星のや京都 梅雨の情景を日本料理と楽しむ京会席の提供開始

16.May.2020 | FOOD

京都府・嵐山にある全室リバービューの旅館「星のや京都」は、2020年6月1日(月)〜7月31日(水)の期間、ダイニングにて「初夏の涼を味わい、梅雨の情景を楽しむ」をテーマにした全9品の会席料理を提供する。6月は水無月と呼ばれるほど日中は暑くなるが、夕暮れ時は涼しく、涼暮月(すずくれづき)とも呼ばれる。旬の食材のみずみずしさだけでなく、料理が表現する梅雨の情景や初夏の緑の香りからも涼を感じることができるだろう。

 

星のや京都のダイニングのコンセプトは「五味自在(ごみじざい)」。五味は甘酸辛苦の5つの味を指し、五色五法と合わせて日本料理の基礎とされている。祇園の割烹料理店の長男に生まれ、海外でも修行を重ねてきた総料理長の久保田は、日本料理の基礎を重んじながらも食材や調理法を自在に取り合わせ、次世代を担う日本料理を提供している。

 

初夏の情景を目で見て楽しむ八寸「涼暮月の肴核」

八寸は初夏の情景を表現しており、6月に京都市内の寺社で行われる「夏越の祓(なごしのはらえ)」をイメージした。この八寸では、夏越の祓の時期に暑気払いで食べられる和菓子の「水無月」を香り高い胡麻豆腐で表現し、鮎の出汁とジュンサイでさっぱりと仕立てられている。
他には、笹に蛍が留まった様子を表現した「蛍羹(ほたるかん)」や、食感のよい蓮根とスモークしたサーモンをあわせた「蛇籠蓮根」などがあり、初夏の情景を目で見て楽しむことができる。

 

初夏の野菜の甘みを味わう先付「賀茂茄子の涼味寄せ」

先付では、初夏の野菜のみずみずしい旨味を味わう。たっぷりと出汁を含ませた賀茂茄子に、焼いて甘みを引き立たせたパプリカをアイスクリームにして合わせ、濃厚な甘みが特徴の赤雲丹や生姜のフォーム、食感のアクセントとして新蓮根を添えた。器は佐々木伸佳氏の「レース紋様鉢」。複雑で繊細なレース紋様が特徴だ。ガラスの器が料理の涼しさを演出する。

 

紫陽花の花に見立てた椀物「鱧紫陽花見立て」

椀物は、脂がのった鱧の上に鱧のすり身と葛水仙を乗せて紫陽花が咲く様子に見立てた。梅雨明けが旬の鱧は、梅雨の水を飲んで美味しくなると言われており、7月にある京都の祇園祭りは鱧祭りとも呼ばれる。吸地は鰹と鮪、昆布で取ったこだわりの出汁に鱧の焼き骨を加え、香ばしく仕上げる。

 

青々とした緑の香りを味わう焼き物「若鮎塩焼き」

焼き物は初夏を代表する食材である鮎を塩焼きにして提供。鮎は香魚とも呼ばれ、初夏の緑の青々とした香りを味わえるのが特徴。炭火で時間を掛けて焼きあげることで、頭と尾は香ばしく身の部分はふっくらと仕上がる。

 

初夏の自然からの贈り物を味わうデザート「サクランボのミルフィーユ」

デザートのミルフィーユは、初夏の自然からの贈り物であるサクランボを使う。サクランボは、香りが柔らかいアカシアのハチミツと和えてローストし、甘みを凝縮。サクランボの香りがほのかに香る生クリーム、アーモンドのビスキュイ、カスタードクリーム、食感のよいパイが重ねられ、さまざまな食感を楽しむことができる。ミルフィーユに添えているのは、トンカ豆のアイス。トンカ豆はサクランボと同じバラ科で香りの相性がよいため、香りの調和を楽しむことができる。

 

梅雨の時期ならではの味わいを「星のや京都」で楽しもう。

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