献 ―」として7ヵ国17資産が選ばれた内のひとつであり、施設単体で選ばれたのではない。 ル・コルビュジエとはフランス人の建築家。日本を含む7ヵ国が世界文化遺産に共同推薦をした結果、ル・コルビュジエの建築作品は人類の創造的才能を現す傑作であり、建築に革命をもたらしたなどとして世界遺産への登録が認められた。

    国立西洋美術館本館

        世界遺産に行ったことのある人の割合は?法隆寺地域の仏教建造物(奈良県)」に行ったことのある人が一番多く、42.2%という結果が出た。行ったことのある人の感想として「奈良の法隆寺は流石に世界最古の木造建築だけあって、その趣に感動しました」ともあったが、世界最古の木造建築が数多く残っていることが世界遺産登録の理由となっている。 世界遺産としての知名度が一番高かった屋久島も、行ったことがあるかどうかとなると、6.9%となる。屋久島までのアクセスがやや難しかったり、縄文杉(屋久杉の中でも最大とされる木)を見るには往復10時間歩く必要があったりなど、観光におけるハードルの高さが原因とも思われる。しかし行ったことのある人の感想には「屋久島は、素晴らしい自然遺産でした。屋久杉を見に行くまでは大変な道のりでしたが、行く価値のある素晴らしい景色でした!」とあるなど、その分高い感動を味わっている人も多いようだ。  

    法隆寺

      行ったことのある人の割合が一番低かった「小笠原諸島」は、週に1便の船で片道24時間かかることから、行ったことのある人はどうしても少なくなることがわかる。東京都の島といっても都心から南に1,000kmも離れ、大陸と陸続きになったことがないという小笠原諸島は、固有種の宝庫と言われ、それが世界遺産に選ばれた理由ともなっている。小笠原諸島では、今でも進行中の進化の過程までが見られるそうだ。 小笠原諸島へ行ったことのある人からは、「海も島もすべてが素晴らしく、時間がとれるようになったら、ぜひもう一度行きたいと思っています」「本土から離れた離島であるため、星空、野鳥などを楽しむことができた」といった感想があった。  

    小笠原諸島の南島

      世界遺産は観光スポットとしても人気があるが、その地域や施設などにおける歴史、価値などを知っておくと、より奥深く楽しむことができるだろう。