パルコが運営するセレクトショップ「ミツカルストア(MEETSCAL STORE)」青山店で6月9日(金)から、純喫茶好きで有名な人気モデル小谷実由(愛称おみゆ)さんプロデュースによる「純喫茶」を楽しむための提案「純喫茶準備室」を開催。
ファッションブランド「アイアムアイ(IamI)」とのコラボによる「純喫茶」をテーマにした商品や、おみゆさんの愛するレモンスカッシュをモチーフに作家さんと作った商品も展開。さらに、この企画のためのZINEも制作。
先行販売していたミツカルストア福岡店、池袋店、ONLINEで完売したアイテムも数量限定で青山店に集合! 6月10日(土)にはオープンを記念して小谷実由さんが来店し、1日店長としてみなさまをおもてなした。
喫茶店に行く前に「純喫茶準備室」に遊びに行って、純喫茶のレトロ感を楽しもう。
Information
■純喫茶準備室
展開場所:ミツカルストア青山店(港区南青山5-2-15「BY PARCO」地下1F)
期間:2017年6月9日(金)~6月30日(金)
企画用商品:
■小谷実由 × I am I
・喫茶店の内装の壁をモチーフにしたオリジナルテキスタイル
オープンカラーシャツ Freeサイズ ピンク/白 15,800円
パンツ Freeサイズ ピンク/白 18,800円
・喫茶店の重厚なソファーをイメージしたベロアワンピース(タッセル付)
ワンピース Freeサイズ ボルドー/グリーン 13,800円
・喫茶店に着ていきたい、カップルでも楽しめるパイピングシリーズ
ワンピース Freeサイズ ベージュ/ネイビー 18,000円
ダブルシャツ Freeサイズ ベージュ/ネイビー 13,000円
・小谷さんの好きなレモンスカッシュをモチーフにしたシリーズ
Tシャツ M/XL 白 6,900円
トートバッグ 白 2,500円
■レモンスカッシュ×作家
モバイルバッテリー/たなかみさき 3,700円
モバイルバッテリー/多田玲子1 3,700円
モバイルバッテリー/多田玲子2 3,700円
モバイルバッテリー/CHILLCHITTA 3,700円
モバイルバッテリー/tobird 3,700円
モバイルバッテリー/小菅くみ 3,700円
モバイルバッテリー/寺岡奈津美 3,700円
モバイルバッテリー/とんぼせんせい 3,700円
猫とレモンのピンズ/寺岡奈津美 650円
■ZINE
「純喫茶準備室」 限定ZINE(ステッカー付) 1,200円
すべて税抜価格
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390円(税込429円)を中心としたかわいいアイテムが集まるショップ「サンキューマート」は、サンキューマートオリジナル雑貨シリーズの新作で純喫茶をイメージした『純喫茶 アムール』全18アイテムを6月下旬より順次販売開始する。昭和レトロな世界観にノスタルジーを感じられるデザインがラインアップ。
新作『純喫茶 アムール』は架空の純喫茶をテーマに、全アイテムをレトロで大人っぽい雰囲気のデザインに仕上げた。色味はインパクトがありながら落ち着いたカラーであるディープトーンを中心に配色し、昭和っぽさを感じられるよう敢えてシルクスクリーンのようなアナログ感やかすれが表現されている。ロゴも当時の主流であった「太さが一定で払いのカーブが急」という特徴を持つフォントを採用。昭和の日常である純喫茶にノスタルジーを感じられる、看板風デザインの全18アイテムをチェックしてみては?
