年始の初イベントは東京国立博物館へ!「博物館に初もうで」開催

30.December.2020 | FASHION / SPOT

東京国立博物館は、2021年1月2日より開館、恒例の正月企画である「博物館に初もうで」を開催する。

 

「博物館に初もうで」は、2003年から実施され今年で18年目を迎える、毎年好評な企画だ。今年の干支は「丑(ウシ)」。展示では干支をテーマにした作品の特集や、東京国立博物館の新春の目玉である国宝「松林図屛風」(長谷川等伯筆)、各展示室では新年の訪れを祝して吉祥作品や名品の数々を展示する。また、新春を華やかに彩るいけばなや、和太鼓、獅子舞など伝統芸能のイベントも行い、日本のお正月を一挙に楽しむことができる。

特集「博物館に初もうで ウシにひかれてトーハクまいり」

本館特別1室・特別2室

重要文化財 駿牛図断簡 

国宝 片輪車蒔絵螺鈿手箱

力強く従順で、人の営みを傍らで支え続けてきた牛。平安時代には貴族の生活と密着して牛車の文化を育み、また時には神の乗り物や仏教における悟りの象徴ともみなされてきた。この特集では、牛にまつわる豊かな歴史と文化を学ぶことができる。
少し風変わりなタイトルは、「牛に引かれて善光寺参り」ということわざを基にしたもの。このことわざは「身近に起こった出来事に導かれて、思いがけない縁が結ばれること」の例えだ。このような状況だからこそ、展示作品との思いがけない出会いを通して、改めてトーハク(東京国立博物館)と縁を結んでいただきたい。という想いが込められた。ぜひ展示室で、さまざまな表情を見せる牛たちに対面しよう。

 

新春吉祥作品紹介

国宝 松林図屛風 長谷川等伯筆 安土桃山時代・16世紀

国宝 古今和歌集(元永本)下帖

2021年も国宝「松林図屛風」をはじめ、本館では新年の訪れを祝して選んだ作品を展示する。「松林図屛風」の絶妙な空気感と、「古今和歌集」の、日本の書ならではの連綿と余白の美に注目しよう。

 

新春イベント

1月2日、3日は、平成館前庭にて和太鼓や獅子舞など日本の伝統芸能を堪能できるイベントを開催する。感染予防対策を徹底するため、観覧には十分な間隔を確保して実施する予定だ。

 

1月2日(土)

10:00/11:30 和太鼓 湯島天神白梅太鼓
13:00/14:30 獅子舞 葛西囃子中村社中

1月3日(日)
10:00/11:30 獅子舞 葛西囃子中村社中
13:00/14:30 和太鼓 湯島天神白梅太鼓

1月2日(土)~1月11日(月・祝)
正門、本館玄関、本館大階段 いけばな

 

美しい日本の文化にふれ、心豊かな新年のスタートを迎えよう。

RELATED ENTRIES

  • 初音ミクが出展!「150年後の国宝展-ワタシの宝物、ミライの宝物」東京国立博物館にて開催

    06.November.2022 | FASHION / SPOT

    東京国立博物館創立150年を記念して開催される展覧会「150年後の国宝展-ワタシの宝物、ミライの宝物」の企業部門に、クリプトン・フューチャー・メディア株式会社が出展協力することがわかった。「150年後の国宝候補」として、クリプトンからは『初音ミク』を展示。同展覧会は、2022年11月2日(水)~ 2023年1月29日(日)まで、重要文化財である東京国立博物館 表慶館にて開催される。

     

    「150年後の国宝展-ワタシの宝物、ミライの宝物」は、東京国立博物館(以下トーハク)創立150年記念事業の一環で開催される、トーハク史上初の公募型展覧会。展示会場は、明治末期の洋風建築を代表する建物として重要文化財に指定されている東京国立博物館 表慶館。個人や企業から集められた”宝物”が「150年後の国宝候補」として展示される。

    展示品は一般部門と企業部門に分かれており、一般部門では全国からの公募を経て選出された多様な”ワタシの宝物”を、エピソードとともに展示。企業部門では、会社の歴史の礎となったプロダクツ、日本の社会の発展を担ったインフラ技術、人々の暮らしを豊かにした衣食住の文化、世界中で人気を博した日本発のエンターテインメントやスポーツカルチャー、そして未来を作っていくための新しい技術などが紹介されている。


