日本のファッション史を紐解く展示会にBEAMSがアーカイブ史料を出品

15.June.2021 | FASHION

ビームスが、国立新美術館で2021年6月9日(水)から9月6日(月)までの期間中に開催される、戦後から現代までの日本のファッション史を紐解く世界初の大規模展「ファッション イン ジャパン 1945-2020 ー流行と社会」に、1970年代後半のBEAMS創業の頃の商品やショップバッグや1980年代後期の「渋カジ」スタイルを出品する。今年45周年を迎えたBEAMSが、時代が遷り変わる中で誕生し、約6.5坪の小さいショップとそこに集まったコミュニティが日本のファッション史において担った役割について、解説と共に貴重なアーカイブ史料を展示。また、創業当時の店舗に掲げられた「American Life Shop BEAMS」のロゴを商品化したスーベニアグッズが、会場限定で販売される。

 

展示品(一部)

 

1977年頃のBEAMSショップバッグ

「渋カジ」スタイル(1980年代後期)

会場限定BEAMS初代スーベニアグッズ

 

 

「戦後の日本におけるユニークな装いの軌跡を、衣服やアイデアを想像するデザイナー(発信者)サイドと、衣服を着用し、時に時代のムーヴメントを生み出すこともあった消費者(受容者)サイドの双方向から択え、新聞、雑誌、広告など時代ごとに主流となったメディアも参照し、概観」(同展パンフレットより引用)する壮大な展示の中で、BEAMSは、1970年代半ばから後半にかけてのカジュアルウェアの広がりと価値観の多様化に一翼を担ったとして、日本を代表する数々のブランドやデザイナーと並んで紹介される。1976年に東京・原宿にオープンした1号店で販売していたシャツ、シューズ、ネズミ捕りなど商品の一例と、1977年頃のショップバッグ、そして1978年にトラッドなメンズスタイルの店としてオープンした「BEAMS F」と1号店の店舗模型などが、同時期に創刊された雑誌「ポパイ」の誌面と共に展示され、スタッフの熱意と感性でライフスタイル提案型のショップが形成されていった様子が解説される。

同企画の島根展が先月終了したが、東京展では新たに、1980年代後期の「渋カジ」トレンドを代表した紺ブレスタイルと当時のショッピングバッグを、BEAMSより出品。さらに、同企画展の関連イベントとして、7月3日(土)にトークイベント「ライフスタイルの提案 雑誌『POPEYE』とビームス」の開催が予定されている。開催形式や観覧・視聴に関する詳細については後日発表。

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