Information
サンキューマート「純喫茶 アムール」
販売開始日:2022年6月下旬より店舗毎・アイテム毎に入荷順次販売
販売場所:サンキューマート各店舗、公式オンラインショップ他Official Site:https://www.390yen.jp/
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1948年創業のミックスジュース発祥の店「千成屋珈琲」が、テイクアウト可能でよりカジュアルに利用できる「千成屋スタンド」を2022年4月15日(金)より表参道にオープンした。
ミックスジュース550円/クリームソーダ 580円/飲むタマゴプリン 800円
魅惑の珈琲ゼリー 680円
プリンアラモード 1,200円
看板メニューの「ミックスジュース」をはじめ、「ミルクセーキ」や「ミルクコーヒー」をよりカジュアルにレトロ感覚を楽しめるよう牛乳瓶で提供する。さらに、とろ~りなめらかプリンをドリンクにアレンジした「飲むタマゴプリン」、水出しコーヒーを濃く抽出してつくる大人なコーヒーゼリーに特製のシロップとフレッシュをかけて食べる「魅惑のコーヒーゼリー」、口の中でとろける焼きプリンとフルーツ、バニラアイスを添えた「プリンアラモード」などをラインアップ。
たまごカツサンド 900円
千成屋オムライス串カツ付き 1,180円
軽食メニューには、トロトロの半熟たまごにサクサクの衣をまとわせ、自家製マヨネーズで仕上げた「たまごカツサンド」をはじめ、ふわふわの卵で包み込んだ絶品オムライスに新世界名物の串カツをトッピングした「千成屋オムライス 串カツ付き」、昔ながらの「焼きナポリタン」など純喫茶メニューを多数用意した。
テイクアウトにはアイスコーヒー、カラフルな炭酸水の上にアイスクリームとチェリーをトッピングした「クリームソーダ」、こだわり卵と発酵バターを使用した「タマゴベビーカステラ」などが登場。
レトロな純喫茶を気軽に楽しめる「千成屋スタンド」で昔ながらの喫茶メニューを堪能しよう。
Information
千成屋スタンド表参道(センナリヤスタンドオモテサンドウ)
住所 :東京都渋谷区神宮前5-11-7
TEL :03-6427-1321
営業時間:11:00~20:00 (LO19:30) -
【東京さんぽ】 会いに行きたい喫茶店 #9 レトロ&手作り感に”ほっ”とする神田「コーヒー専門店エース」
今回は元祖のりトーストでお馴染みの、神田「コーヒー専門店エース」 にやってきました。
コーヒー専門店だけあってなんとコーヒーが40種類もあるそうです!紅茶だけでも15種類!
自分のお気に入りのコーヒーを見つけて、毎朝出勤前にモーニングで始まる1日…なんてとっても素敵ですね。ずっと取材してみたかった喫茶店の一つでもあるエース。
入る前からわくわくの気持ちでいっぱいでした。ストライプの屋根がなんともレトロな雰囲気です。
店内は温かみのある昔ながらの色使いでとっても落ちつきます。
オープン当初から変わらない店内。
時代は変わっても ずっと大切に残り続けていくお店。素敵だなぁ。今までに掲載された数々の雑誌が置いてありました。
中にはなんと3〜40年前に掲載されたものもお店に…!
マスターがいろいろとお店の事を話しながら雑誌を見せてくださり、エースへの想いが伝わってきました。エースの歴史を知ることができた気がしました。店内に描かれているメニューは全てマスターの手書きだそうです。(ラクダの絵まで!!)
すごすぎます。
エースの壁一面、マスターの手作りのメニュー達でいっぱいです。以前にも一人で訪れた事がありましたが、まさかマスターが描いていたとは知らなかったので、こうやってエースの事を知ることができてより一層エースの事が好きになりました。
マスターの想いが沢山詰まった店内は心温まる空間になっています。そしてそして「珈琲専門店エース」の名物・海苔トースト!
具材として海苔とバター、そして醤油が使われています。
素朴な味付けだけど、海苔の風味とバターがマッチしていてとってもおいしい…
毎日食べたい!!
170円というお手頃価格も嬉しいですね♪
モーニングならブレンドコーヒーもついて500円でいただけちゃいます(アイスコーヒーは+20円)
お昼の12時まではブレンドコーヒーおかわり自由です。そしてそしてアメリカンドーナツ。こちらもお手頃価格の230円でいただけます。
生地の上にはシナモンシュガーがかかっており、穴の中にはバターが挟まっています。
熱でバターが溶けるとドーナツ全体に染み込んでとってもおいしかったです♪最後にマスターをパシャリ
写真でも分かるように、きっとマスターの笑顔がお客様の力になってるんだなぁと思いました。
マスターの生き生きとした姿を見ると元気を貰えました♪
自分の好きな事、好きな場所で大切な想いを持って「エース」を営業されているマスター。
これからもずっと輝き続けるマスターの笑顔を見ていきたいです。Information
珈琲専門店 エース
住所:東京都千代田区内神田3-10-6
営業時間:平日:7:00~18:00 土:7:00~14:00
日曜日、祝日定休
アクセス:JR、東京メトロ銀座線「神田駅」徒歩3分Writer:Ema Tanioku
Photographer:Haruka Yamamoto
Design:Yuko Abe(ASOBISYSTEM)TALENT PROFILE
谷奥えま
『えまえり』の愛称で親しまれている青文字系双子モデル。双子ならではのファッションコーディネートや愛くるしいルックスにファンが急増中。また国内外問わず原宿文化をPRし、街の活性化に努める原宿観光大使も務めている。ファッション誌からTV、ドラマや映画の主演を務めるなど、ファッションモデル発のタレントとして幅広く活躍中。
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【東京さんぽ】会いに行きたい喫茶店 #5 ピザトースト発祥のお店 有楽町「café紅鹿舎」
“60年間以上愛される続ける喫茶店”
今回私が訪れたのは、東京モダンカルチャーの中心地としてお馴染みの有楽町。こちらで今年創業61年を迎える老舗喫茶店、café紅鹿舎で絶品元祖ピザトーストを堪能してきました。お店は東京メトロ各線「日比谷駅」から徒歩2分、JR「有楽町駅」から徒歩4分と駅からのアクセス抜群です。
お店のスタートは、当時有楽町には映画館や劇場が多かったことから、観劇帰りにゆっくりとくつろげる場所を作りたいとの思いではじめたそうです。
お店に着くと、今も変わらずオシャレなマダム達が一息つきに訪れるのを目撃。いつまでも変わらない景色があるって素敵だなと思いました。
café紅鹿舎はピザトーストの発祥として有名なお店。入り口にも元祖ピザトーストの看板が! これは気になる!!!