    企業部門で出展する『初音ミク』は、より多くの人が容易に創造の世界に触れられるようになったきっかけを創出した存在として、「150年後の国宝候補」に加わることとなった。

    展覧会の開催にあわせ、展覧会コラボ商品の販売も実施。クリプトンからは今回新たに製作した「初音ミク 150年後の国宝展」グッズ6点に加え、これまでのトーハクとのコラボレーションで誕生した「〈冬木小袖〉ミク」「見返り美人ミク」のマグネットも発売。東京国立博物館 正門プラザに設けられる「150年後の国宝展 ミュージアムショップ」およびオンラインストアにて、2022年11月2日(水)より購入することができるので、会場まで足を運ぶことが難しい遠方の方はオンラインストアを利用しよう。

     

    150年後の未来に贈る壮大なタイムカプセルのような展覧会に注目してみて。

  • 日本美術と乃木坂46が融合した展覧会が東京国立博物館にて開催

    19.July.2021 | SPOT

    日本美術の古典と乃木坂46という現代のポップアイコンが融合し、過去と現在を結ぶ「春夏秋冬/フォーシーズンズ 乃木坂46」が、2021年9月4日(土)より11月28日(日)までの期間中、東京国立博物館表慶館で開催することが決定した。

     

    花下遊楽図屏風 狩野長信筆 東京国立博物館蔵 

    焔 上村松園筆 東京国立博物館蔵 

    夏秋草図屏風・風神雷神図屏風 酒井抱一筆・尾形光琳筆 東京国立博物館蔵 

    秋草図屏風 俵屋宗雪筆 東京国立博物館蔵 

    見返り美人図 菱川師宣筆 東京国立博物館蔵 

    四季花鳥図屏風 伝雪舟等楊筆 東京国立博物館蔵 

    振袖 白縮緬地梅樹衝立鷹模様 東京国立博物館蔵 

     

     

    ※本展覧会では複製を展示

     

     

    本展覧会は、春夏秋冬の花が表現された7点の日本美術の古典と、現代のカルチャーを象徴する乃木坂46を重ね合わせて紹介する展覧会。メンバー一人一人を花に見立て、各美術作品の造形的な本質を現代的に解釈した大型映像インスタレーションを制作・展示。乃木坂46が日々、表現している世界観が、新たな解釈がなされた映像作品を通して文化財に重ねられていくことで、乃木坂46と日本の文化と、日常、自然とが地続きの存在であることを証明する、意欲的な内容となっている。

     

    最先端ディスプレイや映像技術、ユニークな展示方法により、日本美術の古典の本質を映像インスタレーションにどう浮かび上がらせるか、という7名の映像作家のこれでにない挑戦もまた見逃せない。「古典」を映像により「現代」のものとして解釈し直す「古典×現代」も本展覧会の重要なテーマだ。

     

    映像作家は、池田一真や東市篤憲など7名が参加し、一人1作品を担当。美術作品の本質と、乃木坂46がパフォーマンスする撮り下ろしの映像作品を融合させることで、独自の世界観を創り出し、来場者を魅了する。

     

    肖本美術の過去と現代を結ぶ「春夏秋冬/フォーシーズンズ 乃木坂46」から目が離せない。

     

  • 東京国立博物館にて国宝「松林図屛風」の新作VR初公開

    05.October.2020 | SPOT

    東京国立博物館が所蔵する国宝「松林図屛風(しょうりんずびょうぶ)」を鑑賞するVR作品『国宝 松林図屛風—乱世を生きた絵師・等伯—』が、東京国立博物館・東洋館内「TNM & TOPPAN ミュージアムシアター」で2020年10月7日(水)から初公開される。

    VR作品『国宝 松林図屛風—乱世を生きた絵師・等伯—』 監修:東京国立博物館 文化財活用センター  制作:凸版印刷株式会社本VR作品では、安土桃山時代を代表する巨匠・長谷川等伯の人生をたどりながら、日本水墨画の最高傑作とも称される「松林図屛風」の魅力と謎に迫る。製作にあたっては、「松林図屛風」を約253億6715万画素におよぶ超高精細デジタル撮影を実施。微細凹凸を解析するための撮影データを活用することで、和紙の風合いや墨の艶感に至るまで緻密に表現した。荒々しくも見える繊細な筆致や、墨の濃淡による計算された奥行き感など、等伯の卓越した画技をシアターの大画面で鑑賞できる作品となっている。

     

