一度聴いたら忘れられない繊細な声質と、印象的な楽曲の世界観が支持され、活躍の場を広げ続ける実力派ポップシンガー、やなぎなぎ。アニメ界のフィールドでも活躍する彼女が、今回の「MOSHI MOSHI NIPPON FESTIVAL 2015 in TOKYO」(以下、「もしフェス」)第1日目「MOSHI ANI」のメインステージに登場しました。そのライブ直前、慌ただしさの合間を縫って強行された直撃インタビューをお送りします。
――もうすぐ出番ですね。「もしフェス in Tokyo」はいかがですか?
やなぎなぎ:シンガポールでの「もしフェス」にも出演させていただいて、たくさんの外国人の方と触れ合わせていただいたのですが、今回もたくさんの外国人の方々に聴いていただけるのがとても楽しみです。それと、「in Tokyo」ではもちろん日本の人たちもたくさんいらっしゃると思うので、海外のみなさんと日本のみなさんが一緒になって楽しんでくださっている姿を見られたらいいなと思っています。
――シンガポール公演で感じたことはありますか?
やなぎなぎ:今、東南アジア全体がアニメのイベントで盛り上がっていて、シンガポールもそういう国の一つですよね。ライブで、最初はMCを英語でやってたんですけど、ときどき英語を忘れてしまって、日本語でしゃべったりしたんです。それでもすごく笑ってくださって、日本のことをご存知なんだなと嬉しくなりました。
――お客さんの反応や盛り上がりは?
やなぎなぎ:日本だと、最初のうちはすごくシャイな方が多いんですけど、海外は最初から「ウオーッ」って感じでしたね。ですので、こっちも釣られてテンション上がっちゃいました。
――「もしフェス in Tokyo」と、国内の他のフェスとでは、どんな違いがあると感じましたか?
やなぎなぎ:いちばんの違いを感じるのは、「発信している」というところですね。あとは、ライブの他にも色々なブースが出ていたり、カラオケがあったり、色々なものが合わさった全体的な盛り上がりを「もしフェス in Tokyo」では感じます。
――興味のあるブースなどはありました?
やなぎなぎ:私、フエキくん(工作糊で有名なFUEKIのキャラクター)が大好きなんです。今回は会場にフエキくんが来ていて、大喜びしちゃいました!
――「もしフェス」以外でも海外公演は経験なさってるんですか?
やなぎなぎ:HYPER JAPAN(ロンドンで開催される英国最大のクールジャパンイベント)ですとか、そういうフェス形式のものでしたらあります。一番最近だと、AFAID(Anime Festival Asia Indonesia、インドネシアのクールジャパンイベント)ですね。2015年12月に香港でワンマンライブをすることになっています。
――海外の方から直接に反応が届くことってあります?
やなぎなぎ:そうですね、Twitterですとか、最近はオフィシャルのWebの方にも海外の方からメッセージをいただくことが増えています。
――そういう方々に対して、ご自分の音楽をこんなふうに楽しんでほしいという希望はありますか?
やなぎなぎ:私はけっこういろんなジャンルの曲を歌っているんですけど、その中で一曲でもいいからお気に入りの曲ができてくれたらいいなって思っています。そうやって入口になった曲から、さらにほかの曲も聴いてもらえるようになれば言うことないですね。
――やなぎなぎさんにとって、J-POP CULTUREとはどんなものでしょうか?
やなぎなぎ:最近びっくりしたのが、インドネシアでのライブで、みなさん私の曲を日本語で覚えてくださってるんですよ。それで、こちらがなにも促さなくても、サビを大きな声で一緒に歌ってくださるんです。
私のフィールドがアニメ系っていうこともあるのかもしれませんけど、日本語の歌詞をそのまま覚えてくださってるのって、とても嬉しいことですよね。こんな答えでいいのかわかりませんが、そういう感じでもっともっと日本語の歌が広まっていってくれたらいいなと思いますね。
――これから行ってみたい国や街ってありますか?
やなぎなぎ:個人的には、ドイツに行ってみたいですね。洋館とかが好きで、古城とか、ロマンチック街道とか、憧れの国なんです。ドイツの古城でこぢんまりとしたライブをすることが夢です。
――今日は出番前のお忙しい中、ありがとうございました。今からのライブ、楽しみにしています。
やなぎなぎ:はい、ありがとうございます! がんばります!
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写真:向山裕太、文:タナカトシノリ(SHUTTER)