六本木で開催中の「THE ドラえもん展 TOKYO 2017」を村田倫子がナビゲート

01.December.2017 | FEATURES / SPOT

六本木・森アーツセンターギャラリーで絶賛開催中の「THE ドラえもん展 TOKYO 2017」。

日本をはじめ世界中で愛されているドラえもんと、28組の現代アーティスト作家がコラボレーションした作品が出展している話題のアート展です。「あなたのドラえもんをつくってください」をテーマに、村上隆や蜷川実花など人気のアーティストが数多く参加しているのも見所! 今回ナビゲーターを務めてくれる村田倫子ちゃんも、ブルーのワントーンコーデで溢れるドラえもん愛を表現してくれました。

 

会場となるのは、東京メトロ日比谷線、都営大江戸線の六本木駅からほど近い森アーツセンターギャラリー。六本木ヒルズ内に位置しているので、展覧会帰りにお買い物を楽しむこともできます。

会場を入ると、まずお目見えするのが村上隆氏による巨大な絵画作品。細かな所まで丁寧に描かれたドラえもん名シーンの数々は、是非会場でじっくりと堪能してみて欲しい!

 

本展覧会は、巨大な作品が数多く出展されているのも見所のひとつ。藤子・F・不二雄氏の描いたドラえもんワールドに負けない、大迫力の作品の数々に度肝を抜かれること確実です。

 

会場には、増田セバスチャン氏も登壇。映画『のび太のドラビアンナイト』にインスパイアを受けたという作品、「さいごのウエポン」は、なんとファーやおもちゃで巨大ドラえもんを制作! 原宿KAWAIIカルチャーのエッセンスが凝縮されたドラえもんは、迫力満点です。

 

絵画や写真作品だけでなく、強烈な個性を発している立体作品が目白押し! こちらは小谷元彦氏による「救世銅鑼エ門」。漫画的デフォルメを排した、スタイリッシュなドラえもんの解釈が斬新です。

 

こちらは森村泰昌&ザ・モーヤーズ氏による「ドラス」(※2002年出展作品)。ドラえもんをまるごとドレスにした作品は、正面だけでなく背後も注目ポイントなのでお見逃し無く! 倫子ちゃんは作品のインパクトに唖然としつつも、負けじと同じポーズを決めてくれました(笑)。

 

鴻池朋子氏やシシヤマザキ氏、しりあがり寿氏などによる映像作品は、何度も繰り返しみたくなる中毒性の高さが魅力! 倫子ちゃんのお気に入りは、雪景色の白が印象的な鴻池朋子氏の「ドラえもんの歌on 森吉山」。雪山で独唱する鴻池さんの、病みつきになる歌声は是非会場で聴いてみてください。

 

ドラえもんで忘れちゃいけないのが、キャラクターの魅力。お正月的めでたさを感じさせるこの作品は、町田久美氏の「星霜」。高知和紙のキャンパスに墨や金箔など、和テイストを感じさせる画材にも注目です。

 

倫子ちゃんいちばんのお気に入りは、奈良美智氏のドラミちゃんをテーマにした作品群。「この「依然としてジャイアンにリボンをとられたままのドラミちゃん@真夜中」という作品のタイトルはもちろん、吸い込まれるような画面の引力は本物を間近でじっくり堪能して欲しい! 今までドラミちゃんをしみじみ見ることはなかったけれど、実はかなりスペック高い設定なんだよね。」と、奈良美智ワールドにすっかり魅了されてしまったご様子。

 

心温まる日常の切り抜き加減が印象的だったと、こちらも倫子ちゃんイチオシの「私の家のドラえもんの写真」。ドラえもんを主軸に、梅佳代氏の家族の思い出を収めたポートレイト。おじいちゃんが可愛すぎます!

 

ドラえもんとのデート風景をフィルムに収めた、蜷川実花氏の「ドラちゃん1日デートの巻2017」。こちらは過去に制作された作品も併せて展示されているので、見比べて見るのもオススメです。

 

ミュージアムショップでは、本展でしか買えない限定グッズも多数販売されています。原作のシーンがコラージュされたリュック(税抜13,000円)など、ファングッズとしてだけでなくファッションアイテムとしても優秀なものばかり。

 

本展に参加したアーティストのグッズもラインナップ! こちらは、コケティッシュな魅力溢れる増田セバスチャン氏のグッズたち。

 

会場に隣接するカフェ、THE SUNでは、コラボメニューも登場! じっくり展覧会を楽しんだあとは、ここでしか食べることの出来ないオリジナルメニューを味わって余韻に浸るのもいいかも。

 

ラストは、倫子ちゃんによる本展の感想でお別れです。

「どの作品も切り口が斬新なものばかりで、今までにない新たなドラワールドを垣間見ることが出来ました。また、それぞれの個性を出しつつも世界感がぶれない、原作の懐の深さも改めて感じられてすごい漫画だなと実感! たくさんのアーティストの方によって生まれ変わったドラえもんは、新たな発見もたくさんあるのでみなさん是非足を運んでみてください。」

 

「THE ドラえもん展 TOKYO 2017」は2018年1月8日まで開催しているので、年末年始のお出かけプランに組み込んでみてはいかが?