    なお、同館で2020年10月6日(火)から11月29日(日)まで開催される特別展「桃山—天下人の100年」では、VR作品の中で紹介する国宝「松林図屛風」と、京都・智積院(ちしゃくいん)蔵の国宝「楓図壁貼付(かえでずかべはりつけ)」が展示され、実物とVR作品の双方を鑑賞することができる。

     

    VR作品『国宝 松林図屛風―乱世を生きた絵師・等伯―』

    勢いのある筆の動きと墨の濃淡だけで深い霧に包まれた松林を表現した「松林図屛風」は、長谷川等伯の代表作であり、東京国立博物館所蔵の数ある国宝の中でも極めて人気の高い作品。また一方で、どこの松林の風景なのか、何のために描いたのかなど、多くの謎が残る作品でもある。本VR作品では、当時の時代背景から松林図の成り立ちを推理し、作者である等伯の画業の歩みを辿る。長谷川一門を共に支えた息子・久蔵の存在や、時の天下人であった豊臣秀吉の命を受け親子で制作したとされる豪華絢爛な彩色の障壁画「楓図」、「桜図」など、松林図へとつながるエピソードを解説し、作品の持つ魅力に迫る。

     

    VR技術によって和紙の風合いや墨の艶感に至るまで緻密に表現し、展示室では見ることが難しい至近距離からの鑑賞体験が可能に。ぜひ作品を思う存分堪能して。

  • 東京国立博物館「博物館でアジアの旅 アジアのレジェンド」事前予約制で開催

    21.August.2020 | SPOT

    東京国立博物館の「博物館でアジアの旅」は、今年で7回目を迎える秋の恒例企画。2020年は9月8日(火)~10月11日(日)に開催する。本企画では、東洋の美術・工芸・考古遺物が集う「東洋館」を舞台に、毎年異なるテーマを掲げ、それにちなんだ名品を館内随所に展示している。

    今年のテーマは「レジェンド」。もとは「伝説」を意味したレジェンド。そこから「偉人」などの意味が派生し、近年ではスポーツ界や芸能界などで「殿堂入り」を果たした人物もレジェンドと呼ばれるようになった。まさに意味の多様化が進んだ言葉だといえるだろう。今回はそうしたレジェンドの意味の広がりを踏まえつつ、「レジェンドを表わしたもの」、「レジェンドが作ったもの」、「レジェンドが集めたもの」という3つの視点から、レジェンドにまつわるアジア各地の作品を選りすぐって紹介する。

    本年は新型コロナウイルス感染予防のため、入場制限等の取り組みを実施しながらの開催となる。例年好評となっているスペシャルツアー等の関連イベントも、今年度は見合わせることとなった。この秋は東京国立博物館東洋館で、ガイドブックに見立てた図録*1と「博物館でアジアの旅2020パスポート」*2を手に、それぞれで「レジェンドを探す旅」を楽しもう。まるでアジア諸国を巡るように東洋の多彩な文化に触れ、都内にいながら旅行気分を味わってみては。
    *1 図録:ミュージアムショップにて販売予定
    *2 「博物館でアジアの旅2020パスポート」:会期中、東洋館インフォメーションで無料配布予定(数に限りがございます)

  • 東京国立博物館と凸版印刷が「風神雷神図屛風」VRを再上演

    04.July.2020 | FASHION / SPOT

    独立行政法人国立文化財機構東京国立博物館、独立行政法人国立文化財機構文化財活用センターと凸版印刷株式会社は、新型コロナウイルス感染防止のため、東京国立博物館東洋館内TNM&TOPPANミュージアムシアターを臨時休演としていたが、2020年7月1日(水)から上演を再開し、7月1日(水)から10月4日(日)まで、VR作品「風神雷神図のウラ -夏秋草図に秘めた想い-」を再上演する。

     

    また、東京国立博物館 本館7室にて、7月21日(火)から8月10日(月・祝)まで重要文化財「風神雷神図屛風」を展示。同期間中は、実物とVR双方を鑑賞できる。

     

    本VR作品は、尾形光琳筆の重要文化財「風神雷神図屛風」と、その裏に描かれた酒井抱一筆の重要文化財「夏秋草図屛風」のオモテとウラの関係性に隠された秘密を探る作品。2018 年1月リニューアルオープン後の第1弾作品として上演以来再上演を希望する声が多く、実物展示の期間とあわせ今回再演することが決定した。

     

