金沢出身の創業社長。イノベーションを起こし続け、付加価値を生み出す。ー株式会社ゴーゴーカレーグループ社長 宮森宏和×株式会社さくら社長 湯浅利昭ー

28.November.2019 | BUSINESS / FEATURES

加賀百万石の街・金沢。伝統文化やアートな街というイメージがあり、観光スポットしても人気のエリア。そのコアにあるのは、金沢の人たちのクリエイティヴィティな精神から生まれたものではないでしょうか。今回は、そんな金沢出身の創業社長である株式会社ゴーゴーカレーグループ 宮森宏和社長と株式会社さくら 湯浅利昭社長の二人にお話をお伺いしました。

 

インタビュー会場は、株式会社さくらの住宅展示ギャラリー。

 

ーーー湯浅社長、素敵な空間ですね。はじめに両者の簡単な会社のご説明をお願いします。

 

湯浅:ありがとうございます。株式会社さくらの湯浅です。創業26年の注文住宅の会社をしています。石川県を中心に、縁あって富山、岐阜、京都にもギャラリーを構えています。

 

宮森:ゴーゴーカレーグループの宮森です。2004年5月に新宿にゴーゴーカレーの1号店ができました。カレー専門商社としてレトルトカレーの販売をしています。今は、日本だけでなくアメリカやブラジルでも店舗を展開しています。

ーーーお二人とも金沢出身ですね。

 

宮森:そうですね。小さい頃から「加賀百万石の国」と刷り込まれていました。その時は意味はわからなかったのですが、東京へ行ったり海外へ行ったりすると、金沢は歴史・伝統芸能・文化が素晴らしい町だなと気がつきましたね。自分が思っていた以上に金沢という二文字に重みやブランド、そして魂がこもっているんだなと。

 

湯浅:宮森社長の言うように、金沢っていう言葉の響きが憧れでもあるんじゃないでしょうか。誰しも伝統や文化に興味があると思うんですよ。金沢という土地は適当に歴史があって、適当にお洒落ですから。

 

宮森:小さい頃から身近に普通に職人さんがいましたもんね。誰かの家に行けば、お父さんが友禅織の作家だったり。社会見学では伝統工芸の施設に行ったり、能楽堂で能や狂言をみたり、さまざまな伝統文化や四季折々のイベントに参加しましたが、今となってはそういうのもあたりまえじゃないというか。外に出ることによって気づきましたね。

 

 

ーーーー金沢からクリエイティブな人が輩出される理由が少し分かったような気がします。お二人とも創業者ですね。

 

宮森:20歳の時にニューヨークに行ったことがあって、その時にいつか絶対戻ってこようと夢を持っていました。社会人になって忘れていたのですが、地元のスターの松井秀喜選手がヤンキースに移籍して、それを喜ぶのと同時に、そうだ自分も行くんだったと思い出しました。カレー屋をやるとか、社長になるとかそういうのではなかったんです。ニューヨークに行きたいという気持ちがありました。

 

湯浅:わかりやすいですね(笑)。

私は地元の会社に15年お世話になって、ひょんなご縁でやるようになって。起業したのは、30代後半だったのですが、当時はやはり宮森社長のような勢いがありました(笑)。今思うと当然失敗することも考えられたのですが、全く考えていませんでしたね。若いというのはある意味恐ろしいです。経営というのは年代年代の魅力があると思いますが、宮森社長は若いから、これからもまだまだ行けますね!

 

宮森:あはは!

 

湯浅:宮森社長のこの雰囲気みたら、すごくスタッフと距離が近いのがわかりますよね。東京でもこのユニフォームでいらっしゃるんですか?

