優しさと切なさに満ちたひと夏の青春を繊細な筆致で描き、デビュー作にして第13回小学館ライトノベル大賞のガガガ賞と審査員特別賞のW受賞を果たした八目迷の「夏へのトンネル、さよならの出口」(小学館「ガガガ文庫」刊)。劇場版アニメとして2022年9月9日(金)より全国の劇場で公開された本作が韓国の富川(プチョン)国際アニメーション映画祭に出品され、特別賞(Korean Society of Cartoon & Animation Studies Prize)を受賞した。
富川(プチョン)国際アニメーション映画祭は、20年以上にわたり韓国北部の富川(プチョン)で開催され、映画芸術科学アカデミー公認の毎年高い注目を集める、アジアを代表する国際アニメーション映画祭で、本年度は10月21日(金)〜10月25日(火)に開催された。6つのカテゴリのコンペティションがあり、本作は長編映画部門作品として出品。
この度本作が受賞した特別賞(Korean Society of Cartoon & Animation Studies Prize)は映画祭で最も人気のあった作品に贈られる賞で、映画祭担当者は「この作品は、ともに見、聴き、感じることのできる場所へ私たちを連れていってくれる。印象的な楽曲もまた、素晴らしい音の洞窟へと導いてくれる作品です。」とコメント。
本作を手がけた田口智久監督は「まさか賞を頂けるとは…!とても嬉しく、とても光栄です!この映画が韓国の地で受け入れられ、喜んで頂けた事は国境を超えて普遍的な映画を創れたんだと思います。長い歴史を持つ富川(プチョン)国際アニメーション映画祭の長い歴史の一つに加われて本当に幸せです!」と喜びの声を寄せた。
本作は10月24日(月)から開催中の第35回東京国際映画祭にもジャパニーズアニメーション部門にて出品。10月31日(月)には田口監督が登壇するトークイベント付きの上映もされた。
©2022 八目迷・小学館/映画『夏へのトンネル、さよならの出口』製作委員会