チームラボのパブリックアート、ニューヨークのグランド・セントラル駅横に常設展示

01.November.2020 | SPOT

アート集団チームラボのパブリックアート「Continuous Life and Death at the Now of Eternity II, Grand Central Terminal」が、2020年9月14日(月)からニューヨーク市で公開中。常設となる本作は、マンハッタンの中心グランド・セントラル駅直結の新・高層ビル「ワン・バンダービルト」に展示されている。誕生と死滅を永遠に繰り返し続ける花々が描かれた作品世界は、マンハッタンの日の出とともに明るくなり、日の入りとともに暗くなっていく。そして、1年を通して、咲いていく花々は移り変わっていく。

 

チームラボ / teamLabとは

2001年から活動を開始し、集団的創造によってアート・サイエンス・テクノロジー・そして自然界の交差点を模索している国際的な学際的集団。アーティスト・プログラマ・エンジニア・CGアニメーター・数学者・建築家など、様々な分野のスペシャリストから構成されている。

チームラボは、アートによって、自分と世界との関係と新たな認識を模索したいと考えている。ニューヨークの象徴でもあるグランド・セントラル駅の真横に公開された「Continuous Life and Death at the Now of Eternity II, Grand Central Terminal」は、あらかじめ記録された映像を再生しているのではなく、現実の時間の流れの中で、花々が生まれ、咲き、やがては散り、枯れて死んでいく様子をリアルタイムに描いている。

チームラボの作品が展示される「ワン・バンダービルト」は、マンハッタンのミッドタウンに新たにオープンした、高さ約427メートル・延床面積約15万8000平方メートルの超高層ビル。

グランド・セントラル駅の玄関口としての役割も果たすミッドタウンで最も高いオフィスビルで、革新的な設備、オフィスデザイン、テクノロジー、サステナビリティを提供している。

 

展示作品

Continuous Life and Death at the Now of Eternity II, Grand Central Terminal teamLab, 2020, Digital Work, Endless

 

ニョーヨークを訪れる際は、ぜひチームラボのアートが飾られている「ワン・バンダービルト」へ足を運んでみて。

RELATED ENTRIES

  • ASOBISYSTEMと米ニューヨークのクラブ・The Strangerがコラボレーション! 「KAWAII MONSTER CAFE」と「SUSHIDELIC」のアイコンガールたちがニューヨークで夢のステージを披露

    15.November.2024 | FASHION / FOOD

    Outside The Box Amusements(OTBA)が運営するアメリカ・ニューヨークのナイトクラブ・The Stranger(ザ・ストレンジャー)で10月4日に開催されたイベントにて、ASOBISYSTEMとのコラボレーションステージが展開された。

     

    The Strangerは、妖艶で活気あふれる雰囲気とユニークなイベントで知られるナイトクラブ。イベントでは、アーティストの増田セバスチャンがプロデュースを手がける2ブランド、「KAWAII MONSTER CAFE」とニューヨークの「SUSHIDELIC」より、パフォーマーのMONSTER GIRLとDELIC GIRLがステージに登場。増田セバスチャン本人もゲストDJとして出演し、The Strangerのパフォーマーとともにそれぞれのキャラクターがユニークでエネルギッシュなパフォーマンスを披露し、来場者を魅了した。

     

    今回のステージは、ASOBISYSTEMとThe Strangerの初めてのコラボレーションとなり、今後もニューヨークと日本でさらなるコラボレーションコンテンツが予定されている。このグローバルな交流を通じて、日本が誇るKAWAIIカルチャーを世界へ発信していく。

    【SUSHIDELIC】2つのハロウィンパーティーを開催

    今年オープン1周年を迎えたニューヨーク ソーホー地区の寿司レストラン「SUSHIDELIC NY」では、10月25日と26日にハロウィンパーティーが実施された。カラフルな店内を期間限定でダークにデコレーションした、他では味わえない妖艶な雰囲気とスペシャルなパフォーマンスで、スリリングで没入感のある2つのパーティーを多くのゲストが楽しだ。また、SUSHIDELIC NYでは、10月31日まで期間限定でハロウィンメニューが提供されているので足を運んでみては?