さっそく中へ入っていきます〜〜♪
一歩お店へ足を踏み入れると……。ん? これはなんだ!?
そう、café紅鹿舎はサイフォン式コーヒーが楽しめる喫茶店なんです。私はサイフォンの器具をこんなに間近で見るのが初めてだったので、興味津々で見入ってしまいました。
お店の中から、時代と共に変化していく日比谷の街を見つめてきた数々の器具やインテリアたち。時代の重みを感じさせてくれて、置いてあるだけでおしゃれに見える素敵な物ばかり! 店内は暖色系でまとめられ、ほっこりと落ち着く居心地のいい場所です。
こちらが名物のピザトースト(税込950円)。セットメニューも充実しており、ドリンクセットは税込1350円です。当時イタリアンレストランに行かないと食べられなかったピザを、気軽に食べられるようにとトーストでアレンジして作られたのが誕生のきっかけ。それから約半世紀の間、たくさんのお客さんに愛されつづけた人気メニューです。
お話を伺って、私も早速ピザトーストをオーダー! ドリンクはストロベリーシェイクを選びました。ちなみに、シェイクはセットには出来ないのでご注意を。
厚切りのトーストに、たっぷりと入ったチーズがビヨ〜ンっと♪ ピザトーストの魂はチーズにアリ!と言わんばかりのその存在感は、軽食としてだけでなくランチとしても大満足できるほどのボリューム。具材はサラミ、玉ネギやピーマンの定番に加え、マッシュルームが入っているのがちょっとうれしい。
パンはふわふわの食感! お腹空いていたのでペロリとたいらげました♪
ご馳走さまです。
今回お話をお伺いしたオーナーの村上節子さん。ご主人思いの、とっても素敵な方でした。この取材では、お店の事だけでなくマスターの生き方や想いを聞く事もでき、私より長い人生を歩まれている方の御言葉は深くとても勉強になります。
オーナーのお話は、キチンと自分の心の棚の中に大切にしまっておきました。また何かあったときは、教えて頂いた大切な言葉を頼りに頑張っていこう。
■Informationcafé紅鹿舎
住所:東京都千代田区有楽町1-6-8 松井ビル
営業時間:9:30〜23:45(土曜、日曜、祝日9:00〜)
定休日:無休
アクセス:東京メトロ 日比谷線、千代田線、都営地下鉄 三田線「日比谷駅」徒歩2分 JR「有楽町駅」より徒歩4分
Model :谷奥えま
プロフィール:『えまえり』の愛称で親しまれている青文字系双子モデル。双子ならではのファッションコーディネートや愛くるしいルックスにファンが急増中。また国内外問わず原宿文化をPRし、街の活性化に努める原宿観光大使も務めている。ファッション誌からTV、ドラマや映画の主演を務めるなど、ファッションモデル発のタレントとして幅広く活躍中。趣味で年間150以上の喫茶店を訪れ、自分好みの喫茶店を開拓している。Instagram:@ematanioku
Photographer:Haruka Yamamoto
Editor&Writer:Ryoichi Komaba
Design:Yuko Abe(ASOBISYSTEM)
TALENT PROFILE
谷奥えま
『えまえり』の愛称で親しまれている青文字系双子モデル。双子ならではのファッションコーディネートや愛くるしいルックスにファンが急増中。また国内外問わず原宿文化をPRし、街の活性化に努める原宿観光大使も務めている。ファッション誌からTV、ドラマや映画の主演を務めるなど、ファッションモデル発のタレントとして幅広く活躍中。
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【東京さんぽ】会いに行きたい喫茶店 #4 猫好きは必見! 新宿三丁目「カフェアルル」
“サービス精神旺盛なオーナーと猫ちゃんに癒される!”
