2001年のデビュー後、その人気を日本のみならず、台湾、香港、韓国、中国、ベトナムなど東南アジア全域に拡大させ、海外でも数々の賞を受賞しているw-inds.。近年は橘慶太が楽曲のセルフプロデュースを手がけており、トロピカルハウスやフューチャーベースなど、世界的トレンドともリンクする先鋭的なサウンドを日本語ポップスにうまく落とし込み、音楽ファンから新たな支持を得ている。今回はメンバー3人にインタビューを敢行。世界に目を向けたさまざまな活動の意図を尋ねた。
<前編はこちら>
取材・文 / 鳴田麻未
■無料でもいいからどれだけの人に聴いてもらえるかが、今の音楽の価値
――w-inds.はプロモーション施策でも世界に目を向けた動きをしていますよね。例えば昨年は「We Don’t Need To Talk Anymore」のリミックスコンテストを実施しました。リミックスコンテストは、海外の音楽サービスや、Aviciiやビヨンセといった有名アーティストがやったことで広まったものでもあって。
慶太:そうですね。なかなか日本のメジャーシーンではなかったので、やりたいなっていう気持ちが強くて。あれをやったことで良いトラックメイカーと出会えましたし、チャンスが欲しいと思ってる人はごまんといるというか、機会を与えてもらってないだけで才能はあるトラックメイカーがたくさんいるというのを感じることができました。
僕がトラックを作り始めたのは5年ぐらい前なんですけど、自分がすでにデビューしてたから周りにプロの人がたくさんいて、そのノウハウを全部教えてもらえたので、普通の初心者より有利だったんですよね。だから同じように、トラックを作る人たちにもっとプロのノウハウを与えられる環境があれば、刺激し合えて、今僕がやってる音楽の幅もより広がるんじゃないかなと感じてリミックスコンテストを開催しました。募集のときに、1個1個の楽器ごとにサウンドをバラしたパラデータを配布したんですね。それは、トラックをこれから作り始めますっていう人にも、プロの人が作ってる音を細かく見られるようにっていう意図だったんです。やっぱり新しいトラックメイカーがどんどん育って出てきてもらうには、プロのノウハウを見せたり教えたりすることが大切だなと改めて思いましたね。
――さまざまな解釈のリミックス音源が集まったと思いますが。
龍一:それはもう、もう、もう……。送ってくれた音源は今も全部iTunesに入ってるから、シャッフルで流れてくるんですよ。たまに「お! けっこういいイントロだな」と思ったら自分たちの曲だったりしてびっくりする(笑)。
――9月の「Time Has Gone」リリース時も、慶太さん自身が手がけた「Time Has Gone “Future Pop Remix”」を対象にSpotifyで全世界シェアキャンペーンというのをやっていましたね。
慶太:はい。Spotifyっていうツールは今、世界のストリーミングでナンバーワンじゃないですか。こんなこと言うと語弊があるかもしれないけど、僕はSpotifyで聴かれることがCDを売るよりも一番価値が高いと思ってるんですね。無料でもいいからどれだけの人に聴いてもらえるかっていうのが、今の音楽の価値だと思ってて。そういう意味で、ストリーミングサービスにより特化したことはやりたいなという気持ちがあって、それでこの施策をやりました。
龍一:結果、日本国内と台湾のバイラルチャートで1位、香港で最高4位になりました。楽曲がどの国で多く聴かれたかっていう統計では、日本に次いで2位がアメリカ(当時)なのも意外でしたね。
慶太:個人的には、CDが売れないと言われる時代なので、いろんな音楽の売り方があっていいかなと思っていて。例えばパラデータを売るとかも面白いかなって。自分がトラック作ってるからこそできることですよね。今のw-inds.の武器は「曲が作れること」だと思っていて。となると、一番は曲が聴かれること。曲を作って、いろんな人の協力を得てバラまいて聴いてもらうっていうのが、一番僕がやりたいことというか、やるべきことだと思ってます。それで「This Love」ではAWAとコラボレーションしたり、ストリーミングサービスを使った戦略にチャレンジしてるって感じですね。
■必要なのは“J-POP”という概念の再構築
――w-inds.は、2001年にデビューして3年後と、早い段階からアジア各国に進出していますよね。中国、香港、台湾、韓国などで原盤をリリースし、数々の国の音楽アワードを受賞してきました。アメリカのポップスに近い今の音楽性になったのも、支持を得ているアジアでそういうサウンドが主流だから、ある種必然という気もしていて。
慶太:そうですね。感覚として、2004年から2007年あたりは、アジアのフェスに出たらJ-POPがダントツカッコよかったんですよ。失礼な話ですけど、中華圏のサウンド、トラックは素人っぽいものも多くて。歌はみんなうまいですけど。
龍一:バラードが多いしね。それが年々「あれ? みんな音カッコよくなってきたな」「PVも良くなってきたな」「もしかしたら、J-POP抜かれてるんじゃね?」って……。
慶太:そうそう。エンタテインメントのレベルが上がっていってるのを目の当たりにして。その焦りはちょっとあったかもしれないですね、自分たちがこういうサウンドをやるようになった理由のひとつに。
――アジア諸国はどういうわけで音楽改革がなされたんでしょうね? 欧米のトレンドを取り入れるのがうまくなった?