    VR作品「風神雷神図のウラ -夏秋草図に秘めた想い-」

    尾形光琳が描いた「風神雷神図屛風」には裏面があった。それは江戸時代後期の絵師、酒井抱一の晩年の最高傑作「夏秋草図屛風」だ。抱一は光琳を自らの師として仰ぎ、長年に渡って憧れを抱き続けましたが、61歳頃に「風神雷神図屛風」の裏にこの作品を描くよう依頼を受ける。
    自然に翻弄され、雨に濡れ風に揺れる繊細な草花を描いた「夏秋草図屛風」に託した抱一の想いをひも解き、屛風のオモテとウラの関係に隠された秘密に迫る。

     

    表裏一体となった屛風の往時の姿を再現

    1974年から作品保護の観点で表裏を分けて保管されている屛風を、バーチャルリアリティにより表裏一体の往時の姿で再現した。

     

    屛風を透かし表裏の関係を表現

    表面に描かれた「風神雷神図屛風」と裏面に描かれた「夏秋草図屛風」を透かすことで、表裏の絵の関係を探る。

     

    光の変化に応じた屛風の見え方を表現

    高精細デジタルアーカイブを実施し、屛風を拡大し鑑賞することが可能となった。また、凸版印刷のVR技術により、光の変化に応じた屛風の見え方を表現している。

  • 上野・東京国立博物館に、葛飾北斎・伊藤若冲ほか国宝含む120作品が集結

    15.February.2018 | SPOT

    特別展「名作誕生ーつながる日本美術」が東京国立博物館にて2018年4月13日(金)から5月27日(日)まで開催される。

     

    d9U

    特別展「名作誕生ーつながる日本美術」では、国宝・重要文化財を含む約120作品が集結。作品同士の影響関係や共通する社会背景などの「つながり」に着目した12のテーマ別に紹介。美術をより深く鑑賞するきっかけとしても、日本美術の入門篇としても楽しむことができる。

     

     

    XEw

    奈良時代の仏教美術からは重要文化財「伝薬師如来立像(やくしにょらいりゅうぞう)」や、室町時代の絵画からは雪舟等楊の国宝「破墨山水図(はぼくさんすいず)」、江戸時代の工芸からは尾形光琳の国宝「八橋蒔絵螺鈿硯箱(やつはしまきえらでんすずりばこ)」などが展示される。ジャンルや時代、地域を超えた名作を一度に楽しむことができるのは、この展覧会の魅力の一つだ。

     

    0Uo

    テーマである「つながり」は、材質や技法、特徴的な形やモチーフなど様々。名作がどのようにつながり誕生したのか、巨匠たちがどんな物や人とつながり作品を生んだのかが、展覧会を通して明らかにされる。「若冲と模倣」では、生涯を通じて同じモチーフの同じ型を繰り返し描き、独自の表現を確立した伊藤若冲を取り上げている。会場では初期と晩年の作品を比較することもできる。

     

    RZ8

    また、中国の画風を取り入れた雪舟等楊の重要文化財「四季花鳥図屏風」と、同時代の明の水墨画を見比べ、『伊勢物語』の世界を一望に見渡せる「伊勢物語図屏風」や『源氏物語』をモチーフにした工芸品を見たりすることで、作品同士の「つながり」を感じられる構成を楽しもう。

     

     

    4C4

    その他にも菱川師宣の「見返り美人」をはじめとする人物画や風俗画、葛飾北斎の「くだんうしがふち」などの風景画など、数々の名匠による作品が展示される。

     

    ジャンル、時代、地域を超えた名作を楽しもう。

     

    ■Information

    特別展「名作誕生ーつながる日本美術」

    会期:2018年4月13日(金)~5月27日(日)

    ※前期展示4月13日(金)~5月6日(日)、後期展示5月8日(火)~5月27日(日)

    休館日:月曜日 ※4月30日(月・休)は開館

    時間:9:30~17:00 ※金・土曜は21:00、日曜・祝日は18:00まで

    ※入館は閉館の30分前まで

     

    場所:東京国立博物館 平成館(上野公園)

    住所:東京都台東区上野公園13-9

    前売券販売期間:2月1日(木)~4月12日(木)

    ※早割2枚セット券2,600円(税込)は2017年12月1日(金)~2018年1月31日(水)販売

    URL:http://www.tnm.jp

     

     

RANKING

  • DAILY
  • MONTHLY

FOLLOW US