  • 増田セバスチャンのカラフルなアートと寿司が融合!米ニューヨークに “Kawaii Sushi” 「SUSHIDELIC(スシデリック)」が2023年6月オープン

    21.June.2023 | FOOD / SPOT

    アーティスト・増田セバスチャンがクリエイティブディレクションを務める新たな寿司レストラン「SUSHIDELIC」(スシデリック)が、米ニューヨーク・ソーホーに2023年6月28日にオープンする。

     

    世界のセレブに愛された原宿「KAWAII MONSTER CAFE」を生み出した “King of Kawaii”増田セバスチャンが、米ニューヨークで新コンセプトの寿司レストランをディレクション

    独特な色彩感覚からアート、ファッション、エンターテインメントの垣根を越えて作品を制作するアーティスト・増田セバスチャン。彼が全面プロデュースしたコンセプトレストラン「KAWAII MONSTER CAFE」(以下、KMC)は、2015年8月に原宿にオープンするやいなや、BLACK PINKのジェニーやケイティ・ペリー、アリアナ・グランデなど世界のセレブも来店するなど、一躍東京の人気スポットとなった。世界にKawaii文化を発信しつづける彼が次に手掛ける作品の舞台は、現在の活動拠点であるアメリカ・ニューヨーク。アメリカで一番人気の日本食であり、すでにライフスタイルに溶け込んでいる「寿司」を、全く新しい視点でアップデートさせた寿司レストランが誕生する。

    Immersive Kawaii Experience」を提供

    テーマは「Immersive Kawaii Experience」。店内に一歩入るとまるで異世界に迷い込んだようなサイケデリックでアイコニックな空間が広がる。ゲストを案内するのはカラフルなオーダーメイドの衣装を身に纏ったキャストたち。天井には、3匹の猫のアートが展示され、回転すると正面からは想像できない秘密のヴィジュアルが現れる。カウンター席から楽しめる回転寿司レーンは、ピンク色の特注品。流れてくるのは寿司だけではない⁉︎増田セバスチャンの”Kawaii”を見て触れて食べる、単なるレストランでの食事を越えた「没入型のカワイイ食体験(Immersive Kawaii Experiences)」が提供される。

    日本人シェフとAUTEC, Incがメニュー開発をバックアップ

    オリジナルメニュー開発にあたり、日本人シェフとAUTEC社が全面的にバックアップ。独創性溢れるメニューを今回増田セバスチャンと一緒に考案したのは、日本人シェフのHiroki Abe氏。2001年に渡米後、ニューヨークの日本食レストラン「EN Japanese Brasserie」などでエグゼクティブシェフを務め、現在はアメリカ現地の企業イベントやホームパーティにひっぱりだこの人気プライベートシェフとして活躍している。また、技術面では、北米にて自動寿司マシンのシェアナンバーワンを誇るAUTEC社がサポート。日本人シェフ、日本のフードテックが「Kawaii」と融合し、美味しくて新しい日本の寿司が提供される。

    KMCに続き音楽プロデューサーRAM RIDERが店内BGMを担当

    没入体験に欠かせない店内BGMは、KMCに引き続き音楽プロデューサーのRAM RIDERが担当。SUSHIDELICの世界観を表現したアンビエントな楽曲は、このために書き下ろされた全編70分にわたる完全なる新曲。ゲストの体験をさらに豊かなものへと導く。

     

    プレオープンには多くのニューヨーカーが来店!SNSですでに話題に

    限定で行われたプレオープンには、多くのニューヨーク在住の著名人やインフルエンサーが来店。他にはない世界観や料理のプレゼンテーション、体験はSNSで瞬く間に話題となっている。

     

    最新ファッションとトレンドが集まる街、NYソーホーにオープン

    最先端のファッションとトレンドが生まれるニューヨーク・マンハッタンの中でも、多くのファッションブランドが路面店を構えるなど特に感度の高い人々が集まるソーホー地区。SUSHIDELICはそんなソーホーエリアの中心地、177 Lafayette St.にオープンされる。