 

■Information

THE ドラえもん展 TOKYO 2017

開催期間:2017年11月1日(水)〜2018年1月8日(月・祝) ※会期中無休

場所:森アーツセンターギャラリー (六本木ヒルズ森タワー52階)

住所:東京都港区六本木6-10-1

開館時間: 10:00〜20:00(火曜〜17:00)※入館は閉館の30分前まで

観覧料:当日 一般/1800円、中学生・高校生/1400円、4歳〜小学生/800円

前売り・団体 一般/1600円、中学生・高校生/1200円、4歳〜小学生/600円

※価格は全て税込

 

カフェ「THE SUN」(六本木ヒルズ森タワー52階)

コラボレーション期間:2017年11月1日(水)~2018年1月8日(月・祝)

営業時間:11:00~22:00(フードL.O.21:00/ドリンクL.O.21:30)

※「THE ドラえもん展 TOKYO 2017」、展望台、森美術館のいずれかの入場券が必要

※期間中は限定メニューがラインナップされています

 

Model:Rinko Murata @rinco1023

Writer:Ryoichi Komaba

Photographer:Haruka Yamamoto

RELATED ENTRIES

  • TOKYO発次世代クリエイティブ・ガールズ・コレクティブ「bala」が本格始動

    04.March.2023 | FASHION / MUSIC

    東京を拠点に活動するガールズ・アーティストとクリエイターによるコレクティブ「bala」がついに本格始動。3月8日に1stシングル「barla」をリリースします。   bala(バラ)は、MANON、SUNNY ONLY 1、DAN、KANOからなる、それぞれにグローバルなバックグラウンドとルーツをもったクリエイティブ集団。世界で同時多発的に進行している様々なZ世代ユースカルチャーと共鳴しながら、DNAに組み込まれた日本発のポップカルチャーと融合させたハイブリッドな表現を求め、グローバルに発信していくことをコンセプトに活動していきます。   3月8日にリリースされるデビュー曲「barla」は、Mondo Grosso名義でも数々のヒット曲を持つ大沢伸一がプロデュースを手掛け、ケンモチヒデフミ(水曜日のカンパネラ)とリリックを共作。Y2Kカルチャーが各所でリヴァイバルするなか、次の音楽トレンドとして復活の兆しを見せている90年代末のフィルターハウス・サウンドをいち早くフィーチャー。次世代のポップカルチャーを牽引していく彼女たちのテーマ曲に相応しいグルーヴィーなダンスチューンとなっています。   <大沢伸一 コメント> 超個性的メンバーが集まったbalaの幕開けに立ち会えて光栄です。ケンモチさんとも事実上初の共作が出来て念願が叶いました。   <ケンモチヒデフミ コメント> balaの皆さん、大沢伸一さん、異色の様々な才能が混ざり合った楽曲に私もご一緒出来てとても嬉しく思っています。今この瞬間にしか出てこない、みんなのエネルギーが詰まった一曲になりました!  
  • 銀杏BOYZなどのジャケットイラストを手掛ける江口寿史のイラストレーション展『東京彼女』が東京ミッドタウン日比谷にて開催

    08.February.2023 | SPOT

    東京ミッドタウン日比谷は、街と人の魅力を伝え続けてきたクリエイター江口寿史氏によるイラストレーション展『東京彼女』を2023年3月14日(火)~4月23日(日)に開催する。当展示のために特別に描き下された、日比谷の街にたたずむ「彼女」の新作イラストを中心に大小さまざまな「彼女」の展示を展開していく。

    銀杏BOYZ「君と僕の第三次世界大戦的恋愛革命」CDジャケット(2005)

    大滝 詠一「A LONG VACATION」40th トリビュートイラスト(2021)

     