 

宮森:はい。新幹線も飛行機もこの格好ですよ!ニューヨークの人も結構知っててくれて。

 

湯浅:やはり!(笑)その度胸はすごい。

 

宮森:私たちはチームなので、今この瞬間に頑張ってくれる全国のスタッフと心はひとつなんです。それで同じ格好なんです。社長と自分でも思ってないし、社員からも思われていないんですよ。多分、キャプテンなんだと思います。

 

ーーーー今、お二人が事業の中で力を入れていることを教えてください。

 

宮森:今まではお店を出すことに注力していたのですが、そうではなくブランドを活かすことに注力しています。ゴーゴーカレーだけではなく、ターバンカレー、ホットハウス、サムラートの業務委託も受けています。本当にどのブランドも魂がこもっているんですよ。ですから、出店だけでなくレトルトカレーや業務用カレーの販売もして、ブランドを磨くことでお客さんを増やしていきたいなと思っています。

 

湯浅:私もブランドというものを一番大事にしています。ブランドというのは、お客さんのイメージやいろいろな価値があると思いますが、それに答える形で会社をやっていかないと未来につながっていかないのだろうと。こだわりお客さんに伝える言葉って難しいですが、そこで何かお客さんが感じるものが必要なのではないでしょうか。

 

宮森:もう見せるしかないですよね。

 

湯浅:そうですね。このギャラリーにあるようなさまざまな付加価値は言葉にしてもなかなか通じないので、土地と建物を用意して実際に見ていただいています。住宅に今までにない新しいものを取り入れることによって、お客さんに建物だけではない付加価値を感じてもらう。その為にはアンテナをはりつづけ、常にイノベーションを起こし続けることが重要です。イノベーションを起こすというのは、ビジョンとか信念とかはっきりしていないと、成し遂げる前にうやむやになってしまいます。そう思っていても、毎日悩むこともあるのに。

 

宮森:本当に毎日ですね。(笑)

 

湯浅:ちなみにせっかちなのは自分だけで、社員に対してはお任せしています。今年ノーベル賞をとった吉野彰さんも、これからの若い人たちの研究のためとおっしゃっていましたが、まさにその通りだなと思います。

 

宮森:挑戦なくて成長はないし、楽しくないですよね。試練を与えて汗をかかせるというか。

今度金沢マラソンを走るんですけど、トレーニングも本当に大変ですよ。

 

湯浅:この格好で走られるんでしょ?それは目立つ!

 

宮森:沿道の人が応援くれるんですよ。それもすごいパワーになります。楽になるのは走り終わった瞬間だけ。でも、ゴールした時の達成感はなんとも言い難いです。それを若い人にも味わってもらいたいという想いでいます。

 

湯浅:いいですね。うちの社員も誰か金沢マラソン申し込んでたら、ユニフォーム着てくれないかな。

 

宮森:会社の看板を背負って、誰か走っている人がいたら応援しようとなりますしね!応援されてる方も、途中で挫けそうになっても頑張ろうとか。社内の絆が出来るんですよ。

経営にも似ていて、続けるのは大変だけど目標を達成すると、これまでの苦労が吹っ飛ぶ瞬間です。

 

湯浅:達成して、また新たな目標を目指すの繰り返しですね。

 

宮森:忘れちゃうんですよね(笑)。大変さを。

 

 

ーーーなるほど。仕事で充実感を感じる時はありますか?

 

宮森:提供するカレーがお客様から美味しいと思ってくれることが嬉しいですね。子どもがうちのカレーでカレーデビューしたとか、そしてもう一度家族できてくれたとか。被災地でもカレーの炊き出しをしているのですが、みんなの元気の源になって喜んでくれたらと思って。

あとは、従業員が高い目標を掲げ、それを達成することによって成長していくことも嬉しく思っています。

湯浅:お客様に対しては、家を買っていただいた1年後にお会いして、すごくいいお家ですと言われるとやっぱり嬉しいものですよね。何度もする買い物ではないので、満足してもらうとホッとします。

あと私も小さい会社ながらも社員を預かっている身としては、社員が成長することは嬉しいです。社員がトライし向かっていくと未来が開いていくわけですよ。そこで頑張った結果を活かすのが、社長の責任なんだろうなと。それを目標に経営するのは、ひとりではしんどいものですが、社長というのはそういう気持ちを持っていたいものです。それがないと挫けてしまいますから。

 

宮森:わかります。成長するって、汗をかかないといけないんですよ。本気でやらないと汗は出ないし、本気でやり続けて周りを巻き込んで、大きな目標を達成するというのは、ものすごい成長しますよね。

 

 

ーーーお二人とも、社員・スタッフへの熱い気持ちをお持ちですね。

 

宮森:自分の子供のように感じています。なので、従業員が結婚したり、子供が生まれたり、家を建てたりするととても嬉しいですよ。

 

湯浅:そうですね。そして会社も成長をしないと存続しないと思うんですよね。常にみんなで成長を目指して努力することが大事だと思います。

ーーーそれでは最後に、これからのビジョンを教えてください。

 

宮森さん:カレーは地球を救う!カレーで世界一を目指します!

