2001年のデビュー後、その人気を日本のみならず、台湾、香港、韓国、中国、ベトナムなど東南アジア全域に拡大させ、海外でも数々の賞を受賞しているw-inds.。近年は橘慶太が楽曲のセルフプロデュースを手がけており、トロピカルハウスやフューチャーベースなど、世界的トレンドともリンクする先鋭的なサウンドを日本語ポップスにうまく落とし込み、音楽ファンから新たな支持を得ている。今回はメンバー3人にインタビューを敢行。世界に目を向けたさまざまな活動の意図を尋ねた。
取材・文 / 鳴田麻未
■曲作りのスタートは「次、w-inds.が何をやったら面白いか」
――現在のw-inds.は、世界に照準を合わせた曲作りをしていると言って差し支えないでしょうか?
橘慶太(以下、慶太):最近の曲は僕が作詞・作曲・プロデュースまで全部作ってるんですけど、その作り方が海外のダンスミュージックのトラックメイカーと同じ方法なんですね。向こうのサウンドが趣向として好きだし、そのほうが踊りもハマりますしね。
千葉涼平(以下、涼平):うん、今流行りのダンスがね。
緒方龍一(以下、龍一):むしろデビュー当時、J-POPで踊るってことの難しさに直面するほうが多かったんです。ビートなのか歌詞なのかメロディなのか、どこをつまんでいけば良くなるのかなとずっと試行錯誤してましたけど、ここ最近の曲は踊っていても気持ちいいし、踊れるようなトラックありきのパフォーマンスになってると思います。
――例えば1曲作るとき、今はどういう作業から取り掛かっているんですか?
慶太:イメージですね。次、w-inds.が何をやったら面白いか。今まさに次作の制作中なんですけど、「We Don’t Need To Talk Anymore」とか「Time Has Gone」は良い感じで受け入れてもらえたけど、同じようなことをやっても面白くないし、w-inds.らしさもありつつ「こうきたか」ってリスナーに思わせる部分は絶対出したいので、まず「次に何をやったら面白いか」という着想から始まりますね。それがすぐ思いつくときもあるけど、全然思いつかず、どこに行くのが正解かわからないときもあります。
龍一:慶太は常にそれ考えてるよね。
――具体的にはトラック重視で作られているそうで。
慶太:はい。もちろん音楽の顔って歌だとは思うんですけど、僕はもともと曲のビートを聴いちゃうクセがあって。キックとかベース、主に低域の音の鳴り方が、J-POPと海外のサウンドで一番違うところなんですよね。海外のトラックメイカーの作品は、音数は少ないんだけど1つひとつの音がしっかりしてるものが多くて、対してJ-POPのトラックメイカーはいろんな音を入れて派手にするっていう傾向があるんですね。そこで聴感の違いが出てくるんです。なので、w-inds.の曲も基盤となる音をしっかり作ることは重視してます。ドラムの音色を探すために1日費やすことも。細かい音と音を組み合わせて、ドゥン、ドゥン……ってずーっと打ち込んでます(笑)。
――トラックを仕上げる際はどんなことを意識してますか?
慶太:僕は、「楽曲の命は10秒」っていう持論があって。イントロでもいいしフックでもいいから、人をつかめる10秒を作らないと、たくさんの人には届かないと思ってるんです。例えばチャート番組で曲が紹介されるとき、だいたい5秒くらいで終わっちゃうけど、その一瞬で「なんだこれ!?」と思ってもらえるようにするにはどういう音がいいんだろう。そこは常に考えて作ってますね。
――コアな手法も入れるけど、ポップスとしてキャッチーさも追求していると。
慶太:そうですね。やっぱりアメリカのポップミュージックがすごい好きなんでしょうね。実はインストとか聴いてると、どうしても自作のメロディを乗せたくなるんです(笑)。「このコード進行いいな」とか思うと、キー取って、「このメロディがハマったら完璧じゃん!」って。
涼平:それ職業病じゃん!(笑)
龍一:もはや“聴いて”ないね。
慶太:そう、最近はフツーに音楽を聴けなくなっちゃって。音楽が鳴ったら、コードとか、使ってる楽器とか、メロディの流れとか、すぐ分析を始めちゃうんで。悲しいことに、曲聴いてイエーイ!とかなった覚えがもうここ数年ないですね(笑)。
龍一:昔からそういうタイプだよね。パーティとかも行かないし、他の人のライブ見ても分析するし。
――千葉さんと緒方さんはそういうことないですか? 曲を聴いて、自分ならどう踊るかを考えたり、振付を分析したり。
涼平:「どう踊ろう?」はないなぁ。勝手に体動くことはあるけど。
龍一:でもテレビとかライブでダンスグループを見るときは、どういうテンションなの? 楽しむ側なのか、分析側なのか。
慶太:「あ、あいつ失敗したな」とか思うでしょ?
