「とんび」「流星ワゴン」など、大切なものを失った家族が再生していく姿を描いてきた小説家・重松清。その温かな眼差しゆえに映像化のオファーも絶えない中、連載終了から約10年の時を経て、「ステップ」が待望の映画化!山田孝之を主演に迎え、2020年4月3日(金)より全国公開する。
妻に先立たれてから1年。娘の美紀と再出発を決意した健一。“なんにも思い通りにならない。” 仕事と育児の両立に悩みながらも、ゆっくりと成長していく姿は、忙しい現代社会で、自分自身の大切なものを見失わないように懸命に生きる全ての人の心を刺激する。主人公の健一役を務めるのは名実ともに日本が世界に誇る個性派俳優・山田孝之。エキセントリックな役柄のイメージが広く浸透している中、久々に実年齢とも重なる等身大の男性、しかも初のシングルファザー役で、娘・美紀を育てながら自身も成長していく様を体現している。健一や美紀を温く見守る登場人物には國村 隼、余 貴美子、広末涼子、伊藤沙莉、川栄李奈など豪華俳優陣が結集。監督は、『虹色デイズ』『笑う招き猫』『大人ドロップ』などを手がけた飯塚 健。主題歌は秦 基博が本作のために書き下ろした新曲「在る」。大切な人たちへの想いが込められた渾身の歌詞とメロディが、優しく、そして温かく、物語を包み込む。
早くも注目を集める本作から、父と娘、そして二人を支える人たちの心温まる場面写真が一挙解禁となった。この度解禁された場面写真では、山田孝之演じるシングルファザーの健一と娘・美紀の姿を中心に、彼らを取り巻く人々との日常のワンシーンが写し出されている。
健一と美紀との2ショットでは、2歳半の美紀をベビーカーに乗せて保育園を訪れる姿や、小学校低学年の美紀と笑顔で寄り添う姿、そして小学校高学年の美紀とキッチンでハンバーグをこねる姿など、父娘の10年間を切り取った、微笑ましいシーンが登場。娘と過ごすひと時に思わず笑みがこぼれ、すっかり父親の表情になっている山田孝之は必見!
一方で、同僚の奈々恵(広末涼子)と残業に勤しむ場面や、保育士の“ケロ先生”(伊藤沙莉)の元にベビーカーで娘を送る場面など、シングルファザーとして仕事と育児の両立に奮闘する健一の姿も。
そのほか、亡き妻の面影を持つ行きつけのカフェ店員(川栄李奈)や、浴衣姿の美紀をいとおしそうに見つめる健一の義父(國村 隼)と義母(余 貴美子)など、健一たちを優しく見守る人々のカットも確認することができる。
映画では、健一が日々悩みながらも、周囲の人々との関わりの中でかけがえのない日々を過ごし、美紀と共に、そして常に亡き妻を心に感じながら、ゆっくりと成長していく10年間が描かれる。原作者の重松 清は、完成した映画を観て「エンドロールの後も、出てきた人たちが生きていると感じられて、その先をまた書きたいと思った。」と大絶賛!スクリーンの中で生き生きと動く魅力的なキャラクターたちのドラマに、期待が高まる。
(C)2020映画『ステップ』製作委員会