    最新情報は今後も随時公開予定とのこと。日本が誇る2大カルチャー「Sushi」と「Kawaii」のケミストリーに、期待しよう。

    増田セバスチャン

    TALENT PROFILE

    増田セバスチャン

    1995年に”Sensational Kawaii”がコンセプトのショップ「6%DOKIDOKI」を原宿にオープン。2009年より原宿文化を世界に発信するワールドツアー「Harajuku”Kawaii”Experience」を開催。2011年きゃりーぱみゅぱみゅ「PONPONPON」MVの美術で世界的に注目され、六本木ヒルズ「天空のクリスマス2013」のクリスマスツリーや、原宿の観光案内所「MOSHI MOSHI BOX」の世界時計のモニュメントなどを制作。 2014年に初の個展である「Colorful Rebellion ‒Seventh Nightmare-」をニューヨークで開催し、国内外での知名度を高める一方で、11月には1979年に制作された実写人形アニメーション映画をCGや3D加工、色彩処理した『くるみ割り人形』が初監督作品として公開される。同作品で、ゆうばり国際映画祭「京楽ピクチャーズPRESENTSニューウェーブアワード」を受賞。

  • アート集団チームラボ「チームラボフォレスト(福岡)」が桜咲く春の景色に染まる

    07.March.2023 | SPOT

    アート集団チームラボによる福岡市の常設ミュージアム「チームラボフォレスト 福岡 – SBI証券」にて、2023年3月4日(土)から、季節限定で桜が咲き渡る春の景色が登場した。さらに、3月24日(金)からは、スマートフォンを片手に探索し、様々な動物を捕まえて観察する《捕まえて集める森》で、動物たちの住む森に桜の花が咲く春の景色が初めて公開される。

     

    チームラボの作品は、コンピュータプログラムによってリアルタイムで描かれ続け、永遠に変化し続けている。季節によって変化することも特徴のひとつで、本展においても、実際の季節とともに移ろう作品が、春の装いに変わる。

     

    ▼3月4日(土)から

    花々でできた生き物たちが立体的な世界に生息している《うごめく谷の花と共に生きる生き物たち》や《花と共に生きる動物たち II》は、春の季節限定で、桜の花でできた動物たちが歩き回る。

    多様な色の粒が降り注ぎ、地層模様を描く《つぶつぶの地層のふわふわな地形》や、群蝶が季節ごとに色を変えながら舞う《群蝶、儚い命》は、春の季節ならではの色彩に変化する。

     

    ▼3月24日(金)から

    スマートフォンを片手に探索し、様々な動物を捕まえて観察する《捕まえて集める森》で、動物たちの住む森に桜の花が咲く春の景色が初めて公開される。

  • チームラボフォレスト(福岡)が冬限定の雪景色に。12月22日から

    29.December.2022 | FASHION / SPOT

    アート集団チームラボによる福岡市の常設ミュージアム「チームラボフォレスト 福岡 – SBI証券」では、2022年12月22日(木)から、動物たちの住む森が、冬の季節限定の雪景色に。また、高低差のある立体的な世界には冬の花々が咲き渡るなど、複数の作品が冬ならではの様相に変化している。

     

    チームラボ《捕まえて集める森 – A Whole Year per Year》©チームラボ

     

    チームラボの作品は、季節によって変化することも特徴のひとつ。本展においても、実際の季節とともに移ろう作品が、今の時期だけ冬の装いに。

    スマートフォンを片手に探索し、様々な動物を捕まえて観察する《捕まえて集める森》では、現実の時間の流れの中で、作品の景色が変化。12月22日(木)からは、動物たちの住む森に雪が降り、冬にしか見られない景色が広がっている。

     

    チームラボ《捕まえて集める森 – A Whole Year per Year》©チームラボ

     