私、谷奥えまが、一度は行ってみたい純喫茶を紹介する連載第4回目。今回は新宿三丁目にあるカフェアルルに行ってきました。
ここのお店は、猫がいるとの噂を聞いて以来ずっと行ってみたかったんだ〜♪♪お店は、都営新宿線「新宿三丁目駅」から徒歩5分以内で着くので、とても行きやすい場所。新宿末廣亭の辺りをテクテク歩いてると、なんだか猫が居そうな雰囲気のお店が見えてきました。
そう! カフェアルルの入り口には、猫や犬の置物がいっぱい!
なぜだか入る前からわくわくな気持ちでいっぱいでした。
早速、お店に入ってみるとチラッと猫ちゃん登場。
笑顔が素敵なマスターもお出迎えして頂きました♪♪
帽子にひょっこり猫のブローチ。マスターの猫愛がすっごく伝わってきました。
店内を見渡してみると、猫!猫!猫!猫グッズでいっぱい!!
猫グッズ以外にも、マスターが趣味で集めているピエロのグッズが所狭しと飾られていました。
カフェアルルは初めて訪れたのに、すっごく居心地が良くて穏やかな気持ちになる喫茶店。マスターに喫茶店をはじめたきっかけをお伺いすると、意外なお話を聞くことが出来ました。
当時、マスターが雀荘で働いていたとき、知り合いの方に喫茶店をやらないかというお誘いがあったんです。趣味で集めていた絵画を飾る場所を探していたこともあり、また、自分の好きな音楽やメニューなど、自由にお店作りをするのは楽しそうだなって思ってはじめたんだとか。
お店にはたくさんの絵画も飾られています。中でも、現代芸術作家の近藤智美さんによる、店内をモチーフにした作品『巨匠をよろこばす 股をひやす』は、看板猫のイシマツくんとジロチョウくんが、思い切りだらけている姿が超かわいい!
カフェアルルは楽しいが楽しいを引き寄せ、喜んでくれるお客さんの愛や喜びがいっぱい詰まった素敵な空間。だから、はじめてでもこんなに居心地よく、時間を過ごせるんだなと思いました。
マスターにオススメのメニューを聞くと、「あなたがいま一番食べたいものがオススメだよ!」という名言をいただきました。というわけで、わたしの気持ちは今ナポリタンを食べたかったので、ナポリタン(税込720円)を頼みました(笑)。
こちらはサービスで出しているという、バナナとジャイアントコーン❤ こういう気遣いがすっごくうれしい!
ナポリタンは昭和レトロを感じさせる、家庭的な優しい味でとっても美味しかったです。また、ドリンクやスープ、サラダがサービスで付いていてボリューム満点。
お腹が満たされた後は、マスターのご厚意で、看板猫のジロチョウくんをお散歩させてもらいました。
猫を散歩するなんて初めてだったからとても新鮮!!!