涼平:失敗したけど……そういうこともあるよね、と思うよ(笑)。粗は探さないけど、まぁ見えちゃうね。
■チャレンジして変わっていくのがw-inds.のスタイル
――2014年あたりから音楽性がエッジの効いた方向にソフトランディングしていったと感じてるのですが、それによってライブの演出やダンス、パフォーマンス面はどう変わりました?
慶太:ライブの演出はアルバムを作ってる段階でだいだいイメージしてて、その都度投影させてるんですけど、パフォーマンスもアルバムの内容次第でどうとでも変わりますね。例えば「Timeless」(2014年7月発売)と「Blue Blood」(2015年7月発売)ってアルバムは生音に近いサウンドというか、80年代のファンク&ソウルを現行のサウンドでリバイバルしたような作品で。そのときのライブはあえて映像演出を使わず、照明とバンドのアレンジで魅せる、アンプラグドな感じにして、自分たちも踊りを極力減らすっていうことにチャレンジしたんですね。で、次の「INVISIBLE」(2017年3月)は真逆というか、全体的にデジタルな演出が多くて。自分たちは常にアルバムでその1年の路線を決めるというか、音楽性もファッションも、今年のw-inds.はこう行くんだっていうのをアルバムで提示してる気がしますね。
――かなりコンセプチュアルなグループなんですね。
慶太:コンセプチュアルなんだけど、作品ごとにコロコロ変わるっていう(笑)。デビューから今まで、本当にいろんなコンセプトでやってきたので、15周年ライブとかはセットリストを組むのが大変でした。サウンドがいろいろすぎて。
――そんな中でも、変わってない、変えたくない主軸というと何でしょう?
慶太:歌って踊る……ことかな? でも究極、楽器持ってやっても僕はw-inds.はw-inds.だと思うし、なんだろうなあ。まぁ、3人でとにかく何かするっていうことですかね。
龍一:うん。
涼平:そうだね。規制がないグループだよね(笑)。
慶太:逆にチャレンジして変わっていくのが自分たちのスタイルだって、最近強く思うんです。ひとつの考えに囚われたり、ひとつにジャンルに絞りだしたりしたら、w-inds.が大切にしてるもの=“変わる”“チャレンジ”がなくなるなんじゃないかって思いますね。
<後編へ続く>
■Information
w-inds.
Official site:http://www.w-inds.tv/
DVD発売中「w-inds. LIVE TOUR 2017 “INVISIBLE”」
初回盤DVD [2枚組]
特典映像:「Time Has Gone」LIVE ver.コレオ映像 / ツアーパンフメイキング映像
通常盤Blu-ray [1枚組]
通常盤DVD [2枚組]
特典映像:メンバー視点のツアーメイキング映像(計30分)
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ベネチアンマスクをつけたミステリアスな雰囲気と特徴的な“ガナリヴォイス”のギャップにハマると注目のヴォーカリスト、超学生。今年1月の配信シングルリリースに続き、2月15日(水)には待望の1stアルバム「超」をリリース。3月には自身初となるワンマンライブを日本青年館ホールで実施予定と勢いにのる彼に、今の心境を伺った。
1stアルバム「超」のテーマは「多様性」
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「インゲル」Music Video
初ワンマン「入学説明会」に向けて
−ライブタイトルとしては独特なネーミングですが、どのような思いが?