    漫画家・イラストレーターとして活躍する江口寿史氏は、東京という街と街の中で輝く人々の瞬間を克明に描き、街と人の魅力を伝え続けている。今回、東京ミッドタウン日比谷が5周年を迎え、日比谷エリアの様々な場所も周年を迎えることから、日比谷ならではの特別展示として江口寿史イラストレーション展『東京彼女』が実現した。 本展示では、東京ミッドタウン日比谷での展示のために新たに描き下された、日比谷の街にたたずむ「彼女」の新作がお披露目するほか、江口氏が80〜90年代に愛用した画材パントーン・オーバーレイによる初公開の原画作品も多数展示される。

     

    また、期間中はサイン会をはじめ、江口氏本人がその場で対象者の似顔絵を描き下ろす「ライブスケッチ」や、イラストを描くコツを伝授する「ワークショップ」も開催。

      時代を代表するクリエイターの、魅力的な東京の「彼女」たちに会いに、ぜひ足を運んでみてはいかが?   ©2023 Eguchi Hisashi
  • 『映画ドラえもんのび太と空の理想郷』公開記念、巨大なドラえもんの飛行船のネーミング募集

    20.January.2023 | ANIME&GAME / MOVIE

    2023年3月3日(金)、シリーズ42作目となる『映画ドラえもんのび太と空の理想郷(ユートピア)』が公開する。映画の舞台は「空の理想郷(ユートピア)」。のび太たちは、オリジナルのひみつ道具・タイムワープ機能付きの飛行船『タイムツェッペリン』で、誰もが一度は想像したことがある夢のようなユートピアを探しに大冒険へと飛び立つ物語となっている。この映画の公開を記念して、『空飛ぶドラえもんプロジェクト』が1月14日(土)より開始した。全長17mもの本物のドラえもんの飛行船が製作され、飛行船のネーミングの募集も開始した。

     

    飛行船は、映画ドラえもんの世界観をイメージしたデザインに。表面には進行方向を向いたドラえもんが、裏面にはのび太・しずかちゃん・スネ夫・ジャイアンの4人が描かれている。全長は17mで、日本最大の無人飛行船。大きな船体に描かれたドラえもんが実際に空を飛んでいるように感じるデザインになっている。

    2023年春、今度のドラえもんたちの冒険の舞台は「空」。誰もが一度は想像したことがある夢のようなユートピアを探しに、ドラえもん達が空をかける大冒険へと飛び立つ。

     

    『空飛ぶドラえもんプロジェクト』には、いまの時代、もう一度子供も大人もみんなで上を向き、夢と希望をもって前進できる気持ちを伝えていこうというメッセージが込められている。

     

    飛行船の名前を決める「飛行船ネーミングひみつ会議」に参加して、思い思いのアイデアを応募してみてはいかが?飛行船イベントの準備をしているドラえもんやのび太たちからも、渾身のネーミングが出てくるかも?詳細は公式サイトにて公開されているのでチェックしよう。

  • 『ドラえもん』デザインのオリジナルシャツ、のび太の部屋をイメージしたシャツが登場!

    22.December.2022 | ANIME&GAME / FASHION

    小学館のライフスタイル雑誌通販から誕生した、遊び心ある生活商品を取り扱う通販メディア『小学館百貨店』では、2022年12月15日(木)より、『ドラえもん』デザインの、シャツメーカー「河谷シャツ」製の長袖シャツを販売開始する。小学館百貨店だからこそお届けできる、ファン喝采の仕掛けも満載、遊び心いっぱいのオシャレで個性的な一着だ。  

    のび太の部屋をイメージしたシャツが登場!

    『小学館百貨店』が、2011年誕生の東京のブランド「河谷シャツ」に依頼して開発したのが、大人が楽しく着られる、『ドラえもん』デザインの長袖シャツ。「河谷シャツ」は大人向けカジュアルシャツ作りを得意としており、本品には同ブランドのこだわりと、ドラえもんファン喝采の仕掛けがたくさん詰め込まれている。 前身頃はさわやかな緑のストライプとテープで、のび太の部屋の畳を表現。背面は白とチェック柄でシンプルに。  背中内側の一部は『ドラえもん』のひみつ道具・タケコプターの総柄があしらわれている。首元のボタンは、ドラえもんの鈴をイメージして、鮮やかな黄色を採用。左の胸ポケットの裏地を引き出すと、刺繍のドラえもんが現れる。「タイムマシン」の出入り口である、のび太の机をイメージしたデザイン。のび太の部屋をイメージしたシャツには、のび太が欠かせないということで、前身頃右下には、昼寝に興じるのび太の刺繍が施されている。前身頃袖の補強パッチ(ガゼット)もポイントです。本格的なシャツを作る「河谷シャツ」のこだわり。サイズはSからXLまで4種類。綿100%で着心地は良く、インナーを調整することで年中着られる。遊び心ある個性的なデザインに心躍ること間違いなしの一着だ。    ©Fujiko-Pro
  • エストニア・タリンのクム美術館でチームラボの個展がオープン