とてもおとなしい性格なので、お散歩しやすかったです。ちなみにオーナーのことが大好きなジロチョウくん。いつもオーナーが車でお店にやってくると、エンジンの音を聞き分けて出迎えしてくれるんだとか。
喫茶店をはじめて今年で40年になるそうですが、「ずっと楽しかった」と幸せそうにマスターは話してくれました。“みんなが喜んでくれることをやろう”と思ってやっているとみんなが応援してくれる。そういう優しさの連鎖が今日までお店が続けられた原動力なのかなー。
心温まる喫茶店に出会えて良かった。
またいきたいなぁ〜。そしてまたマスターとお話しがしたいです。
■Information
カフェ アルル
住所:東京都新宿区新宿5-10-8 1F
営業時間:11:30〜22:00
定休日:日曜、年末年始
アクセス:都営新宿線、東京メトロ丸ノ内線「新宿三丁目駅」から398m
URL:https://tabelog.com/en/tokyo/A1304/A130401/13087540/
Model & Writer :谷奥えま
プロフィール:『えまえり』の愛称で親しまれている青文字系双子モデル。双子ならではのファッションコーディネートや愛くるしいルックスにファンが急増中。また国内外問わず原宿文化をPRし、街の活性化に努める原宿観光大使も務めている。ファッション誌からTV、ドラマや映画の主演を務めるなど、ファッションモデル発のタレントとして幅広く活躍中。趣味で年間150以上の喫茶店を訪れ、自分好みの喫茶店を開拓している。Instagram:@ematanioku
Photographer:Haruka Yamamoto
Editor:Ryoichi Komaba
Design:Yuko Abe(ASOBISYSTEM)
TALENT PROFILE
谷奥えま
『えまえり』の愛称で親しまれている青文字系双子モデル。双子ならではのファッションコーディネートや愛くるしいルックスにファンが急増中。また国内外問わず原宿文化をPRし、街の活性化に努める原宿観光大使も務めている。ファッション誌からTV、ドラマや映画の主演を務めるなど、ファッションモデル発のタレントとして幅広く活躍中。
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【東京さんぽ】会いに行きたい喫茶店 #2 インテリアが魅力的な高円寺の喫茶店「七つ森」へ
”タイムスリップしたような店内で過ごす贅沢な時間”
どこか懐かしくて居心地が良い、昭和レトロな喫茶店。そんな喫茶店巡りが大好きな私、谷奥えまが「お店のメニューに」 「お店のあの人に」 “会いにいきたい喫茶店” を紹介します。
今回は新宿から中央線で一本、都心からのアクセスも便利な高円寺にやってきました。
高円寺と言えば古着屋・雑貨屋など個性的なお店が多く、毎回遊びに行く度に新しい発見がある、そんな街です。
今回は外観からレトロな雰囲気が漂ってくる喫茶店「七つ森」へ行ってきました。昭和53年に創業した七つ森。元々はお茶屋さんだった建物を使っているそうです。
店の前には昔ながらのかき氷機が。ついつい回したくなってしまいます。
お店の中に入ってみると、年季の入ったインテリアがずらり。昭和の時代にタイムスリップしたような雰囲気です。どこで写真を撮っても素敵な写真になります。
見たこともない不思議なインテリアがたくさんで、思わず手にとって遊びたくなってしまう♪
結局写真で手に持っているものは何か分からずじまいでした。これは一体どうやって使うものなんだろう・・・?!
そんなことを考えてお店のインテリアを眺めているだけでワクワクした気持ちになります。
>>次のページ お店の人気メニューをチェック
TALENT PROFILE
谷奥えま
『えまえり』の愛称で親しまれている青文字系双子モデル。双子ならではのファッションコーディネートや愛くるしいルックスにファンが急増中。また国内外問わず原宿文化をPRし、街の活性化に努める原宿観光大使も務めている。ファッション誌からTV、ドラマや映画の主演を務めるなど、ファッションモデル発のタレントとして幅広く活躍中。
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睨み合う高層ビルを背に、新宿駅から京王線に乗る。緩やかに変わってゆく車窓の景色を眺めること、およそ15分。千歳烏山にあるという“飲める宝石”に出合うために、日本中のキラキラ女子が集まる喫茶店がある。
リボン型に細工されたレースの隙間を覗く。まるで“どうぞお入り”と微笑み招くように、幼い頃お世話になったおもちゃたちがこっちを見ていた。