慶太:たぶんインターネットでの情報収集がみんなうまくなったんじゃないかなあ。それと日本の音楽って、ミリオンがバンバン出てすごく売れた時期があるじゃないですか。その音楽が、売れすぎたゆえに当たり前になっちゃって、それ以外がJ-POPじゃないみたいな括りが(進化を)止めちゃってるのかなと僕は感じますね。日本人の僕らがやってる音楽は極論いつでも“J-POP”なはずなんですけど、今の僕らを“J-POP外”とする概念が……。
龍一:確かに! 売れたときの音楽をいまだに引きずってる感あるね。
慶太:それが一番惜しいと思いますね。そこを一回取り払って再構築していかないと、世界に対応できるサウンドやエンタテインメントっていうのはなかなかできないんじゃないかなと。
――海外活動が豊富な分、日本と海外双方の良さを知っている皆さんですが、それぞれどんな特徴があると思いますか?
龍一:日本のステージセットは安全ですごいですよ! アジア圏は大雑把なんで……。
涼平:あはは(笑)。アクシデントにも慣れたね。お客さんに関しては、海外の人は良いパフォーマンスをしたら素直に評価してくれるから、逆にアウェイでもやりやすいとこがあるね。
龍一:確かに。それから日本人はやっぱりいい人ばっかり。僕、今まで携帯電話2回落として、2回とも返ってきてるんですよ。電車の中に財布忘れたこともあるけど、そのまま戻ってきたし。日本以外では考えられないことだなって。
慶太:真面目だよね。あと気が利くというかさ。ウォッシュレットとか温かい便座とかを発明したり。
龍一:人のこと考えるよね! 察しと思いやりだよね。
慶太:僕たちも日本人なので、そこを大切にしていくべきだと思うんですよ。何かで海外に出たいって思ってる人も、アメリカンスターを真似てムチャクチャなこと言ったりやったりしても勘違いで、日本人らしく海外でやるっていうのがいいと思う。僕はそういう意味で日本人らしい音楽の作り方の研究を重ねてるんです。海外のトラックメイカーがワイワイ言いながら作るスタイルが必ずしも正解だとは思ってない。周波数とか調べて職人的にやるタイプなんですよね。
■2017年はw-inds.のターニングポイントだった
――訪日外国人は年々増加してますし、2020年の東京オリンピックはジャパニーズカルチャーに世界が興味を持ち、触れる大きな地点になります。そんなとき、w-inds.は音楽シーンの中でどうありたいですか?
慶太:今とやってることは変えたくないですね。この音楽性を、やりたいけどいろんな事情でやれないって人はたくさんいると思っていて。よくあるのが「日本で売れる曲を作らなきゃダメだ」とか、そういうことを言われるケースはまだ多々あるんです。それを極力取り払えるように僕らが最初に道筋を作っていきたい。ただ、最終的に大きな波を作るのは僕らより下の若者だと思うんです。そういう人が現れたときに健全に音楽を作れる、やりやすい環境を作りたいですね。J-POPの裾野を広げる、いいやり方なんじゃないかなと思います。
――2017年の活動を振り返ってみていかがでしょうか。
涼平:慶太が作品を作って世に出したことで、コアなファンの人たち以外のところに明らかに届いてるって実感できましたね。今まで届いてほしいけどなんで届かないんだろうって思っていたところに、純粋に楽曲の良さで評価してもらえたのは本当に喜ばしいし、昨年までとは違う動きになってますね。
慶太:w-inds.にとってターニングポイントになる1年だったと思います。世間的な見え方もそうですし、自分たちの意識だったり考え方も大きく変化した年だったので。
――2018年はどんな方向に動いていくのか、心から楽しみにしてます。
慶太:ずっとやってきたこと+α、毎年何か足していこうって決めていて。幅が広がっていくけど、歌や踊りという基礎の部分もちゃんと大切にできてるのは、17年間長くやってるからこそだとは思います。リスナーの方に「こうきたか」と思わせることは常に狙ってるので、これからの動きも楽しみに待っててほしいです。
■Information
w-inds.