    15.December.2022 | FASHION / SPOT

    アート集団チームラボは、北欧最大級の美術館であるエストニア・タリンのクム美術館にて、2022年11月11日(金)に個展をオープンした。クム美術館は、18世紀以降のエストニア美術の膨大なコレクションを所蔵し、2008年には欧州最優秀美術館賞(The European Museum Forum=EMF)を受賞した、エストニアを代表する美術館となっている。個展は、2023年5月7日(日)まで開催する。  

    チームラボ《teamLab:Impermanent Flowers Floating in a Continuous Sea》 

     teamLab: Impermanent Flowers Floating in a Continuous Sea」と題した本展では、全てが繋がっている一つの連続した海の中で、花々が誕生と死を繰り返しながら、増殖していく作品群が展示される。来場者は、作品空間に身体ごと没入し、自分と作品との境界のない世界を体験することができる。  
     《Black Waves: Immersive Mass》は、全て繋がっている一つの連続した波でできた作品。始まりも終わりもなく、来場者は、波でできた塊と対峙し、作品空間を進んでいくと、やがては波に引き込まれ、作品空間と連続していく。古典的な東アジアの美術の波は、よく線の集合で表現されるが、線の集合でできた波は、それらが流れの中の一部であることを気が付かせてくれる。そして、その線の集合には、波が生き物であるかのように、どこか生命を感じる。 

    チームラボ《Black Waves:Immersive Mass》©チームラボ

     《Black Waves: Immersive Mass》の海の中に現れる作品《増殖する無量の生命》は、花々が誕生と死を繰り返しながら、増殖と死滅を繰り返し、時間とともに移ろっていく。人々が花々にふれると、花々は散って死んでしまう。 

    チームラボ《増殖する無量の生命》©チームラボ

        本展では、この他に、燃焼する気体の流れによって描いた線の集合で炎を描く作品《憑依する炎》も展示する。この作品は、来場者がアプリ《Distributed Fire》を持って作品の炎に近づくことで、スマートフォンに炎がともり、作品を持ち帰ることができる。持ち帰った炎は、他の人のスマートフォンに近づけると、同じように炎がともり、炎をつなげることができます。炎を誰かにつなげ、その炎がまた他の誰かにつながっていくことで、炎は、世界中に広がっていく。 作品は、人々のネットワーク上に分散して存在し、分権型のアートとなっていく時、オリジナルが消滅しても存在し続ける。 

    チームラボ《憑依する炎》©チームラボ

     

     

    クム美術館 Photo:Tõnu Tunnel. Courtesy of the Art Museum of Estonia.

     

     エストニアを代表するクム美術館でチームラボの世界観に飛び込んでみては?
  • 冬のキャンプを盛り上げる『ドラえもん』デザインの寝袋とネックウェア登場

    14.December.2022 | ANIME&GAME / FASHION

    2022年12月8日(木)より、『ドラえもん』デザインの、ダウンメーカー・NANGA製「スリーピングバッグ(寝袋)」とスペインブランド・BUFF製「ネックウェア」の販売が遊び心ある生活商品を取り扱う通販メディア『小学館百貨店』にて開始した。機能性にもこだわったアウトドアに大活躍する野遊び道具となっている。   「NANGA(ナンガ)」は真綿布団の名産地・滋賀県米原市で1941年に創業した「横田縫製」をルーツとする、日本屈指のダウンメーカー。使用するダウンはすべて国内の優れた技術で洗浄・精製し、高性能な製品を世に送り出している。 そんなキャンパー憧れの「NANGA」と「小学館百貨店」が作り上げた夢の寝袋が、この「ドラえもん」デザインの寝袋だ。   スリーピングバッグ     青・白・赤でドラえもんをイメージしたカラーリングに加え、表生地の白部分に首輪の鈴や四次元ポケットも再現されている。裏地には総柄でコミカルなドラえもんのイラストがプリント。機能面も充実しており、立体的なフードがストレスなく頭部を包み込む設計になっている。顔まわりはドラえもんの赤い首輪をイメージしてデザインされた。   ネックウェア付属している収納袋は直径約20cm×高さ約40cmとコンパクトに収納できるので、リュックに入る大きさで持ち運ぶことができる。 使い勝手のよさと、ドラえもんに包み込まれるようなデザインに、冬のキャンプが盛り上がること間違いなしの逸品をチェックしよう。   ©Fujiko-Pro