ガラス扉を開けると、平成から昭和へと一気に時空が戻っていく。初々しい聖子ちゃんの歌声が流れブロマイドが並んでいる。時代が匂い立つような懐かしい小さな空間だ。幼少の頃の思い出と憧れをたっぷり詰め込んで店を営むのは、金井ナオミさん。「昭和のアイドルや雑貨好きが高じて『喫茶 宝石箱』を始めました。主に1970年から80年代後半の歌謡曲やアイテムを揃えています。この時代を知らない若い子がたくさん来てくれて、かわいい!かっこいい!と言ってくれることが嬉しいですね」と優しい面持ちで話してくれた。
さて、お目当ては“飲める宝石”。それは子供時代に誰もが一度は目を輝かせたことがある「クリームソーダ」である。
クリームソーダの定番カラーといえば緑だが、『喫茶 宝石箱』では乙女色に染まって登場する。光に反射して輝くいでたちは、ずるいほどかわいく春の装いで迎えてくれた。
ピーチ味の「ローズクォーツ(税込550円)」は、初恋の甘酸っぱい味。陽気にステップを踏む“キャンディーズ”のちょっぴり強気な恋歌がよく似合う。
イチゴ味の「ルビー(税込550円)」は、甘く優しい恋の味。美しく透き通る春色を前にすれば、“松田聖子”のヒットソング“赤いスイートーピー”を口ずさみたくなる。
巨峰味の「アメジスト(税込550円)」は、大人の恋の味。セクシーな色気と刺激的なフォルムは、まるでブラウン管の中で可憐に踊る“ピンクレディー”のよう。
爽やかなアイドル歌謡とともに、今夏には期間限定のフレーバーに出合うことができるかもしれない。
昭和の味を堪能するなら、もう一つ欠かせないのが「ナポリタン(税込600円)」。もちもちのパスタから大きめに刻まれたベーコン、玉ネギ、ピーマンがゴロンと顔をだしていた。少し柔らかめの麺の食感とトマトケチャップのほどよい酸味に包まれながら、ノスタルジックな世界へとどんどん惹きこまれてゆく。
「オープンして今年で8年となりました。カラフルなクリームソーダを求めて国内外からいらしてくださるようになったのは、実はSNSのおかげなんです。昭和を謳う店ですが、平成の文化に支えられているんですよ」。郷愁を誘う雑貨や音楽が、若い世代や世界の人の心も引きつけてやまない。ナオミさんの宝石箱は、世代や国境越えたお客たちの笑顔で溢れていた。
植木 祐梨子(フードライター)
■店舗情報
喫茶 宝石箱
Address:東京都世田谷区南烏山4-18-18 小山マンション102
Tel:03-5969-8577
Hours:10:00~18:30
Official site:http://housekibako.wixsite.com/2009
関連記事:【東京さんぽ】会いに行きたい喫茶店 #1 レトロな店内に昔ながらのナポリタンとクリームソーダ。神保町の人気店「さぼうる」へ
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街を歩いていると、ドキッとする会話が聞こえてきた。
「先に天国いってるね~」声の主は70代男性。だが、元気そうに歩いている。気になって跡を追ってみると、本当に『天国』へと姿を消した。
『天国』への門は、小さなガラス扉。愛おしいレトロなサンプルを前に、吸い込まれそうになる。食べ歩きグルメが豊富な街・浅草は、東京観光で人気のスポット。温かな佇まいの小さな楽園は、散歩の疲れを休めようと多くの観光客が集うオアシスなのだ。
天国の中は、ぽわんと甘い香りで包まれている。楽園のごちそうはトレードマークの焼印がかわいい特製ホットケーキ(550円)。
注文が入ってから材料を混ぜ、どら焼き用の銅板で丁寧に焼く。外は薄皮をまとったようにカリっとしていて、中はしっとりふわふわ。バターやメープルシロップをかけると、優しいミルクの甘みがよりコク深くなる。正統派なホットケーキは、店主・上野留美さんのこだわりと愛がこもっている。昔、母が作ってくれた手作りおやつのような懐かしい味に、心がホッと安らぐ。
「天国特製ホットドッグ」は、おおっ! と歓声があがるルックスで登場。コッペパンの中で勢いよく反り返るソーセージは、なんと25センチもの特大サイズだ!
噛むたびにじゅわっと溢れ出す肉の旨みが、口の中でパンに染み込んでいく。パキッとした食感のソーセージは、しっとりしているコッペパンとバランスがよい。トッピングは全部で4つ。懐かしい味わいが病みつきになるプレーンホットドッグ(360円)は、散策のお供にもう一個! とつい持って帰りたくなる。
セットで頼んだ珈琲は、残さず飲み干すと良いことがある。
カップの底から縁起のよい2文字が。浅草寺でひいたおみくじの結果が悪くて落ち込んでいても、このサプライズに救われるだろう。細やかなおもてなしの数々は、まさに天国のよう。
迷った時はコレ! 天国に行った人しか買うことができないオリジナルグッズは、幸せのおすそ分けとして浅草土産にピッタリだ。