    季節ごとに色を変えながら空間の中を群蝶が舞う作品《群蝶、儚い命》や、降り注ぐ光の粒が地層模様を描く《つぶつぶの地層のふわふわな地形》などの作品も、期間限定で冬の様相に変化している。

     

    チームラボ《つぶつぶの地層のふわふわな地形 – A Whole Year per Year》©チームラボ

    チームラボ《群蝶、儚い命 – A Whole Year per Year》©チームラボ

     

    高低差のある立体的な世界《うごめく谷の、花と共に生きる生き物たち》には、冬の花々でできた生き物たちが生息。《花と共に生きる動物たち II》の動物たちを形作る花も、冬の花々に変化。花々は、誕生と死滅を永遠と繰り返し続けながら、生き物や動物を形作り続ける。

     

    チームラボ《うごめく谷の、花と共に生きる生き物たち – A Whole Year per Year》©チームラボ

  • エストニア・タリンのクム美術館でチームラボの個展がオープン

    15.December.2022 | FASHION / SPOT

    アート集団チームラボは、北欧最大級の美術館であるエストニア・タリンのクム美術館にて、2022年11月11日(金)に個展をオープンした。クム美術館は、18世紀以降のエストニア美術の膨大なコレクションを所蔵し、2008年には欧州最優秀美術館賞(The European Museum Forum=EMF)を受賞した、エストニアを代表する美術館となっている。個展は、2023年5月7日(日)まで開催する。

     

    チームラボ《teamLab:Impermanent Flowers Floating in a Continuous Sea》 

     

    teamLab: Impermanent Flowers Floating in a Continuous Sea」と題した本展では、全てが繋がっている一つの連続した海の中で、花々が誕生と死を繰り返しながら、増殖していく作品群が展示される。来場者は、作品空間に身体ごと没入し、自分と作品との境界のない世界を体験することができる。

     

     

    《Black Waves: Immersive Mass》は、全て繋がっている一つの連続した波でできた作品。始まりも終わりもなく、来場者は、波でできた塊と対峙し、作品空間を進んでいくと、やがては波に引き込まれ、作品空間と連続していく。

    古典的な東アジアの美術の波は、よく線の集合で表現されるが、線の集合でできた波は、それらが流れの中の一部であることを気が付かせてくれる。そして、その線の集合には、波が生き物であるかのように、どこか生命を感じる。

     

    チームラボ《Black Waves:Immersive Mass》©チームラボ

     

    《Black Waves: Immersive Mass》の海の中に現れる作品《増殖する無量の生命》は、花々が誕生と死を繰り返しながら、増殖と死滅を繰り返し、時間とともに移ろっていく。人々が花々にふれると、花々は散って死んでしまう。

     

    チームラボ《増殖する無量の生命》©チームラボ

     

     

    本展では、この他に、燃焼する気体の流れによって描いた線の集合で炎を描く作品《憑依する炎》も展示する。この作品は、来場者がアプリ《Distributed Fire》を持って作品の炎に近づくことで、スマートフォンに炎がともり、作品を持ち帰ることができる。持ち帰った炎は、他の人のスマートフォンに近づけると、同じように炎がともり、炎をつなげることができます。炎を誰かにつなげ、その炎がまた他の誰かにつながっていくことで、炎は、世界中に広がっていく。
    作品は、人々のネットワーク上に分散して存在し、分権型のアートとなっていく時、オリジナルが消滅しても存在し続ける。

     

    チームラボ《憑依する炎》©チームラボ

     

     

    クム美術館 Photo:Tõnu Tunnel. Courtesy of the Art Museum of Estonia.

     

     

    エストニアを代表するクム美術館でチームラボの世界観に飛び込んでみては?

