「超高速!参勤交代」シリーズをはじめ、これまでになかったユニークな視点で時代劇の新しいジャンルを開拓し続ける土橋章宏。「のぼうの城」手掛けた犬童一心が監督を務め映画化した、土橋の「引っ越しし大名!」が大ヒット公開中だ。
本作はすべての藩士とその家族全員で引っ越さなければならないため、参勤交代をはるかに上回る費用と労力がかかる無理難題の引っ越しをテーマに、そんなお国の一大事を救うため、引きこもり侍の片桐春之介(星野源)ら姫路藩の藩士たちがあらん限りの知恵と工夫で引っ越しを乗り切ろうと奮闘する笑いと感動の物語。藩丸ごとの引っ越しが現代でいう「転勤」を思い起こすほか、上司からの圧力やパワハラ、藩の減封により人減らし=リストラを行わなければいけないなど、時代劇でありながら現代で働くサラリーマンにも共感を呼んでいる本作だが、星野源、高橋一生、高畑充希や濱田岳といった演技派豪華キャストが織りなすコメディパートも話題を呼んでいる。
そしてこの度、星野源や高橋一生、高畑充希も大爆笑した濱田岳演じる中西監物のとあるシーンのメイキング映像を解禁!引っ越しにかかる費用は2万両(=15億円)に対し、藩にあるお金はたったの3千両…。足りない分は町の商人になんとか借りて工面するしかないという状況だが、金庫番である勘定奉行・佐島竜五郎(正名僕蔵)はそんな役割を「引っ越し奉行」となった春之介(星野源)に丸投げする始末。
今回解禁されたメイキングのシーンは、そんな横暴である佐島のやり方に反感を持った勘定頭の中西監物(濱田岳)が、春之介たちを助けるべく自ら徹夜をしてお金を借りられる商人を調べあげたリストを持ってやってくるシーンだ。中西は徹夜続きという設定から、登場からよたよたと歩いてやってくるやいなや「勘定方の中西だよ」と声が小さすぎる濱田の演技に、星野も「何ですって…?本当に聞こえない(笑)」と笑いをこらえきれない様子。その後も続々繰り出される濱田のアドリブにキャストだけでなくスタッフも笑いをこらえきれず、カットがかかると思わず高畑も「本番、耐えられない。どうしよう」と手で顔を覆って大笑いしている様子が収められている。濱田曰く「(中西は)頑張った自負があるのでドヤ感がある」ゆえに、少し二枚目に見えるらしく、高橋も「最初寝ているところから始まるのがすごく面白い…」など、キャストたちも濱田の光るコメディセンスをべた褒め。
移動人数10,000人!移動距離600km!予算も圧倒的に足りない中、失敗すれば即切腹!絶体絶命の状況で引っ越しの総責任者を任された春之介はいかにしてピンチを乗り越えていくのか!? メイキングでも息ぴったりのキャストたちのコメディセンスが光るシーンは他にも盛りだくさん。今回解禁されたメイキングのシーンが果たしてどのようなシーンに仕上がっているのか、笑って感動できる本作の魅力はぜひ劇場で確認してほしい。
ⓒ2019「引っ越し大名!」製作委員会