「今月もう5回も天国いったよ〜」「お前さんは何回だい?」なんて江戸弁が飛び交う平日の聖地。おかしな会話で盛り上がる喫茶店は、観光地の喧騒と別世界の“グルメなニルヴァーナ”である。
■珈琲 天国
住所:東京都台東区浅草1-41-9
https://tabelog.com/tokyo/A1311/A131102/13025425/
植木祐梨子(フードライター)
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■関連記事:【東京カフェ】インパクト抜群の創作メニューに出合える純喫茶めぐりVol.3
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かつてメリヤス工場が栄えていた錦糸町。今では大型商業施設が並ぶ立派な主要駅だ。往時の面影もすっかり消えてしまったなあとしみじみ歩いていると、暖炉のように灯る『喫茶ニット』の文字が目にはいる。
「何だか暖かそうな名前」と思った途端、ツンと刺すような風にぶるっと体が震えた。慌てて扉を開ける。カランコロンと古びた鐘の音と共に、一気に昭和へタイムスリップする。
メリヤス工場を営んでいた小澤民枝さんの父が、商売替えのため1966年に創業。せめて名前だけでも残しておきたいという思いから、『喫茶ニット』が誕生した。開店当初は飲み物数種に軽食のみの純喫茶だったが、今では焼肉定食やカニ雑炊といった、喫茶では見かけないメニューも豊富だ。「近くに大きな病院ができてからねぇ、雑炊のリクエストが増えたもので」と民枝さん。常連さんたちから愛され続ける理由がよくわかる。
なかでも一番人気は「ナポリタン(770円ドリンク付き)」。ぷっくり太くてもちもちのスパゲッティに、ケチャップソースは飛び跳ねないくらいねっとりと絡む。食べるたびに懐かしい思い出が蘇ってくるナポリタン。定番メニューは不思議な力で胃袋を満たしてくれる。
バターにささった爪楊枝がトレードマークの特製「ホットケーキ(750円ドリンク付き)」は凛としている。銅板に流し込み焼かれた2枚が重なり合い、まんまるく5センチもの分厚い格好。熱でとろ〜り溶けていくバターの上から、シロップを加え甘みを足す。
ナイフを入れると、表面のカリカリ感にまず驚く。どっしりと密度の濃いホットケーキは、口へ運ぶとしっとりふわふわ。このギャップに心奪われる。
看板メニューたちは、入り口のショーケースに飾られていた。
およそ50年もの間、食品サンプルたちが店前を守ってきたのだろう。その証拠に随分と色褪せているが、北風にも負けず踏ん張っていた。亡き父から娘、孫、ひ孫へと続く『喫茶ニット』。今でも3世代、仲睦まじく店を切り盛りしている。ホールスタッフはみな揃ってボルドー色のニットベストを着ていた。工場時代の面影はスタッフの制服にちゃんと今でも残っていた。冷たい風の吹く季節は、暖かい『ニット』に包まれたくなる。
- 価格は税込
- セットはコーヒー・紅茶・ミルク・昆布茶のいずれか一品付
■喫茶 ニット
住所:東京都墨田区江東橋4-26-12
https://tabelog.com/tokyo/A1312/A131201/13076100/
植木祐梨子(フードライター)
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もしもしグルメ:インパクト抜群の創作メニューに出合える純喫茶めぐりVol.2 神楽坂「la kagu」
フランス人が多く住む街としても有名な神楽坂。東西線の神楽坂駅前に誕生した『la kagu(ラカグ)』は、いまアツいスポットと話題を呼んでいる。
『ラカグ』とは、新潮社の本の倉庫だった建物がリノベーションされて生まれた商業施設のこと。広々とした木製の階段と錆びた雰囲気の建物は、2020年東京オリンピックのメーン会場「新国立競技場」のデザイン設計者として有名な隈研吾氏が監修。今夏リニューアルオープンした施設内には、おしゃれなファッションや生活雑貨が並び、気の利いたお土産も手に入るのが嬉しい。併設するカフェスペースに『LA MADRAGUE(マドラグ)』東京第一号店が誕生した。
京都にある『マドラグ』の本店は、3つの伝説を継承する喫茶店。惜しまれつつ閉店した『純喫茶セブン』の跡地で、『名曲喫茶みゅーず』の家具を譲り受け、洋食店『コロナ』の玉子サンドのレシピを受け継いだ。長い間、京都の人々に愛されてきた思い出がつまった喫茶店は、レトロとモダンが寄り添い合う空間。店主の山崎三四郎裕崇(やまざきさんしろうひろたか)さんが“昔から続く伝統ある街の喫茶店を守ろう”という思いを込めて『喫茶マドラグ』は開店した。「石畳に花街、外国人が多く歴史ある神楽坂の街はどこか、京都と似ている」と、古き良き喫茶店文化をこよなく愛する店主がこの地を選んだ理由は、神楽坂を散歩してみるとよくわかる。