  • チームラボ、築城400年を迎えた広島・福山城にて「チームラボ 福山城 光の祭」開催

    05.December.2022 | FASHION / SPOT

    アート集団チームラボは、広島県福山市の福山城にて、福山城400年博-FUKUYAMA CASTLE EXPO 2022- RCC開局70年「チームラボ 福山城 光の祭」を、2022年12月2日(金)から2023年1月29日(日)までの期間限定で開催する。今年、築城400年を迎えた福山城の石垣や伏見櫓、本丸などを、人々の存在、そして自然のふるまいによって変化する光のアート空間に変える展覧会となっている。

     

     

    福山城は、2022年8月、天守には全国唯一といわれる北側鉄板張りが復元された。展覧会では、この天守が夜の闇に浮かび上がる。天守の周りを歩くと、自分の歩く速度やペースによって、音楽体験が変化していく。

     

    チームラボ《天守曲輪》

     

    現在もほぼ当時のまま存在している福山城の石垣には、誕生と死滅を繰り返し続ける花々によって形作られた動物たちが描かれる。人々が花々に触れると、花々は散っていき、触れ続けて動物の花々が散りすぎると、その動物は死んで消えてしまう。

    本丸・二之丸・三之丸の三段の石垣で構成された福山城は、江戸時代の軍学では「一二三(ひふみ)段」と呼ばれ、最も望ましい城の形態とされていたという。

     

    チームラボ《石垣に住まう花と共に生きる動物達》

     

    旧天守に使われていた礎石には、光のovoid(卵形体)が立ち続ける。それぞれ自律しているovoidは、人に押されたり、風に吹かれたりして倒れると、立ち上がりながら光の色を変え、色特有の音色を響かせる。そして、その周辺のovoidも次々に呼応し、同じ色に変化し音色を響かせながら、連続していく。

     

    チームラボ《忘却の礎石にたちつづけるものたち》

     

    来場者が紙に描いた武将たちが目の前の巨大な草原で動き出す《お絵かき武将》では、福山にゆかりのある歴史上の武将たちを描くことができ、福山藩の初代藩主で福山城を築いた水野勝成を始め、勝成が15年間の放浪中に仕えた織田信長、豊臣秀吉、黒田長政、勝成と従兄弟にあたる徳川家康、福山藩の藩校の誠之館を設立した阿部正弘など、福山城に関する理解が深まる有名武将たちが登場する。武将たちに触ると、その人物の名言が吹き出しで現れる。

    さらに、「お絵かきファクトリー」では、自分の描いた武将を缶バッジにして、持ち帰ることも可能だ。

     

    チームラボ《お絵かき武将》

    チームラボ「お絵かきファクトリー」

     

    他にも、福山城の空間をそのまま使った作品群が複数展示される。

    福山城は、江戸時代初期(1622年)、天下平定後に築城され、近世城郭においては、最後の大規模な新規築城となった。明治時代に入り、廃城令を免れた天守は昭和初期に国宝に定められたが、第二次世界大戦の空襲によって焼失、その後1966年に御湯殿・月見櫓とともに再建された。そして、築城400年を迎えた2022年8月、天守には全国唯一といわれる北側鉄板張りが復元された。

    チームラボは「Digitized City」というアートプロジェクトを行っており、非物質的であるデジタルテクノロジーによって、建造物や場を物理的には変えることなく、場をそのままアート空間に変える。

    長い時間をもつ福山城が作品空間となり、その作品空間は、自然の中で吹く風や雨、その場所にいる人々のふるまいの影響を受けながらインタラクティブに変容し、人々を自然とともに作品の一部、そして、長い時間の一部にしていく。それにより、作品と人々と自然、自分と他者、現在と過去が境界なく連続していく。

     

    福山城の空間が、人々の存在、そして自然のふるまいによって変化し、現在と過去が交差するアート空間へ足を運んでみては?

