【東京ごはん】B級鉄板焼きの名店は神田にアリ!

19.October.2016 | FEATURES / FOOD

メジャーリーグでも大活躍したエース・黒田博樹選手が所属する“広島東洋カープ”が、四半世紀ぶりにリーグ優勝を飾ったいまこそ、訪れたい場所がある。神田駅北口から徒歩3分のところにある広島お好み焼き『カープ』東京支店。多くの観光客が集まる「神田明神」や、アニメの聖地「秋葉原」から徒歩圏内で行けるのが嬉しい。

その名のとおり、本店は広島市内の「お好み村」で40年も続く名店。食材は広島から直送するのがこだわり。席に着くとまず、ベースとなるお好み焼きを選び、好みのトッピングを追加するというシステムだ。

常連さん一押しメニューは「ソバ入り イカ天」(1,100円/税込)。甘みがある豚バラとキャベツに細めのもやしとシンプルに仕上げられたお好み焼きは、イカ天をいれるだけでコクが増す。お好み焼きは箸ではなく、コテという金属でできたヘラを使って食べるのが文化。名物女将が正しい食べ方を教えてくれるから、安心して味わってもらいたい。

豚バラとネギを卵で包んだ「とん平」(900円/税込)は、ビールのお供に最高だ。

目の前で豪快に焼いてくれるパフォーマンスとソースが鉄板で焦げる匂いに食欲がそそられる。連日行列ができる店を切り盛りしている山岡さんご夫婦と息子さん。まるでけんかのように元気な掛け合いも、長く愛される理由の一つ。なんと大将の敏彦さんは、1964年の東京オリンピックに陸上ホッケーの選手として出場した経験の持ち主だ。

お好み焼きには2種類あるのはご存じだろうか。関西風と広島風。具材はほぼ一緒だが、焼き方に大きな違いがある。カープを堪能したら、くいだおれ大阪で関西風にも挑戦すると違いが分かっておもしろい。そして、広島で本家「お好み村」に行く機会があれば、カープ東京支店に行ったことを自慢してもらいたい。日本を旅行する楽しみがまた増えるはずだ。

 

■カープ 東京支店

住所:〒101-0044 東京都千代田区鍛冶町3−5 保坂神田ビル1階

電話番号:03-5296-0080

営業時間:火〜金 11:00〜22:00(L.O.21:30) 土 11:00〜21:00(L.O.20:30)

定休日:日曜、月曜、祝日

 

植木 祐梨子(ライター)

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    一度好きになったらもう抜け出せない魅惑の街、高円寺。

    ここ最近、そんな高円寺で飲むと、必ずと言っていいほど話題になるお店があった。「あそこ、行った?」「これから行こうと思ってる!」

    酒の席でこう何度も名前が挙がるお店もそうそうない。

    時を同じくして、倫子ちゃんからカレーの取材でここに行きたい!と連絡が入った。

    “妄想インドカレー”こと「ネグラ」!

    高円寺駅南口から徒歩2分。エトアール商店街にあるこちらのお店。

    誰もが気になるであろうこのネーミング。

    そう、ここはインドに行ったことのないシェフが、妄想でインドカレーを作るというコンセプトなのだ。聞くだけで楽しいこのコンセプトが、店名よりも先に街に定着したという。正式な店名「ネグラ」は、お店は切り盛りする二人の学生時代の溜まり場(店主の実家の離れ)の愛称をそのままお店に付けたのだとか。ワクワクしながらお店を開けると、さらに胸が高鳴った!

    まさに溜まり場を彷彿させるような、所狭しと並ぶ面白い小物や本。

    壁一面に描かれたカラフルでダイナミックな絵。

    アートディレクションは苦虫ツヨシさん。ロックフェスなどのイベントのデザインも手がけるアーティストだ。

    言われなければインドに行っていないとは到底思えない店主の大澤さん(お写真がないのが残念すぎるほど!)は、物腰が柔らかく、とても優しい人。

    「店主がすごくインドっぽい雰囲気なので、何も言っていないのにインドで修行をしたと思われがちなので、もう店名から妄想って言っておいた方がいいかもと思って・・・」

    その傍らで笑いながら話す可愛い女性、近藤さん。

    一体どんなカレーが来るのだろう!