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今後は世界のいろいろなスタイルにも挑戦してみたいです。チャイニーズスタイルやアラビックなテイストとか。色々な国や文化の世界観にも挑戦したい!コメントをくれる海外の皆さんのアイデアも取り入れていけたらなと思ってます。なので、逆にぜひ本場を教えて欲しいです!何語でもいいので、遠慮なくコメントでリクエストを送ってくれると嬉しいです」
Information
Profile
超学生(ちょうがくせい)2001年生まれの注目の歌い手。11歳で初の「歌ってみた」動画を投稿して以来コンスタントに動画投稿を続け、現在は週1本のペースで新作動画を投稿。Youtubeでのカバー曲再生数3億回以上。ベネチアンマスク越しに覗く端正な顔立ちと、それに相反するような“ガナリヴォイス”が話題沸騰中。2023年2月15日(水)に自身初となるメジャーアルバム「超」をリリース、3月5日(日)には日本青年館ホールにて初のワンマンライブ「入学説明会」の実施が決定している。
公式ウェブサイト:https://chogakusei.com
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ダンスボーカルグループw-inds.が新しいビジュアルを解禁した。新しいビジュアルは3月14日(火)に発売予定の15thアルバム「Beyond」のジャケット写真と同じ衣装の二人が椅子に座った様子のもの。白い清廉な衣装を身にまとった二人に注目しよう。 加えてアルバム「Beyond」の全収録曲も発表となった。既に解禁されていたように、技術にますます磨きをかける橘慶太セルフプロデュースによる楽曲に加え、「Forever Memories」「Feel The Fate」を手掛けた葉山拓亮のほか、松本良喜、今井了介など、かつてw-inds.を支えた作家陣の提供楽曲が収録される。互いに進化した姿で、キャリア23年目の新たなスタートを幕開ける作品になるだろう。 更に3月1日(水)リリース「w-inds. LIVE TOUR 2022 “We are”」と3月14日(火)リリース「Beyond」2作品の発売を記念したCDショップでの店舗施策や、外付けの特典も発表になっている。パネル展示やツアーで着用した衣装の展示、オリジナルレシートが貰えるキャンペーンなど、どれも魅力的な施策・アイテムになっているので、この機会をお見逃しなく!
Information
w-inds.15thアルバム『Beyond』
2023年3月14日(火)
特設サイト:https://ps.ponycanyon.co.jp/w-inds/15thAL/
linkfire:https://w-inds.lnk.to/15thalbum予約:https://w-inds.lnk.to/15thalbum
w-inds. 「w-inds. LIVE TOUR 2022 “We are”」
発売日:2023年3月1日(水)
予約:https://w-inds.lnk.to/LIVETOUR2022Weare「w-inds. LIVE TOUR 2022 “We are”」ツアー/「Bang! Bang! feat. CrazyBoy」MVにて着用の衣装を展示
展示店舗:タワーレコード新宿店
展示期間/展示衣装:
展示①
期間:2023年2月28日(火)〜2023年3月12日(日)
衣装:「w-inds. LIVE TOUR 2022 “We are”」ツアーにて着用の衣装展示②
期間:2023年3月13日(月)〜2023年3月27日(月)
衣装:「Bang! Bang! feat. CrazyBoy」ミュージックビデオにて着用の衣装 -
ダンスボーカルグループ・w-inds.が彼らのデビュー記念日でもある2023年3月14日(火)に15thアルバムをリリースすることを発表し、特設サイトを開設した。 今回の発表は『w-inds. LIVE TOUR 2022 “We are”』の12月18日(日)大阪公演で発表され、会場に集ったファンは思いがけないサプライズに喜びの声を上げた。発表の際、w-inds.は「みんなに喜んでもらえるようなテーマの作品になっているので、楽しみにしていてください!」と語った。 今作は、2021年11月リリースのアルバム『20XX “We are”』からおよそ16ヶ月ぶりのリリースとなる。特設サイトから予約すれば80ページに渡る撮り下ろしスペシャルフォトブックがセットになった「Special Book盤」が購入できる。タイトルや収録曲など詳細は今後順次発表になるとのことなので、続報を待とう。
Information
w-inds.15thアルバム
2023年3月14日(火)
特設サイト:https://ps.ponycanyon.co.jp/w-inds/15thAL/
配信リンク:https://w-inds.lnk.to/15thalbum -