例えばラーメン屋さんだったら、お店で食べるラーメンとお家で作るラーメンとどちらが美味しいと言ったら、お店で食べるラーメンなんですよ。だけど、カレーはお母さんの作るカレーが一番美味しい。要は、外食のカレーは成長していないんですよ。スターバックスが美味しいコーヒーを世界に広めたように、美味しいカレーを世界に広めていきたいです。

 

湯浅:わかりやすい(笑)

 

宮森:カレーは美味しい薬膳なんですよ。アレルギーも分けたりできるので、子供からお年寄りまで美味しく食べられるように作れます。さらに、カレーを食べると腸の温度が上がるので、健康寿命を伸ばしたり、免疫力を上げたり、ガンと戦うカレーということも目指せますよね。カレーでノーベル平和賞ですよ!湯浅社長は、今後の目指すところはどうでしょう?

 

湯浅:お客さんから見て、耐震性や電気代が安くなるなど価値のある建物、どう住宅に組み込めるかというのを追求していくのを会社の文化にしていきたいと思っています。お客さんは高い買い物だから、価値を求めています。この家に住んだらどう幸せになれるかへの回答がたくさん生まれる家を作っていきます。時代時代の幸せな暮らしの提案は変化していると思うので、時代の流れをキャッチして大事にしていきたいです。

 

宮森:湯浅社長はまさに社長だなという感じですね!私は自分でも社長と思っていないし、従業員からは社長と思われていないんですが(笑)、暮らしをすごい考えられているんだなと思いました。素晴らしいです。

 

湯浅:ありがとうございます。宮森社長は、会う前から規格外の方だと思っていましたが、今日のお話を聞いてみて、そしてこのユニフォーム姿をみて、確信に変わりました。ノーベル賞なんて、なかなか会話に出てこないですよ(笑)。社長と接している社員さんは元気になると思います!

 

 

カレーと住宅。ジャンルは違えど、イノベーションを起こし続け、自社のブラントを高める二人の創業社長。その志やスタッフへの熱い思いは、一緒に働く人にとっても心強く、また新しい価値を生み出すチャレンジがここから生まれる土壌が整えられています。日本中の人が、さくらのセンスの良い家に住み、美味しいゴーゴーカレーを家で食べるということが実現する日は近いかもしれない。

 

 

Interview & Text: Yuki Yokoo

Photographer: pon

 

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    パンフレット

      ――昨年からコラボレートをスタートし、まず社名ロゴと会社案内パンフレットのデザインをアソビシステムが担当し、大幅に刷新したそうですね。   中川:梶川社長とお話しをしていて、きっと「Kawaii」という言葉はファッションなどだけに使われる言葉ではない、という感覚をお持ちなのかなと気付きました。我々も「Kawaii」は表層的なものではなく概念に近いものと捉えています。その場を笑顔にし、集う人々を明るくするということこそが「Kawaii」の本質。梶川社長はそんな概念を理解してくださったうえでオファーしてくださったと感じたので、我々の「Kawaii」を注ぎ込み、きちんと継続性のある形でお返ししたいと考えました。   梶川:会社案内パンフレットのデザインを見たとき、わたしの好きな要素がふたつ盛り込まれていて驚きました。まずわたしが大好きなピンクとグリーンの配色。ふたつ目は和柄です。和柄をいま風のポップなテイストにアレンジしてくださっていますよね。事前にお話しをさせていただいたかな? というくらいに希望を汲み取っていただきました。   中川:気に入っていただけて嬉しかったですし、このデザインを受け入れてくださることにも感嘆しました。建設業はわたしにとって未知の世界でしたから、どのような反応をいただくか不安だったんです。建設業の常識を打ち破ろうと志し、それを形にしてくという柔軟さが素晴らしいと感じましたね。  

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    オリジナルグッズ

       