     

    チームラボ《Walk, Walk, Walk – 福山城》

     

    ©チームラボ

  • チームラボ、シンガポールの常設展「Future World」で新たに3作品を公開

    30.November.2022 | FASHION / SPOT

    アート集団チームラボの、シンガポール・マリーナベイ・サンズにある2つの展示が、リニューアル。美術館アートサイエンス・ミュージアムに2016年にオープンした、世界ではじめてのチームラボの常設展「Future World: Where Art Meets Science」(以下、Future World)では、新作を含む3作品が新たに展示される。また、Future Worldのすぐそばにある、巨大でインタラクティブな光の空間「Digital Light Canvas by teamLab」(以下、Digital Light Canvas)では、来場者の描いた様々な生きものたちによって創られる生態系の世界が新たに登場する。

     

    お絵かきフライト

     

    両展示において、来場者は、身体ごと作品に没入したり、複雑で立体的な世界を身体を使って体験したり、他者と共に新しい世界を創ったりといった体験をすることができる。

     

     

    Future World

    「共創」をコンセプトにした「未来の遊園地」シリーズの《お絵かきフライト》は、来場者が描いた飛行機が飛ぶだけではなく、タブレットを使ってパイロットの視点で操作することができる。チョウやタカを描くと、それぞれの生き物が持つ視点から世界を見ることができ、その生き物特有の知覚によって構築された世界である「環世界」に入る。

     

    イロトリドリの群れの中のエアリアルクライミング

     

    「身体で世界を捉え、世界を立体的に考える」をコンセプトとした「運動の森」シリーズの《イロトリドリの群れの中のエアリアルクライミング》は、空中に棒が立体的に浮かんでいる空間を立体的に渡っていく。

     

    Autonomous Abstraction, 宇宙から自分の存在まで連続する現象

     

    《Autonomous Abstraction, 宇宙から自分の存在まで連続する現象》は、新しい概念の抽象画。人々が点に触れると、点の明滅と色相のリズムが変化しバラバラになり、絵は大きく変化するが、自発的に秩序が形成され、変化しながらも、この作品にとっての美を保ち続ける。

     

     

    Digital Light Canvas

     

    グラフィティネイチャー – レッドリスト, Digital Light Canvas


    「Digital Light Canvas」は、直径15mの光の円形リンクと、光の点の集合でできた高さ20mにある光のシリンダーから構成された空間で、人々の存在によって変化する、チームラボのインタラクティブなアート作品が常設展示されている。

    お絵かきファクトリー

     

     

    「Digital Light Canvas」の空間内には、来場者が描いた絵がその場で缶バッジやTシャツなどになる《お絵かきファクトリー》も登場。

     

    身体ごと作品に没入することができる「Future World」で光の世界を体験しよう。

     

    © チームラボ

  • チームラボ初のNFT作品《Matter is Void》を11月から展示 チームラボプラネッツにて

    17.October.2022 | FASHION

    アート集団チームラボは、NFT作品《Matter is Void – Water》を、東京・豊洲の「チームラボプラネッツ TOKYO DMM」(以下、チームラボプラネッツ)にて、2022年11月1日(火)から展示する。本作品は、ペースギャラリーのNFTプラットフォーム「Pace Verso」(ペース・バーソ)より発表し、10月19日 (火)11:00(米国東部標準時)から販売を開始する、チームラボ初となるNFT作品。国外においては、世界最大級の現代アートフェア「アート・バーゼル」がパリで初開催する「Paris+ par Art Basel」にて、また、ニューヨーク市タイムズ・スクエアの巨大ビルボードにて展示される予定。東京・豊洲のチームラボプラネッツでは、来場者が水に入って体験する没入空間にて展示する。

     

    本NFTプロジェクトは、「Matter is Void」(意:物質は空虚)と書かれた7つのNFT作品で構成される。チームラボプラネッツでは、そのうちの1つ《Matter is Void – Water》が展示される。

     

    「7作品それぞれ購入可能なNFTは1つとなるが、NFTを所有しているか所有していないかにかかわらず、作品自体は誰でもダウンロードし、所有することができます。つまり、NFTによって作品の唯一性は付与されず、NFTの所有の有無にかかわらず、ダウンロードされた作品は、何も区別することはできず、全て本物です」

     

    「作品には、チームラボによって『Matter is Void』と書かれています。しかし、この作品のNFT所有者は、作品内の言葉を自由に書き換えることができます。この変更は、世界中の人がダウンロードして所有している全ての作品に反映され、その言葉に書き変わります。

