Twitterに投稿した四コマ漫画が多くの読者の胸を打ち、熱狂的な支持を集める漫画家・世紀末の処女作にして代表作「殺さない彼と死なない彼女」(KADOKAWA刊)が実写映画化、11月15日(金)全国公開となる。
この度、本予告と本ポスターが解禁。また、第32回東京国際映画祭で、特別招待作品として上映が決定した。
本予告映像は、小坂れい(間宮祥太朗)が、鹿野なな(桜井日奈子)がリストカットしようとするのをスマホで撮影しているシーンから始まる。一転して、「調子に乗るな。殺すぞ」「死ね」と言い放つ小坂に、「死んでやる」「余計に死にたくなる」と返す鹿野。「殺す」が口癖の小坂と「死にたい」が口癖の鹿野の日常は、そんな殺伐とした不愛想な会話が繰り返されている。
続いて、映像で初披露のキャラクターたちが次々と登場。「離れてよ!」。とにかく地味な地味子(恒松祐里)はまとわりつく親友のきゃぴ子(堀田真由)を突き放す。全人類に愛されたいきゃぴ子は「え、どうして?きゃぴ子が可愛いすぎて、並ぶとよけいに自分が劣って見えるから?」と地味子をあきれさせる。
また、撫子(箭内夢菜)は、八千代(ゆうたろう)に日課のように「大好き!」「好き!」と愛の告白をしていた。が、恋ができない彼は、「僕は君のこと好きじゃないよ」と涼しい顔でかわすのだった。
そんな不器用で純粋な彼らの恋と運命はやがて交差することに。「うちの生徒が殺された事件って知ってる?」 という問いかけとともに、謎めいたサイコキラーくん(中尾暢樹)が「あの子が死体となる瞬間は僕しか知らないんですよ」と語る動画がスマホに映し出され、衝撃的な結末を暗示する。
本作では、不器用で、孤独や切ない思いを抱えた登場人物とともに、核心を突く台詞にも注目だ。 「私が死んでも世界は何も変わらないよね」 と尋ねる鹿野に「お前が死んだら俺は少し変わるな」と答える小坂。「君は君を好きにならない僕を好きなんじゃないの?」と撫子に聞く八千代。「ひとりは我慢できたけど、孤独は耐えられないわ」と大学生の彼氏・イケメンくん(金子大地)につぶやくきゃぴ子。そんな台詞の数々は、あるときは観る者の心を抉り、あるときは優しく包み込みこむ。
本ポスターは、<君の隣で、世界は変わる。>というコピー、糸電話を耳にあてている小坂と鹿野のカットと、メインキャラクターの劇中カット。すべての孤独をあたたかく癒す、予測不能の感動作にますます期待が高まる。
©2019映画『殺さない彼と死なない彼女』製作委員会