    ミニゲーム「ストーン・フリーの糸くじ」景品

     

    スタンディパネル展示

     

    フォトスポット

     

    コラボフード

     

    第1部ミニゲーム「メメタァ!波紋ルーレット」景品

     

    第3部ミニゲーム「DIOのきさま!見ているなッ!」景品

     

    第3部アトラクション「ジョースター一行ワールドツアー」特典

     

    第4部アトラクション「漫画家のうちへ遊びに行こう」特典

     

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    タイトル:「ヘブンズラッシュ」

    2022年日本、9分 監督・脚本:阪元裕吾 アクション監督:三木一輝 製作:小野寺生哉 制作:後藤剛 撮影:今井哲郎 出演:山口大地、伊澤彩織、福田茉耶、絢寧、伊能昌幸  

    監督プロフィール

    阪元裕吾(さかもと・ゆうご)   1996年大阪生まれ。20歳で発表した殺人を趣味にするカップルを描いた『ベー。』で『残酷学生映画祭2016』のグランプリを受賞した際に、白石晃士監督(『不能犯』)に「才能に嫉妬する」と言わしめ、サイコ殺人鬼と凶暴兄弟の対決を描いたウルトラ暴力映画『ハングマンズ・ノット』では『カナザワ映画祭2017』で期待の新人監督賞と出演俳優賞のダブル受賞、続くパン屋を舞台にしたブラックコメディ『ぱん。』では「MOOSICLAB」で短編部門グランプリ、『ゆうばり国際ファンタスティック映画祭』で短編コンペティション部門グランプリを受賞、さらに海外映画祭初参加で挑んだ『プチョン国際ファンタスティック映画祭』では審査員特別賞受賞を果たすなど、大学在学中に圧倒的な暴力描写で自主映画界を席巻。商業デビュー作となった『ファミリー☆ウォーズ』は実際に起こった事件からインスパイアされ、不謹慎だとSNSで大論争を巻き起こした。2021年は『ある用務員』(主演:福士誠治)、『黄龍の村』(主演:水石亜飛夢)、『ベイビーわるきゅーれ』(主演:伊澤彩織)、『最強殺し屋伝説国岡』(主演:伊能昌幸)が公開と、若い世代で最も多くの作品を世に送り出している注目の存在である。   Channel 47がプロデュースした、2021年9月に石川県金沢市で同時開催された『カナザワ映画祭』および『タテマチ映画祭』のアフタームービー『HAKKEN -in Kanazawa Movie Festival-』はこちら。 タイトル:「HAKKEN -in Kanazawa Movie Festival-」 YouTube:https://youtu.be/ewrScVKQGXY  
  • 「魔法少女まどか☆マギカ10(展)」が石川・金沢にて期間限定開催

    17.December.2021 | ANIME&GAME / SPOT

    「魔法少女まどか☆マギカ10(展)」石川実行委員会は、TVアニメ「魔法少女まどか☆マギカ」の展示会「魔法少女まどか☆マギカ10(展)」を金沢の香林坊大和にて2021年12月26日(日)から2022年1月12日(水)まで開催する。本展示会はTVアニメの放送から10周年を迎えたことを記念して開催されるもので中部・北陸に初上陸となる。  

    「魔法少女まどか☆マギカ10」グッズ付入場券

      「魔法少女まどか☆マギカ10(展)」は、新規で描き下ろされたキービジュアルに加え、制作資料、イラスト、映像など多数のアニメーション資料の展示や空間演出にて作中の名シーンを再現し、魔法少女達が歩んできたストーリーを追体験できる複合型展示会となっている。   また、本展示会のために描き下ろしたイラストを使用したタペストリーなどのオリジナルグッズに加え、金沢会場初登場となるご当地アクリルチャームなど貴重なアイテムの販売も予定している。   さらに、今回は年末年始の開催ということで、遠方から訪れる全国のファンにとっては10周年を記念する特別な展示会とともに、加賀百万石の美しい雪景色やカニやのどぐろなど日本海の海の幸を一緒に堪能できる機会にとなるだろう。この冬休みは家族や友人と一緒に「魔法少女まどか☆マギカ10(展)」へ足を運んでみては?       (C)Magica Quartet/Aniplex・Madoka Partners・MBS