    チームラボプラネッツで展示する作品内の言葉も、NFT所有者が書き換えると、その言葉に書き変わります」

     

    「そして、NFT所有者の言葉により、作品の価値が変化するだけでなく、その言葉に価値があれば、作品を所有する人は増え、その言葉に価値がなければ、作品を飾る人はいなくなるでしょう。多くの人が見ている作品を書き変える価値は高いかもしれませんが、誰も表示していない作品を書き変える価値は低くなるかもしれません。すなわち、NFT所有者の言葉によって、この作品のNFTの価値も変化していくでしょう」

     

    「また、NFT所有者が他の言葉に書き換えた後、再び「Matter is Void」に戻したとしても、「Matter is Void」の文字は異なる表現で書かれます。つまり、最初の「Matter is Void」は、一度変更されてしまうと、二度と同じ状態で見ることはできません」

  • チームラボフォレスト 福岡が秋の景色に。期間限定で公開中

    29.September.2022 | FASHION / SPOT

    アート集団チームラボによる福岡市の常設ミュージアム「チームラボフォレスト 福岡 – SBI証券」(以下、チームラボフォレスト)が、2022年9月23日(金)から秋限定の空間に変化。動物たちが住む森の木々は紅葉し、高低差のある立体的な世界には秋の花々が咲き渡る。

     

    チームラボの作品は、季節によって変化することも特徴のひとつ。本展においても、実際の季節とともに移ろう作品が、今の時期だけ秋の装いへ。スマートフォンを片手に探索し、様々な動物を捕まえて観察する《捕まえて集める森》では、現実の時間の流れの中で、森と海の景色が変化します。9月23日(金)からは、森の木々が紅葉する秋の景色も。

    高低差のある立体的な世界《うごめく谷の、花と共に生きる生き物たち》には、秋の花々でできた生き物たちが生息し、《花と共に生きる動物たち II》の動物たちを形作る花も、秋の花々に変化。花々は、誕生と死滅を永遠と繰り返し続けながら、生き物や動物を形作り続ける様子を楽しむことができる。

    ほかにも、季節ごとに色を変えながら空間の中を群蝶が舞う作品《群蝶、儚い命》や、降り注ぐ光の粒が地層模様を描く《ふわふわな地形のつぶつぶの地層》などの作品も、期間限定で秋の様相に変化。ぜひ、今しか会えない秋の景色を満喫してみては。

  • チームラボ、山梨・山中湖畔で期間限定の光のアート展を開催

    15.September.2022 | FASHION / SPOT

    アート集団チームラボは、山梨県、山中湖の湖畔にて、山梨日日新聞創刊・山日YBSグループ創業150周年記念 「チームラボ 山中湖 呼応する生命とお絵かき水族館」を、2022年10月28日(金)から11月13日(日)までの期間限定で開催する。同会場では、「夕焼けの渚 紅葉まつり」も同時開催される。

     

    チームラボ《自立しつつも呼応する生命》©チームラボ

    チームラボ《お絵かき水族館​​》©チームラボ

     

    《自立しつつも呼応する生命》と《お絵かき水族館​​》が展示される予定。《自立しつつも呼応する生命》は、湖畔に並ぶ光のovoid(卵形体)が、人に押されたり、風に吹かれたりして倒れると、立ち上がりながら光の色を変え、色特有の音色を響かせる。光と音は周辺のovoidにも次々と呼応する様子を感じることができる。

     

    《お絵かき水族館》は、来場者が紙に描いた魚たちが、目の前で泳ぎ出す作品。泳いでいる魚に触れると、触れられた魚がいっせいに逃げ出したり、エサ袋に触ると、魚にエサをあげることもできるなど、自分のアクションによって変わるアートを楽しむことができる。

     

  • 8月末で閉館、お台場チームラボボーダレスが「虎ノ門・麻布台プロジェクト」に移転

    26.August.2022 | FASHION / SPOT

    2022年8月31日(水)で閉館する東京・お台場の「森ビル デジタルアート ミュージアム: チームラボボーダレス」が、2023年に竣工・開業予定の「虎ノ門・麻布台プロジェクト」に、移転オープンすることが決定した。新しいミュージアムでは、チームラボボーダレスのコンセプト「境界のない1つの世界の中で、さまよい、探索し、発見する」をさらに進化させ、来場者を新しい体験に導く。

