1934年創建の「銀座ライオンビル」が登録有形文化財(建造物)に指定された。
1934年4月8日、大日本麦酒(株)の本社ビルとして竣工した当ビルの1階にて、ビヤホールが開店。ビル及びビヤホールの内装は、当時としては贅をつくし、工夫を凝らした造りとなっており、建築家を含め多くの人から絶大な賞賛を集めた。戦時中空襲により多くのビヤホールは焼失または疎開のため取り壊されたが、当ビヤホールは空襲を免れ、1945年9月11日から接収され進駐軍専用のビヤホールとなった。1952年1月に接収は解除され、再度一般の人も利用できるようになり、現在に至る。
ビヤホールライオン 銀座七丁目店・現在
ビヤホールライオン 銀座七丁目店・竣工当時
銀座クラシックホール・現在
銀座クラシックホール・竣工当時
店内正面の大型ガラスモザイク壁画
ビヤホールライオン 銀座七丁目店 店内
葡萄の房をモチーフにした照明
ビールの泡をイメージした照明
豊かな実りをはぐくむ大地をイメージした店内の赤レンガの壁
大麦を表現した柱
『ビヤホールライオン 銀座七丁目店』は、現存する日本最古のビヤホール。6階宴会場の『銀座クラシックホール』も当時は、会議室として使用され、現在ではパーティー会場等で利用されている。
創建当時から内装は殆ど同じままで、何度来店しても「いつも同じ姿で迎えてくれるビヤホール」「思い出が詰まっているビヤホール」として多くの人々から愛され続け、2021年4月8日(木)で創建87周年を迎えた。80年以上もの間、銀座の歴史を伝える歴史的建造物として親しまれてきたことも、登録される経緯に影響していると考えられる。
内装コンセプトは「豊穣と収穫」。「天下一の建物に。後世まで残る日本を代表するビヤホールに」の想いを込められ作られた空間が『ビヤホールライオン 銀座七丁目店』だ。
「豊穣と収穫」がコンセプトのビヤホールには、その所々に豊かな実りを感じさせる大麦や葡萄がモチーフの装飾が施されている。店内に一歩入ると、その歴史と風格を感じる雰囲気から「まるで教会のようだ」とのコメントも受けるという。
店内正面の大型ガラスモザイク壁画には、ビール大麦を収穫する女性たちが描かれており、その中にはたわわに実った葡萄や、中央には愛や平和を象徴する「アカンサスの花」が描かれている。カウンターの両脇には、静かに存在感を放つ噴水が据えられているが、ビルの老朽化にともない近年は使用されていなかった。店内の赤レンガの壁は「豊かな実りをはぐくむ大地」がイメージされており、ホールの左右に並ぶ緑のタイルと天井に伸びる矢じり型の装飾からなる太い柱は「大麦」を表現している。店内を照らすのは、ビールの泡をイメージした水玉模様の照明や、葡萄の房をモチーフにしたシャンデリア。
厨房機器など一部は時代に合わせ改良されているが、内装の殆どは創建当時の姿のまま残され、時代を超えて多くの人々から愛されている。
歴史と気品を感じることができる日本最古のビヤホールへ足を運んでみては?
Information
銀座ライオンビル
所在地:東京都中央区銀座七丁目9番20号
Official Site:https://www.ginzalion.jp/shop/brand/lionginza7/
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カウンターの鉄板焼き割烹と完全個室の焼肉割烹の二つのジャンルを一店舗で楽しめるハイブリッド型のレストラン「本店山科」が、銀座にある姉妹店「銀座山科」のフラッグシップ店として、2022 年7月18日(月)に、東京の一等地である銀座4丁目交差点を臨む銀座駅直結「GINZA PLACE」最上階のフロア全体にオープンした。
「本店山科」では、滋賀県のブランド牛「近江牛」の中でも最高級ランクとされる超⻑期肥育で生体熟成(=生きたまま熟成させること)させた岡崎牧場の「完熟近江牛」を中心に使用している。通常24ヶ月を基準に出荷される黑毛和牛の中で 1%にも満たない40ヶ月以上かけてストレスなく育てられる「完熟近 江牛」は、旨味が強くキレのある脂が特徴だ。 贅沢な「和牛ウニ寿司」
季節の花と楽しむ「初夏の一皿」
洗練されたこだわりの「厳選極厚タンステーキ」
炭火焼きで楽しむ「伊勢海老の大名焼き」
遊び心が詰まった「山科和牛スライダー」
とろけるように甘いアメーラトマト「本日の野菜」
「近江牛厳選ステーキ」
「特性トリュフオムライス」