Official site:http://www.w-inds.tv/
DVD発売中「w-inds. LIVE TOUR 2017 “INVISIBLE”」
初回盤DVD [2枚組]
特典映像:「Time Has Gone」LIVE ver.コレオ映像 / ツアーパンフメイキング映像
通常盤Blu-ray [1枚組]
通常盤DVD [2枚組]
特典映像:メンバー視点のツアーメイキング映像(計30分)
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ベネチアンマスクをつけたミステリアスな雰囲気と特徴的な“ガナリヴォイス”のギャップにハマると注目のヴォーカリスト、超学生。今年1月の配信シングルリリースに続き、2月15日(水)には待望の1stアルバム「超」をリリース。3月には自身初となるワンマンライブを日本青年館ホールで実施予定と勢いにのる彼に、今の心境を伺った。
1stアルバム「超」のテーマは「多様性」
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「インゲル」Music Video
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今後は世界のいろいろなスタイルにも挑戦してみたいです。チャイニーズスタイルやアラビックなテイストとか。色々な国や文化の世界観にも挑戦したい!コメントをくれる海外の皆さんのアイデアも取り入れていけたらなと思ってます。なので、逆にぜひ本場を教えて欲しいです!何語でもいいので、遠慮なくコメントでリクエストを送ってくれると嬉しいです」
Information
Profile
超学生(ちょうがくせい)2001年生まれの注目の歌い手。11歳で初の「歌ってみた」動画を投稿して以来コンスタントに動画投稿を続け、現在は週1本のペースで新作動画を投稿。Youtubeでのカバー曲再生数3億回以上。ベネチアンマスク越しに覗く端正な顔立ちと、それに相反するような“ガナリヴォイス”が話題沸騰中。2023年2月15日(水)に自身初となるメジャーアルバム「超」をリリース、3月5日(日)には日本青年館ホールにて初のワンマンライブ「入学説明会」の実施が決定している。
公式ウェブサイト:https://chogakusei.com
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ダンスボーカルグループw-inds.が新しいビジュアルを解禁した。新しいビジュアルは3月14日(火)に発売予定の15thアルバム「Beyond」のジャケット写真と同じ衣装の二人が椅子に座った様子のもの。白い清廉な衣装を身にまとった二人に注目しよう。 加えてアルバム「Beyond」の全収録曲も発表となった。既に解禁されていたように、技術にますます磨きをかける橘慶太セルフプロデュースによる楽曲に加え、「Forever Memories」「Feel The Fate」を手掛けた葉山拓亮のほか、松本良喜、今井了介など、かつてw-inds.を支えた作家陣の提供楽曲が収録される。互いに進化した姿で、キャリア23年目の新たなスタートを幕開ける作品になるだろう。 更に3月1日(水)リリース「w-inds. LIVE TOUR 2022 “We are”」と3月14日(火)リリース「Beyond」2作品の発売を記念したCDショップでの店舗施策や、外付けの特典も発表になっている。パネル展示やツアーで着用した衣装の展示、オリジナルレシートが貰えるキャンペーンなど、どれも魅力的な施策・アイテムになっているので、この機会をお見逃しなく!