松浦亜弥の13年ぶりとなる新曲「Addicted」が2022年11月25日に配信された。松浦亜弥は2001年にシングル「ドッキドキ!LOVEメール」で歌手デビュー。以降、歌手、俳優として活躍し、数々のヒット曲をリリースしてきた。その歌は多くのシンガーソングライターに絶賛されている。 今回配信された「Addicted」は2016年に夫である橘慶太(w-inds.)が制作し、レコーディングも行っていたが未発表だった楽曲。愛する人に自由には会えない、切なさと向き合いながらも前に進む思いを綴った作品となっている。切なくもエモーショナルな、松浦亜弥の唯一無二の歌を堪能してほしい。 また、この楽曲のオフィシャルリリックビデオが11月25日19:00に橘慶太のオフィシャルYouTubeにて公開された。w-inds.が2017年に発表した「We Don’t Need To Talk Anymore」のミュージックビデオを監督した田辺秀伸氏が手掛けた、歌詞の世界観を美しく描いたリリックビデオとなっている。 橘慶太Official YouTube https://youtu.be/WvsRiH_dSQw
コメント
6年前のとある日、「この曲は女性の声が良くて、あとで歌ってみてくれない?」「は〜い、い〜よ〜」と、家事と育児の合間に歌ったところから始まりました!笑私の声がこの曲にハマり、いいね!っと、お気に召して頂き、私はこの曲いい!私の曲ね!と、お互いなんだかしっくりきました。 私が心から尊敬する、橘慶太さんが、珍しく女性目線で作った楽曲。繊細な歌詞と、繊細な音がとても心地よい一曲です。「あの曲、そろそろじゃない?」と、なぜか、お互いしっくりきたこのタイミングでのリリース嬉しく思います。 夜が長く冷たい風が吹くこの季節にぴったりな一曲是非是非お聴き頂けると嬉しいです。 松浦亜弥 -
現在、ファンクラブ会員限定ライブを開催中のw-inds.が、2022年5月5日(木)のZepp Haneda公演で、2022年夏の全国ツアーの開催を発表した。2019年7月にスタートした『w-inds. LIVE TOUR 2019 "Future/Past"』以来、実に約3年ぶりとなる全国ツアー。8月5日(金)の千葉・市川市文化会館を皮切りに、10月26日(水)の国際フォーラム ホールAまでの全9本の公演を予定している。 チケットは、オフィシャルファンクラブw-inds.dayにて、最速の先行受付が開始された。チケット一般発売に関してはファンクラブ先行の後に予定されているので、ぜひ続報をチェックして欲しい。 開催中のファンクラブライブを皮切りに、続々とイベントへの出演も決定している。新体制としては初めてのw-inds.の全国ツアーを楽しみにしよう。
Information
w-inds. TOUR 2022
2022年8月5日(金)開場17:30 /開演18:30 【千葉】市川市文化会館 大ホール
2022年8月14日(日)開場16:00 /開演17:00 【愛知】名古屋特殊陶業市民会館 フォレストホール
2022年8月20日(土)開場16:00 /開演17:00 【東京】J:COMホール八王子
2022年8月21日(日)開場16:30 /開演17:30 【宮城】トークネットホール仙台
2022年9月2日(金)開場17:30 /開演18:30 【福岡】福岡国際会議場 メインホール
2022年9月16日(金)開場17:30 /開演18:30 【埼玉】川口総合文化センターリリア・メインホール
2022年9月19日(月)開場16:00 /開演17:00 【大阪】グランキューブ大阪 メインホール
2022年9月24日(土)開場16:00 /開演17:00 【神奈川】横須賀芸術劇場 大劇場
2022年10月26日(水)開場17:30 /開演18:30 【東京】東京国際フォーラム ホールA -
新星のごとく現れた台湾と日本にルーツを持つZ世代トリリンガルシンガー ASA Wu。キュートなベビーフェイスからは想像もつかないほど力強くパワフルな歌声は人々の心を魅了し、音楽業界のみならず様々な分野のクリエイターからの注目を集めている。2021年4月にデビュー曲「Bloomer」を発表以降、1st EP『omen』やその中の収録曲の1つであるセクシーなエレクトロニック・ダンス・ボム「MO-MO」のミュージックビデオをリリースするなどその勢いはとどまることを知らない。 そんな、ASA Wuの待望の新曲「Uncolor」が2022年4月8日(金)にリリースされ、オリジナルアニメーションを軸に “ファッション・アート・ミュージック” の各分野で才能を発揮するアーティストが集結するクリエイティブプロジェクト『Artiswitch(アーティスウィッチ)』の 一環として制作されるミュージックビデオシリーズにも採用され話題を呼んでいる。 今回は、未だベールに包まれたASA Wuの魅力を紐解くべくMOSHI MOSHI NIPPONがインタビューを行い、彼女の素顔に迫る。
音楽を目指したきっかけ
