角川武蔵野ミュージアムが贈るオープン1周年記念企画「浮世絵劇場 from Paris」開幕

19.October.2021 | SPOT

日本文化の振興に寄与するための事業を手掛ける公益財団法人角川文化振興財団は、「ところざわサクラタウン」内、「角川武蔵野ミュージアム」1Fグランドギャラリーにて、20211030日(土)より、角川武蔵野ミュージアムのオープン1周年記念展として、巨大映像空間へ没入する360度体験型コンテンツ「浮世絵劇場 from Paris」を開催する。

石川真澄「出火吐暴威変化競 鬼童丸」 UKIYO-E PROJECT所蔵

 

大石恵美(BALCOLONY 「桃色四葉乙接吻四人衆大合戦絵巻」 UKIYO-E PROJECT所蔵

 

江戸時代、浮世絵1枚の値段は28文、かけ蕎麦一杯と同じだったと言う。「浮世」とは「現世」のこと。人々の身近な存在であった「浮世絵」は「今を写す絵」だった。今で言えば、テレビやインターネット、インスタグラムのような身近なメディアだ。
19世紀、ヨーロッパに渡った「浮世絵」は、印象派の芸術家達に大きな影響を与えた。その影響は現在も続いている。

 

 

ダニーローズ・スタジオは、「浮世絵」にテクノロジーとストーリーを掛け合わせ、全く新しい巨大映像空間を創造した。
この度、フランス国内で計200万人が体験したDreamed Japan“Images of the Floating World” が、大幅にパワーアップして日本で凱旋上映。12幕の異なるシーンが角川武蔵野ミュージアムの1,100㎡を超える大空間にダイナミックに映し出される「SPIRIT of JAPAN」としてWorld Premier 開催される運びとなった。
扇が時を刻み、提灯が宙を舞い、桜の花びらが風に揺れ、荒波がリズムにあわせて頭上を駆け巡る。 360度映像に包まれた広大なスペースに展開される「浮世絵劇場」を、全身で体感してほしい。

 

グランドギャラリー内後室では、ダニーローズ・スタジオが使用した多数の「浮世絵」を紹介するとともに、日本の現代浮世絵師たちの作品なども紹介する。
「浮世絵」は過去のものではない。フランスで、日本で、さらなる進化を続けている浮世絵の今を堪能してみては?

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    歌川国芳 流行猫の曲鞠 個人蔵

    歌川国利 新版猫の玉のり 個人蔵

    新版玉のり尽 個人蔵

        本展では、猫をテーマに据えた浮世絵をはじめとする135件の作品により、江戸時代における擬人化の世界を紹介。浮世絵や猫を愛してやまない人はもちろんのこと、現代の擬人化表現に関心を持つ人も楽しむことができるだろう。ユーモラスで愛嬌ある姿に思わずクスリとすること間違いなし。   大の猫好きとして知られる歌川国芳は、1841年から集中的に、役者を猫にした作品など猫の擬人化作品を次々と発表した。その展開と後世への影響を紹介しながら国芳の魅力を探っていく。機智に富んだアイデア溢れる国芳の作品を堪能しよう。    

    山東京山作・歌川国芳画『朧月猫の草紙』六編 個人蔵

    歌川国芳 流行猫の狂言づくし 個人蔵

        また、作品を見くらべることで理解を深める「くらべるクイズ」、「もしも国芳らが描いた猫たちが絵から飛び出してきたら?」を実現した「もしもAR」など、さまざまな切り口から展覧会を楽しむための仕掛けも登場する。     「猫が人だったら、人が猫だったら」。そんな、興味深い世界観に触れることができる「もしも猫展」へ足を運んでみてはいかが?
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    浮世絵木版画制作の様子

      職人による彫り作業職人による摺り作業   彫り、擦りに使われた版木(はんぎ)の一部。色別に版木を何枚も彫り、その版木の数だけ何度も擦り重ね、やっと一枚の浮世絵木版画作品が完成する。    江戸時代から伝承された彫師、摺師の非常に繊細で高度な技術により、一枚一枚、何とも言えない手づくりの風合いが醸し出される逸品に注目してほしい。  
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    「丸の内ハウス」 15周年記念ロゴ

    出火吐暴威変化競 鬼童丸

    摺実演の様子

    15周年記念特製 オリジナルエコバッグ

      本イベントでは、浮世絵の表現方法を現代に活かして活動をするUKIYO-E PROJECTの協力のもと実施。浮世絵の「浮世」には「現代」という意味があり、当時の流行りや文化など、常に時代の最先端を木版画で発信していた最先端のアートだった。それを継承し、現代の新しい感性で描いた浮世絵を、常にトレンドの情報を届けてきた「丸の内ハウス」から新たに発信していく。   また、3月7日(月)より、丸の内ハウス内各店舗にて一人2,000円(税込)以上(レシート合算不可)飲食した人に丸の内ハウスのロゴと15周年の特別ロゴを手掛けた平林奈緒美デザインの「15周年記念 特製オリジナルエコバッグ」(全3色)がプレゼントされる。丸の内エリアでは、今後もアニバーサリーイヤーならではのイベントが展開予定なのでお見逃しなく。