     

    「チームラボボーダレス」 東京 虎ノ門・麻布台プロジェクト © チームラボ

     


    チームラボボーダレスは、境界のないアート群による「地図のないミュージアム」として、2018年6月に東京・お台場にオープンした。初年度の年間来館者数は、単独のアーティストのミュージアムとして世界最多規模となる約230万人を記録。世界160以上の国と地域から来館した。また、2019年の来館者数において、単一アート・グループとして、世界で最も来館者が多い美術館として世界記録に認定された。さらに、米国の国際的なニュース雑誌、TIME誌の「世界で最も素晴らしい場所 2019年度版(World’s Greatest Places 2019)」に選出されたほか、第25回ティア・アワード(Thea Awards)にて、「優秀功績賞(Thea Awards for Outstanding Achievement)」を受賞するなど、国内外において権威ある賞を多数受賞してきた。

    更に、お台場でスタートしたチームラボボーダレスは、2019年には、上海でも「teamLab Borderless Shanghai」としてオープン。今後は、ハンブルクやジッダでもオープン予定で、世界中に境界のない世界の体験を広げていく。チームラボの更なる活躍から目が離せない。

  • チームラボ、拡張したソウルのペース・ギャラリーにて個展を開催

    23.August.2022 | FASHION / SPOT

    アート集団チームラボは、ソウルのペース・ギャラリーにて、個展「teamLab: Massless Suns」を2022年9月2日(金)から10月29日(土)までの期間限定で開催する。本展は、国際的なメガギャラリーPACE(ペース)が、ソウルの展示スペースを拡張するにあたり、そのオープニングを飾るもの。国際アートフェア「フリーズ」のソウル初開催と同時にオープン。本展でチームラボは、物質的な境界面のない光の球体と闇の球体が、無数に空間を埋め尽くす新たな作品『質量のない太陽と闇の球体』を公開。

     

     

    質量のない太陽と闇の球体

    Dissipative Figures – Human

    Dissipative Figures – 1000 Birds


    今回初めて公開される『質量のない太陽と闇の球体』は、無数の光の球体と闇の球体からなる空間。1つ1つの光の球体は、光が凝固したかのように、空間上にはっきりと知覚できるにも関わらず、物質的な境界面がないことから、身体では知覚することができない。じっと見ていると、闇が凝固したかのような、青紫色の闇の球体も現れはじめる。来場者が光の球体に触れようとすると、球体は強く輝き、周辺の球体も、次々と呼応し、連続していく。存在とは何かを問う本作品は、作品はそれ自体では存在できず、環境がつくる現象が、作品の存在を生み出していくのだ。そして、それは物理空間には存在せず、認識上に存在する。

     

    永遠の今の中で連続する生と死 II

    Waves of Light

    呼応する小宇宙 – 固形化された光の色, Sunrise and Sunset

     


    ペース・ソウルは今年3月、体験型、没入型、インタラクティブな作品に特化した展示スペースを新設。同スペースでは、「質量のない太陽と闇の球体」はじめ、人や鳥の群れが周囲に散逸するエネルギーを描いた新たなシリーズ「Dissipative Figures」、花が誕生と死滅を永遠に繰り返していく『永遠の今の中で連続する生と死 II』、波を線の集合で表現した『Waves of Light』など、複数の作品が展示されるのでお楽しみに。

     

    また、新たにオープンする屋外の中庭では、風や雨、来場者のふるまいの影響を受けながらインタラクティブに変容する作品《呼応する小宇宙 – 固形化された光の色, Sunrise and Sunset》を展示します。「固形化された光の色」と名付けられた新しい概念の色、61色で変化する本作は、環境と人々を作品の一部にしていきます。

     

     © チームラボ

     

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