「小さい頃からずっと歌って、お家で歌ってショーとか自分でひらいてたりして。夜ご飯食べる時に、「今日のディナーショー!」とか言って、パパとかママに観てもらったりして。台湾では寝る前に、おばあちゃんにも一緒に聴いてもらっていました。それに、小さい頃は褒められてもあんまり喜ばない子供だった。家事とか手伝えば、褒めてもらえるから頑張って家事を手伝う子もいると思うけど、それよりも、ASAはみんなが自分の歌を聴いて喜んでくれる姿をみるのが1番嬉しかった。」 ―ASA WU ASA Wuが音楽の世界を目指したきっかけは幼少期に遡る。自分の歌声を楽しんでくれる家族の姿はまだ幼かった彼女の心を震わせ、歌手を夢見た小さい彼女の背中を押した。今でも変わらず家族の存在は彼女のモチベーションになっているとか。また、彼女の話し方にはまるで歌っているかのような暖かい印象があり、彼女にとって歌うことは天性の才能といっても過言ではない。音楽とASA Wu
「ベタかもしれないけれど、自分にとって音楽を表すなら「NO MUSIC. NO LIFE」。例えば、悲しいことがあった時、ストレスがあった時に、どうするの?って。人それぞれリフレッシュの方法があると思うけど、色んなものがあるなかで、その方法が私にとっては音楽だった。音楽は1番簡単に、気分を変えられるし、自分をポジティブな気分にしてくれたり、聴くことでやる気が出るかもしれないし、聴くってすごい簡単なことだけど、大きな行動に繋がると思う。だから、そういう音楽を、自分が歌って音楽で届けられるようになりたい。」 ―ASA WU 彼女にとって音楽は人生そのものだろう。人生の中で遭遇するネガティブな感情やストレスなど様々な葛藤と向き合い乗り越える時、また、心が晴れるような瞬間も音楽は彼女と常に寄り添う。歌詞を書く際は、自分の頭の中でイメージしたストーリーに登場する主人公の感情や、日々ノートに書き綴っている人生の気づきからインスピレーションを得たりと、エモーショナルなアプローチをとることが多いという。人々がまだ知らない、感じたことがない気持ちを自身の歌を通して共有したいという思いが込められており、それはまた、音楽に支えられてきた彼女自身のように、自分の歌で人々の心に寄り添いたいという彼女の信念からきている。 「Uncolor」MV新曲「Uncolor」について
新曲「Uncolor」の作詞制作プロセスでは、先に出来上がっていたストーリーとビートからイメージを膨らませ「暗闇と光」が共存する世界観を歌詞で表現した。彼女が歌詞の中で特に好きなラインは歌い出しの「どんなColorにも 見えない Night Sky」や「Feeling Sad さみしい色の空 君がいた」だという。その理由について彼女は、「空って、夜の空は黒といえば黒かもしれないけれど、自分の心の具合によっては、どんな色にも見えるかなと思って、そういう言葉を並べました。そして、歌詞の中の「My friends」は地球のみんなに届くように、「みんな友達だよ」という思いをこめて書きました」と語った。レコーディングの際は、歌声でどのように人々にこの想いを届けられるかを意識して、歌声で色付けるように部屋を暗くして挑んだとのこと。 “ファッション・アート・ミュージック” 各分野のアーティストが集結するプロジェクト『Artiswitch』では、「Uncolor」と共に大人気イラストレーターのNANCYSNAKEとコラボレーションを発表しメロディーとビジュアルでストーリーの世界観を表現した。 ASA Wuにとってコラボレーションとは、アーティスト個々のそれぞれのカラーが重なり合って新しい色に出会うことができる発見のようだという。また、それは新しい自分との出会いともいえるだろう。変幻自在に音色を奏でるこれからの彼女の新しい色にも期待が高まる。 彼女は自分の音楽を聞いてくれる人に対して「自分が音楽で伝えたいこともそうだし、歌詞を書いてくれる人がいたら、その人が世界に伝えたいことも自分の声で伝えられたらいいなって。聴いてくれてる方からのメッセージからも、「この人はこういうこと考えてるんだ」っていうのを吸収して、そういうのも共感を得られると思うから、そういうのを自分の声で歌って、「ASAちゃんがこういうことを歌ってくれて良かった」って思ってもらえるような音楽を広めていきたい。ASA Wuの曲を聞いていてよかった、応援してきて良かった、と思ってもらえるようなアーティストに絶対なるので、みんな楽しみにいっぱい応援してね!」と満面の笑顔で語った。ひとの心に音楽で寄り添うASA Wuは、これからも唯一無二の音色で人の心に光を紡いでくれるだろう。そんな彼女のメッセージ性溢れる新曲「Uncolor」を聞きながらそっと一息、深呼吸してみては?TEXT:Natalie(MOSHI MOSHI NIPPON) ASA Wu Instagram:https://www.instagram.com/asawurarara/ YouTube:https://www.youtube.com/channel/UCodMTlxqMqMr4_EGGY3ilYw