Information
w-inds.15thアルバム『Beyond』
2023年3月14日(火)
特設サイト:https://ps.ponycanyon.co.jp/w-inds/15thAL/
linkfire:https://w-inds.lnk.to/15thalbum予約:https://w-inds.lnk.to/15thalbum
w-inds. 「w-inds. LIVE TOUR 2022 “We are”」
発売日:2023年3月1日(水)
予約:https://w-inds.lnk.to/LIVETOUR2022Weare「w-inds. LIVE TOUR 2022 “We are”」ツアー/「Bang! Bang! feat. CrazyBoy」MVにて着用の衣装を展示
展示店舗:タワーレコード新宿店
展示期間/展示衣装:
展示①
期間:2023年2月28日(火)〜2023年3月12日(日)
衣装:「w-inds. LIVE TOUR 2022 “We are”」ツアーにて着用の衣装展示②
期間:2023年3月13日(月)〜2023年3月27日(月)
衣装:「Bang! Bang! feat. CrazyBoy」ミュージックビデオにて着用の衣装 -
ダンスボーカルグループ・w-inds.が彼らのデビュー記念日でもある2023年3月14日(火)に15thアルバムをリリースすることを発表し、特設サイトを開設した。 今回の発表は『w-inds. LIVE TOUR 2022 “We are”』の12月18日(日)大阪公演で発表され、会場に集ったファンは思いがけないサプライズに喜びの声を上げた。発表の際、w-inds.は「みんなに喜んでもらえるようなテーマの作品になっているので、楽しみにしていてください!」と語った。 今作は、2021年11月リリースのアルバム『20XX “We are”』からおよそ16ヶ月ぶりのリリースとなる。特設サイトから予約すれば80ページに渡る撮り下ろしスペシャルフォトブックがセットになった「Special Book盤」が購入できる。タイトルや収録曲など詳細は今後順次発表になるとのことなので、続報を待とう。
Information
w-inds.15thアルバム
2023年3月14日(火)
特設サイト:https://ps.ponycanyon.co.jp/w-inds/15thAL/
配信リンク:https://w-inds.lnk.to/15thalbum -
松浦亜弥の13年ぶりとなる新曲「Addicted」が2022年11月25日に配信された。松浦亜弥は2001年にシングル「ドッキドキ!LOVEメール」で歌手デビュー。以降、歌手、俳優として活躍し、数々のヒット曲をリリースしてきた。その歌は多くのシンガーソングライターに絶賛されている。 今回配信された「Addicted」は2016年に夫である橘慶太(w-inds.)が制作し、レコーディングも行っていたが未発表だった楽曲。愛する人に自由には会えない、切なさと向き合いながらも前に進む思いを綴った作品となっている。切なくもエモーショナルな、松浦亜弥の唯一無二の歌を堪能してほしい。 また、この楽曲のオフィシャルリリックビデオが11月25日19:00に橘慶太のオフィシャルYouTubeにて公開された。w-inds.が2017年に発表した「We Don’t Need To Talk Anymore」のミュージックビデオを監督した田辺秀伸氏が手掛けた、歌詞の世界観を美しく描いたリリックビデオとなっている。 橘慶太Official YouTube https://youtu.be/WvsRiH_dSQw
コメント
6年前のとある日、「この曲は女性の声が良くて、あとで歌ってみてくれない?」「は〜い、い〜よ〜」と、家事と育児の合間に歌ったところから始まりました!笑私の声がこの曲にハマり、いいね!っと、お気に召して頂き、私はこの曲いい!私の曲ね!と、お互いなんだかしっくりきました。 私が心から尊敬する、橘慶太さんが、珍しく女性目線で作った楽曲。繊細な歌詞と、繊細な音がとても心地よい一曲です。「あの曲、そろそろじゃない?」と、なぜか、お互いしっくりきたこのタイミングでのリリース嬉しく思います。 夜が長く冷たい風が吹くこの季節にぴったりな一曲是非是非お聴き頂けると嬉しいです。 松浦亜弥 -
現在、ファンクラブ会員限定ライブを開催中のw-inds.が、2022年5月5日(木)のZepp Haneda公演で、2022年夏の全国ツアーの開催を発表した。2019年7月にスタートした『w-inds. LIVE TOUR 2019 "Future/Past"』以来、実に約3年ぶりとなる全国ツアー。8月5日(金)の千葉・市川市文化会館を皮切りに、10月26日(水)の国際フォーラム ホールAまでの全9本の公演を予定している。 チケットは、オフィシャルファンクラブw-inds.dayにて、最速の先行受付が開始された。チケット一般発売に関してはファンクラブ先行の後に予定されているので、ぜひ続報をチェックして欲しい。 開催中のファンクラブライブを皮切りに、続々とイベントへの出演も決定している。新体制としては初めてのw-inds.の全国ツアーを楽しみにしよう。
