埼玉県所沢「角川武蔵野ミュージアム」が始動。プレオープン企画は「隈研吾展」

25.July.2020 | SPOT

公益財団法人角川文化振興財団は、「ところざわサクラタウン」内「角川武蔵野ミュージアム」のプレオープンを2020年8月1日(土)に決定した。

 

KADOKAWA(カドカワ)と埼玉県所沢市が共同で進める「COOL JAPAN FOREST構想」の拠点施設「ところざわサクラタウン」。「角川武蔵野ミュージアム」のほか、書籍製造・物流工場やKADOKAWAの新オフィス、体験型ホテル、ショップやレストラン商業施設などを建設。グランドオープンは2020年11月6日(金)を予定している。

 

「角川武蔵野ミュージアム」2020年6月15日撮影

武蔵野台地の地殻から隆起したようにダイナミックにそびえたち、見るものを圧倒する多面体の建築。世界的建築家の隈研吾が手掛けた「角川武蔵野ミュージアム」は建物自体が大規模な展示物のよう。さらにその建築環境は、東所沢公園から武蔵野令和神社、そしてミュージアムへとつながる巨大な導線を実現。周囲の様々なランドスケープと融合し、密にならない開放的な空間の流れの中で、多彩な催しを展開していく。図書館と美術館と博物館が融合する、他に類のない文化複合施設であり、これまで世界の美術館を多く手がけてきた隈の建築の中でも特に異彩を放つ。

 

8月1日(土)のプレオープンに合わせて1Fの「グランドギャラリー」及び「マンガ・ラノベ図書館」、さらに2Fのカフェがオープンする予定。また、ソーシャル・ディスタンスを保つための意識向上を促していく目的で、わかりやすいサインインフォメーションを設置し、館内サインや掲出方法に工夫を凝らしたデザインで来場者を安心・安全に誘導する。

グランドギャラリーにて開催される角川武蔵野ミュージアム竣工記念展「隈研吾/大地とつながるアート空間の誕生 ―  石と木の超建築」の展示内容や展示方法など、その見どころを紹介しよう。

「国立競技場」ⓒ KENSHU SHINTSUBO

 

「角川武蔵野ミュージアム」ⓒ KENSHU SHINTSUBO

当初の計画では、部分的なスペースでの開催を予定していた同展。安心・安全でゆったり鑑賞できるよう、展示スペースをグランドギャラリー全てに大幅拡張し実施することとなった。世界中にある隈建築の中で、いま最も注目されているのは国立競技場と角川武蔵野ミュージアム。国を代表するスポーツの聖地を、隈はその象徴的素材として木を多用することで、周囲と調和したものにした。一方の角川武蔵野ミュージアムは、花崗岩の板材を外壁にまとい、大地が隆起したようなダイナミックな建築であり、同展では隈が携わった石の建築と木の建築を紹介する。特に石の建築では、同ミュージアムの外観・内部空間(一部のエリア)・周辺のランドスケープデザインを公開するとともに、構想から設計、実際の工法までを、隈のテキストや設計図、インタビュー映像など豊富な資料で解説。その他、隈をはじめミュージアムの構想・建設に関わった関係者によるギャラリートークや、関連書籍の出版、スタッフが館内外を案内するミュージアムツアーなどをあわせて実施し、武蔵野の地に出現した「石の超建築」の成り立ちと見どころを、誰にでも楽しくわかりやすく紹介する。

また、隈研吾建築都市設計事務所が展示計画をおこなった展示空間も、同展の見どころの一つ。隈自らが設計したグランドギャラリーに、柔らかな布の展示台を設置し、その上に「CLT HARUMI PARK」や「V&A Dundee」 など、自然素材である石と木を用いた近年の代表作の模型群を展示・解説する。

同展では隈の建築作品と、写真家・新津保建秀氏のコラボレーションを展示・発表。同展にあわせてKADOKAWAから刊行する隈研吾氏の最新作品集『東京 TOKYO』のために、新津保氏が撮り下ろした200カット以上の建築写真を、40メートルの壁面を使ったロール・プロジェクションで映し出す。隈の依頼により、建築物そのものではなく、その場所へのアプローチや、光や風のうつろいなど、「建築を体験する」ことを意識して撮影した新津保氏。写真家の眼差しを通して、隈建築の新しい魅力が浮かび上がる。

 

7月15日からチケットの発売がスタート。購入を希望の方は公式サイトをチェックしてみて

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    客室例(ホテルモントレ札幌)

    持ち帰りグッズ例  「しろくまカフェ」ランチョンタオル(イメージ)

    「しろくまカフェ」コラボオリジナル バスケットディナー(ホテルモントレグループのみ)

    全話一挙上映会連動プレゼント オリジナル缶バッジ

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