鉄板焼き割烹「鉄板焼きをもっと身近に」そんな思いで提案された鉄板焼きは、“鉄板焼 きスタイルの肉割烹”をテーマに、これまでのクラシカルな鉄板焼きの形式にとらわれず、割烹料理を融合させてアップデート。ダイナミックなカウンターでは、鉄板焼き一筋20年の料理人・⻑田卓による ライブキッチンのパフォーマンスを堪能することができる。 肉は、タン、ハラミ、イチボ、ランプ、フィレ、サーロインなど様々な部位を生、焼き、煮物、など様々な調理法で味わうことができる。そのほか、素材の味をシンプルに活かして焼き上げる魚介や日本の季節野菜を織り交ぜ、食べ疲れのない鉄板焼きを提案する。また、季節によって食材と皿を彩る花や葉は変化するため、季節の訪れを感じることができる。 鉄板焼きでは珍しい、ハラミやこだわり抜かれた厚み3cmのタン、生肉に加え、スライダーなどの遊び心ある料理を楽しめるのも「本店山科」ならではの魅力。鉄板の場所によって温度が違うため、その食材の旨味を最大限に引き出す温度と焼き方で料理を提供することができる。また、「本店山科」では1,000本以上のワインを貯蔵する巨大なセラーがあり、日常で出会うことのないプレミアムなワインや入手困難な蒸留酒のラインアップも充実している。食材に合った最高なワインを堪能できるのも「本店山科」の魅力と言えるだろう。 焼肉割烹 焼肉割烹は、日本料理の要素を加えた完全個室。各個室 に専属の焼き師が立ち、それぞれの肉を最適な火入れで焼き上げる。 焼肉で「完熟近江牛」レベルの肉が味わえるのは「本店山科」ならではの贅沢。シグネチャーメニューである、シャトーブリアンを使ったカツサンドは、低温調理した肉を薄衣でサッと揚げ、外はカリッと中はふんわり仕上げた食パンで豪快にサンド。唇で噛み切れるほど柔らかく仕上げられた。 鉄板焼きや焼き肉のメインはやはり肉メインのイメージだが、事前に連絡すればベジタリン対応も可能とのこと。 食のエンターテイメントでゲストをもてなす「本店山科」で日本の思い出を作ってみませんか? Information
本店山科
住所:東京都中央区銀座 5-8-1 GINZA PLACE 11F電話番号:03-6264-5888
営業時間:17:00〜23:00
定休日:日曜日公式インスタグラム:https://www.instagram.com/honten_yamashina/
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銀座 蔦屋書店は、5周年記念企画として、“女の子”を描く若手作家として活躍中の女性作家・石井海音、野澤梓、永田優美の3名による新作展示「かわいい。とは何か。」を2022年4月2日(土)から4月22日(金)の期間限定で店内アートウォールギャラリーにて開催している。 石井海音は油彩、野澤梓は漫画のスタイルをベースにしたアクリル、永田優美は日本画を通して、かわいいを追求し表現する今注目の作家3名。彼女たちの作品は、誰かのための“かわいさ”(女の子の客体化)を追求しているのではなく、自らがかわいいと感じ考える自分のための“かわいさ”を主体的に真剣に追及しているのが特徴で、多くの人々を惹き付ける理由もそこにあると企画者は考えた。 石井の作品は、幼い頃から描いてきた絵や日常の延長線上である作家の個人的経験が多くのモチーフとして描かれている。“かわいい”を意識して描かれる独自のキャラクターに加え、線づかいも魅力となっている。構図は2次元的な構成ながら、画中画や、窓、鏡、瞳といった別の世界へ広がる可能性を秘めたモチーフ、ときにはレイヤーとして重ねて描かれる線により、多層的な空間の広がりや時間の重なりなど、3次元、4次元的な印象を受ける絵画を制作する。 野澤にとって“かわいい”ということは作品制作にあたり重要な要素となっている。彼女が描く少⼥の輪郭は、⽩い線で描かれていて、それ以外の線は⿊、またはブルー、ピンクなどのパステルカラーで縁取られている。⼿描きであることを強調するかのように、不安定な軌跡で少⼥の輪郭をなぞった作品は、落書きしたプリクラを⼿帳へ貼り、さらに⼿描きでデコレーションを重ねるという00世代を中⼼に多くの世代に懐かしいカルチャーを連想させる。ノスタルジックでセンチメンタルなイメージを内包する独特な趣を重ねて唯⼀無⼆の作品に仕上げている。 永田作品に登場する女の子たちは、彼女自身の投影。彼女が着用したい服装、とってみたいポーズを作品の中で縦横無人に展開し、自らのすべてを描くことを厭いながらも、支持体の上に余すところなく広げる。日本美術の支持体、絵具、技法をもって、彼女の思う“かわいい"を追求する。時に登場する水玉模様は、女の子または女性の象徴的な要素として描かれもしている。また、永田は作品の図的な構成にも重きを置いており、日本絵画における構図の再構築を試みている。 本展では、石井の油彩作品2点とドローイング作品13点が公開され、これだけの数のドローイングが一挙に公開されるのは今回が初。さらに、野澤の作品は新シリーズであるポートレートシリーズが3点、永田の作品は風神雷神図屛風を想起させる新作をはじめ9点が公開される。 “かわいい”は、現代日本文化のキーワードの一つとなっており、海外でも注目されるアトリビュートでもあると言えるだろう。今回の展示を通して、世界からも注目される“かわいい”の本質について考えてみよう。
Information
展示会「かわいい。とは何か。」
期間:2022年4月2日(土)~4月22日(金)
会場:銀座 蔦屋書店 店内アートウォールギャラリー
入場:無料
詳細:https://store.tsite.jp/ginza/blog/art/25614-1029370325.html