    メニューは、季節の素材や同じく旬な妄想を元に日替わりで作られる。今日の妄想メニューは、葉玉葱とトマト、菜の花とアサリのサグの合いがけ(1000円)。トッピングは、金柑と胡椒のチャツネ(200円)。しびれるチャイ(500円)もオーダー!

    1皿でこの存在感!2種のカレー、トマトにさやえんどう、人参など色とりどりの野菜もかなり贅沢!どこから食べようか迷ってしまう。

    ガツン!と気持ちいほどスパイシーなチャイも他では味わえません。

    「お、おいしい!」と声を上げる倫子ちゃん。続けて、「優しい!」と言うその言葉通り、軽やかにスプーンが進む味。

    スパイスと食材の見事なバランス融合!辛過ぎないから素材の味もしっかり、だけど、スパイスの後味はじっくり引く。

    味わいはもちろん、このバランスも初体験!“妄想だからこそ”のインドをしっかり感じました。無限の可能性を秘めたインドと、私たち人間の最大の強み、想像力(妄想力)!そのタッグは最強。

    お店の遊び心に溢れた店名や内装、2人の柔らかい人柄を見て、ほっこりゆるい雰囲気を感じる人もいるかもしれない。

    でも、それだけじゃない。

    イマジネーションと自由を以って何かに挑戦するというのは、とても覚悟がいることなのだ。

    そして、答えのないその味で多くの人を喜ばせるなんて、本当にすごいことなのだ。

    思い出の溜まり場を店名に、前代未聞の挑戦に乗り出した2人が築いた、「妄想インド」という王国。

    ちなみに、高円寺は度々「日本のインド」などと揶揄される。

    妄想は、最強で最速の旅。

    ここでしか味わえないカレーと空気を堪能しに、“インドの中のインド”に一度来てみてほしい。

    model:Rinko Murata @rinco1023 Source:She magazine  

    ■Information

    ネグラ(妄想インドカレー)

    住所:杉並区高円寺南3-48-3

    営業時間:13:00~21:00

    定休日:月・火曜

    ※ 出店などで営業が不規則になる時もあるため、詳しくは公式FBページを

    https://www.facebook.com/negura.curry/

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    03.May.2017 | FEATURES / FOOD

    パブやバールなど、世界にはさまざまな酒場があるが、日本の大衆酒場はまた独特な空気感がある。浅草や上野界隈には昼間から営業している店も多く、最近は外国人観光客の姿もちらほら。予約必須のレストランとは違い、気軽に立ち寄れて気楽に飲めるのも酒場の魅力だ。昔ながらの昭和レトロな雰囲気を楽しみながら飲むのもいいが、最近は個性際立つ“ネオ酒場”の人気が上昇中。キャラは立っていてもディープすぎず、ほどよくラフな雰囲気が、若い世代にも受けているのだという。

    酒場の聖地、上野御徒町に昨年オープンした「羊香味坊」も肩肘張らずに昼呑みを楽しめる店のひとつ。

    オーナーの故郷である中国東北地方の料理とナチュラルワインを提供する神田「味坊」の姉妹店とあって、メニューには「味坊」名物の羊料理やワインに合う一品料理、麺類などが並ぶ。

    この店でまずオーダーすべきは、さまざまなラムの部位を使った羊串焼き。ラムショルダーやラムネックなど串焼きは5種用意しており、ワインのおともにぴったり。近くの酒場を2軒、3軒とはしごするのも楽しいが、料理も酒も美味しく、居心地がいいとくれば長居は必至!?

     

    ■羊香味坊

    住所:東京都台東区上野3丁目12−6

    Tel:03-6803-0168

    Holiday:無休

    Hours:月~金曜日 7:30~9:30・11:30~23:00(L.O)

    土・日・祝 13:00~22:00(L.O)

    https://tabelog.com/tokyo/A1311/A131101/13200566/

     

    小寺慶子(フードライター)

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