Information
w-inds. TOUR 2022
2022年8月5日(金)開場17:30 /開演18:30 【千葉】市川市文化会館 大ホール
2022年8月14日(日)開場16:00 /開演17:00 【愛知】名古屋特殊陶業市民会館 フォレストホール
2022年8月20日(土)開場16:00 /開演17:00 【東京】J:COMホール八王子
2022年8月21日(日)開場16:30 /開演17:30 【宮城】トークネットホール仙台
2022年9月2日(金)開場17:30 /開演18:30 【福岡】福岡国際会議場 メインホール
2022年9月16日(金)開場17:30 /開演18:30 【埼玉】川口総合文化センターリリア・メインホール
2022年9月19日(月)開場16:00 /開演17:00 【大阪】グランキューブ大阪 メインホール
2022年9月24日(土)開場16:00 /開演17:00 【神奈川】横須賀芸術劇場 大劇場
2022年10月26日(水)開場17:30 /開演18:30 【東京】東京国際フォーラム ホールA -
新星のごとく現れた台湾と日本にルーツを持つZ世代トリリンガルシンガー ASA Wu。キュートなベビーフェイスからは想像もつかないほど力強くパワフルな歌声は人々の心を魅了し、音楽業界のみならず様々な分野のクリエイターからの注目を集めている。2021年4月にデビュー曲「Bloomer」を発表以降、1st EP『omen』やその中の収録曲の1つであるセクシーなエレクトロニック・ダンス・ボム「MO-MO」のミュージックビデオをリリースするなどその勢いはとどまることを知らない。 そんな、ASA Wuの待望の新曲「Uncolor」が2022年4月8日(金)にリリースされ、オリジナルアニメーションを軸に “ファッション・アート・ミュージック” の各分野で才能を発揮するアーティストが集結するクリエイティブプロジェクト『Artiswitch(アーティスウィッチ)』の 一環として制作されるミュージックビデオシリーズにも採用され話題を呼んでいる。 今回は、未だベールに包まれたASA Wuの魅力を紐解くべくMOSHI MOSHI NIPPONがインタビューを行い、彼女の素顔に迫る。
音楽を目指したきっかけ
「小さい頃からずっと歌って、お家で歌ってショーとか自分でひらいてたりして。夜ご飯食べる時に、「今日のディナーショー!」とか言って、パパとかママに観てもらったりして。台湾では寝る前に、おばあちゃんにも一緒に聴いてもらっていました。それに、小さい頃は褒められてもあんまり喜ばない子供だった。家事とか手伝えば、褒めてもらえるから頑張って家事を手伝う子もいると思うけど、それよりも、ASAはみんなが自分の歌を聴いて喜んでくれる姿をみるのが1番嬉しかった。」 ―ASA WU ASA Wuが音楽の世界を目指したきっかけは幼少期に遡る。自分の歌声を楽しんでくれる家族の姿はまだ幼かった彼女の心を震わせ、歌手を夢見た小さい彼女の背中を押した。今でも変わらず家族の存在は彼女のモチベーションになっているとか。また、彼女の話し方にはまるで歌っているかのような暖かい印象があり、彼女にとって歌うことは天性の才能といっても過言ではない。音楽とASA Wu
「ベタかもしれないけれど、自分にとって音楽を表すなら「NO MUSIC. NO LIFE」。例えば、悲しいことがあった時、ストレスがあった時に、どうするの?って。人それぞれリフレッシュの方法があると思うけど、色んなものがあるなかで、その方法が私にとっては音楽だった。音楽は1番簡単に、気分を変えられるし、自分をポジティブな気分にしてくれたり、聴くことでやる気が出るかもしれないし、聴くってすごい簡単なことだけど、大きな行動に繋がると思う。だから、そういう音楽を、自分が歌って音楽で届けられるようになりたい。」 ―ASA WU 彼女にとって音楽は人生そのものだろう。人生の中で遭遇するネガティブな感情やストレスなど様々な葛藤と向き合い乗り越える時、また、心が晴れるような瞬間も音楽は彼女と常に寄り添う。歌詞を書く際は、自分の頭の中でイメージしたストーリーに登場する主人公の感情や、日々ノートに書き綴っている人生の気づきからインスピレーションを得たりと、エモーショナルなアプローチをとることが多いという。人々がまだ知らない、感じたことがない気持ちを自身の歌を通して共有したいという思いが込められており、それはまた、音楽に支えられてきた彼女自身のように、自分の歌で人々の心に寄り添いたいという彼女の信念からきている。 「Uncolor」MV新曲「Uncolor」について
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