“名店の味が蘇った”と行列ができるほど人気の「コロナの玉子サンド(850円)」は、優しい気持ちになれる幸福のサンドウィッチ。
びっくりするほどに分厚い玉子はなんと、厚さ7センチ!パンで挟むと全長約10センチになる見事なボリュームだ。大きく口を開けてかまえていると、ぷるんぷるんと揺れながらはいっていく。生温かく穏やかな甘みと、まるで雲を食べているかのような滑らかな舌触りとともに、出汁の香りがふわぁっとひろがる。『コロナ』の店主から作り方を教えてもらい、さらに山崎さんが進化させた名物サンドは、おいしいが継承された伝説の味。母の味のような玉子の優しさが体中に染み渡り、どこか懐かしい故郷を思い出させてくれる。サンドウィッチは持ち帰りが可能だから、友人へ幸福のおすそ分けにもぴったりだ。
ケチャップライスの上にカレーソースと半熟玉子がかかった、神楽坂店限定のスペシャルメニュー「カグライス(980円)」や、好みのトッピングをチョイスできる「マドライス(980円)」、パスタの下にたっぷりの玉子が敷かれた「スパゲッティナポリタン(900円)」など、『マドラグ』でしか食べられない個性的なメニューは、どの料理も甘く優しい玉子に包まれて登場する。
ゆったり座れるソファ席も居心地外いいが、天気の良い日はテラス席でのんびりと過ごすこともできる。都会の喧騒から少し離れた神楽坂で、古き良き純喫茶の味を感じてもらいたい。
- 価格は全て税抜
■Informaiton
LA MADRAGUE(マドラグ)
住所:東京都新宿区矢来町67 ラ カグ1階
喫茶マドラグ
住所:京都府京都市中京区上松屋町706-5
植木祐梨子(フードライター)
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山手線で一番乗降者数が少ないことで有名な鶯谷駅から徒歩5分。上野周辺からも徒歩圏内と好立地にある、黄色いテントが目印の『喫茶デン』は、1971年に創業された純喫茶である。
近所の常連さんの憩いの場が、いま若者たちの間で「並んででも食べたい!」と、口コミやSNSで話題を呼んでいる。衝撃のルックスに思わず歓声があがる喫茶デンの2大名物「クリームソーダ」と「グラパン」だ。
とんがり帽子がお茶目な「クリームソーダ(550円)」。ジュースの中にソフトクリームを落っことしちゃったような不恰好さに胸がキュンとする。
40年以上変らぬレシピで作られている自家製ソフトは、滑らかなクリーム系ではなくシャリシャリとした食感のあっさり味。手に取ったコーンに、スプーンですくったアイスをつけて食べるのが常連スタイル。クリームが少し溶けたメロンソーダをちゅう~と吸い込むと、甘い泡が身体の中で弾ける。
幼少時代に誰もが憧れたクリームソーダ。発祥は『資生堂パーラー 銀座本店』だという。懐かしい味が、気品溢れる老舗のパーラーでうまれたなんて少し意外だ。魅惑のドリンクとして今ではSNSで世界中に拡散されている。このヒーローのような飲み物を知らずに帰国するなんてもったいないだろう。
プディング好きなら必ず食べてもらいたい「ソフト巻きプリン(500円)」は、一日限定12個と早い者勝ち。先代が創業当初から毎朝手作りしているプリンは、卵の味をしっかり感じられるよう甘さ控えめ。濃厚な卵の旨みとアイスは口に入れた瞬間、優しく溶けていく。
このダイナミックさに衝撃を受けない人はいない!もう一つの名物メニューは、食いしんぼうにおすすめの「グラパン(850円)」
およそ一斤(600グラム、高さ10cm)ものビッグサイズの食パンの中には、熱々とろとろのグラタンがたんまり。具だくさんの自家製ホワイトソースは、さらっとしていてシチューのよう。まずは、横に添えられたパンをグラタンにディップ。大きな食パンの耳をちぎって食べると、シルキーでもちもちの食感からカリッと芳ばしく変化する。お一人さまはテーブルに置いてある調味料をかけてみよう。オール・シーズニング(パプリカやチリ、食塩を混ぜた調味料)はマイルドに、タバスコをかけるとスパイシーな風味に変化するから、飽きずにぺロっと完食できる。
気づけば手に持っていたスプーンが、iphoneに変っていた。思わず誰かに自慢したくなるのも納得のメニューに出合えたから。ディープな日本のカフェ(=純喫茶)でしか味わうことのできない、名物グルメを巡る旅はまだまだ続く…。
※価格は全て税込
■Information
住所:東京都台東区根岸3-3-18 メゾン根岸(鶯谷)1階
資生堂パーラー 銀座本店
住所:東京都中央区銀座8-8-3 東京銀座資生堂ビル4階・5階
植木祐梨子(フードライター)
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